2010年7月2日金曜日

私的ドイツ代表の楽しみ方 part4: 攻撃的MF

攻撃的MFは
左にポドルスキー、中央エジル、右にミュラー。
ただしポドルスキーもミュラーもそもそもはFWの選手で、
代表チーム内での動きも、中盤を構成してチャンスメイク
というよりはFWの動きをしているので、
限りなく3トップに近い1トップみたいなものかと。
 
まずポドルスキー。‥ポドルスキー(笑。
いや、何と言うか、ピリッとしない選手である。
相手が弱かったり、チームが楽勝ムードに
あるときほどプレーが強気になり
(得点にしろ、審判に見えない所での肘入れ(笑)にしろ‥)、
相手が強い、格上と見るや
ミス、というか手も足も出ない、的プレーを連発、
というのはどうしたものか。
多分メンタル的なものなんだろう。
かつては「王子様」とかいうあだ名もあったが、
どう考えても小国か田舎の王子的な感がぬぐえない。
チーム内で居場所がないのにバイエルンで数シーズン
過ごした後、ケルンに戻った昨(今)シーズンは
2ゴールも上げた(笑。
それでもその内の1ゴールはバイエルンからのものであるとか、
この前のイングランド戦では落ち着いてゴールしていたとか、
それなりに成長は見られ‥るのかも?
この際セルビア戦のPKを含めたはずし具合は目をつぶるか‥。
あれはだって、そんな大事な場面でポドルスキーに
蹴らせるのが‥。シュバインシュタイガー蹴れよ‥。
まあ、文面にするとどうも悪し様になってしまうが、
代表のチームにフィットしていることは確か。
ただ06の時はヘルメス、
今年はクロースの方を使って欲しいかな、個人的には。
 
エジル。
この2010年W杯はエジルの大会として記憶される、
少なくともドイツにとっては、と期待された/ている選手。
今のところはガーナ戦のスーパーゴール、
イングランド戦のカウンターくらいしか目立った活躍がないが、
前者はシーズン中のエジルにとっては
朝飯前程度のものでしかない。
後者は彼がスピードも持った選手であることを示したが、
彼の何よりの長所は高い技術であり、
ボールを失わないところであり、
最善の「解決」を見つけていくところであり、
と、若干21歳にしてすでにトップ下の選手として
必要なものは全て備えた選手。
ジダン型とも言えるかもしれない。
 
そしてミュラー。
イングランド戦を見た人なら、もう彼が並みならぬ選手であると
分かっただろう。こちらは20歳。
バイエルンでクローゼやゴメスを差し置いて
レギュラーを奪った男である。
DFがちょっとでも時間を与えると、
ペナルティエリア付近くらいの距離なら
どんどん点を入れてくるという
驚くべきシュートの正確性を持つ選手。
若いのにパワーもあって競り合いにも強い。
さらに相手DFとの駆け引きや、
動き出しも非常に上手い選手で、
縦横(&斜め)無尽に走っては
相手の死角に入り、死角から出、
ということをやってくる。
それによって自分が攻めるのはもちろん、
周囲の選手のためのスペース作りにも貢献している。
クレバーなプレーをする選手。
今のドイツ代表で、というかドイツサッカー全体で見ても、
見ていて一番面白い選手。
ちなみに彼のインタビューはいつも面白い
(こちらはひょうきんという意味で)。
この前のイングランド戦後のインタビューでは、
公共の電波を家族へのビデオレターにして
解説・司会アナを笑わせていた。
勝てばまた何か面白いことを言ってくれるだろう。
 
おまけでトニ・クロース。
次のアルゼンチン戦、まずスタメンではないだろうし、
交代でも出してもらえるかは分からない。
でも書いておく。
MFがまさに天職といった選手で、
やはりその正確で高いキックの技術はパスして良し、
シュートして良し。特にシュートレンジの広さには
いつも驚かされるばかり。
現在20歳でミュラー同様のバイエルンユース出身。
バイエルンユースが最近高スペックな選手を量産しているのだが、
一体どんな練習しているのだろう。
エジル、ミュラー、クロース、この3人は次、あるいは
その次の大会まで余裕で出てきそうだし、
彼らが年齢的にも本当に中心になった頃には
ドイツ代表の黄金期が来る(、多分)ので、
覚えておいて損はないだろう。

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