2012年6月25日月曜日

準決勝進出チームが出揃う

スペインはフランスを難なく破った。
フランスは正直もう少し何とか出来ただろうに、という内容。
いや、そうでもないのかなあ、
というのも攻撃を牽引していたのがベンゼマとリベリー。
レアルとバイエルンの選手。
つまりは行った先のクラブで成長しなかった人たち。
リベリーはともかくベンゼマのレアル行きは
本当に残念な思いをしたからなあ。
そのツケがこんな形で出てくるとは。
もう一枚二枚、攻撃にいい選手がいれば
全然違ったチームになったのだろうけれど、
手も足も出なかったのか出さなかったのか、みたいな終わり方。
せめて延長まで引き込んでくれると
ドイツ視点からすれば良かったのだろうが、それも叶わず。
 
スペインは準決勝でポルトガルと対戦。
ここは難なく勝って来るだろう。
今度は相手にロナウドしかいないようなチームだし。
延長もなさそう。
スペインの方はメンバーを落として来さえするかもしれない。
 
ドイツの準決勝の相手はイタリアに決まった。
がまずはその前に準々決勝の話。
イタリアとイングランド、思えばあったようでなかった対戦カード。
10年ぶりとか言っていたかな。
延長も合わせて120分のスコアレスドロー。
でも見所は多々あった。
バロテッリにもっと決定力があったら試合は早々に決着がついていたはず。
今時あんなにシュートをふかす選手も居ないわな。
判断というより次の行動への切り替えが鈍く、視野も狭い。
イングランドはだいぶ助けられていた。
ボールの支配率はイタリアが64パーセント、
シュート数イタリア35に対しイングランドわずか9、
こんな数字も表しているようにイタリア優勢の試合だったので、
イタリアの勝ち抜けは順当。
最後の方に一方的になったのを除けば
ここまでの両チーム様子から容易に予想できた展開。
イングランドは何でジェラードをあの低めの位置に入れるかな。
ランパードが居ないのが痛かったのか、
でもジェラードは前でこそ恐い選手だと思うんだけどなあ。
対してイタリアのボランチ、ピルロは
こういう大きな大会に限って言えば過去最高の出来なんでは、と。
パスもシュートもキープも今大会はかなり光るプレーが多い。
バロテッリに分けてあげたくなるほど周りが良く見えている。
ワンボランチでも2人分くらいは働いている。
 
準決勝、しかし、ドイツの勝ちは決まったかな、と思う。
ドイツの方が2日も日程的な余裕がある上、
イタリアは延長戦をこなす羽目になってしまった。
この差はどうしても出てくるだろう。
ただイタリアはカッサーノとデ・ロッシを引き上げさせていた。
最後までピッチに残ったのは割と恐くないバロテッリ。
この辺は結果的に好判断だったのかもしれない。
そしてドイツ側からすれば一番嫌なのはディ・ナターレだろうが、
この日は出番なし。
バロテッリの代わりに入ってくるとかなり厄介なことになるかもしれない。
でもバロテッリはPKの第一キッカーを任されるほど信頼されているようなので
そんなこともなさそうだ、と考えれば、
ドイツとしては先制点さえ取れれば楽な展開も望めるかな。

2012年6月23日土曜日

準々決勝突破

ベルリンのファンマイレに50万人だったって。すげ。
 
試合の方はと言うと、この日レーヴは攻撃陣を変更してきた。
ゴメス→クローゼ、
ポドルスキー→シュルレ、
ミュラー→ロイス。
これまでのスタメンをここで休ませるためだったのだろう。
後者2人に関してはここで試してみるという意味合いもあり。
ギリシャに舐めてかかっているなあ、というのが第一印象。
 
前半はギリシャペース…だったと敢えて言う。
ギリシャはいかにスロースタートなチームだとはいえ、
それでもいつもは前半も多少は攻めてくる。
それがこの試合はほとんど無く前半は守り一貫。
圧倒的にドイツが攻め続ける様子は、
普通なら100パーセントドイツのゲームに見えるはずのもの。
なのに一向に点が入らない。妙に重く嫌な空気があった。
これが正にギリシャ流。
加えてドイツ側に、新しく入った選手との意思疎通不足も見受けられた。
ロイスはチャンスに顔を出していたが、シュルレの方。
僕は彼のことはよく知らない。
今日の印象は結構悪かったが、
今調べてみたらまだ21歳、これまではそれなりに結果を残してきたらしい、
ではいきなり入って今日結果が出なかっただけ、か。
そういうこともある。
だけど今日のシュルレならポドルスキーの方が…
いや、左にはゲッツェがいるだろうに。
そんなにもまだコンディションが戻っていないのだろうか、
それともそんなにドルトムント勢で固めたくないのだろうか。
ともあれ。
 
前半にラームのゴールで先制。
これは素晴らしいシュートだった。
コースはそこしか無いという所にドンピシャ。
パスでなくシュートを選択したというのも好判断。
これは会心の一発だったわけだけれど、
それでも前半1-0ならやはりギリシャの狙い通りと言って良かったと思う。
 
そして実際、後半になってギリシャは攻撃もしてくるようになる。
得意のカウンターの畳み掛け。
畳み掛けってほどの頻度でもないけれど、
一回一回が何とも言えない恐さを持っている。
ドイツは同点に追いつかれてしまうのだが、
その同点のゴールはドイツのDF3人に対し2人でもたらされた。
直前にも2対2になるシーンがあって、
こっちで決まらないと思った矢先の話。
ドイツの選手3人はいるべき所にいたので、
これは本当に決めたギリシャの選手2人の力。
 
この段階でもう非常に嫌な予感しかしなかった。
が、そこからすぐにケディーラが再びリードを奪うゴールを決める。
これが大きかった。
この時点でギリシャに90分以内での勝ちが消えたわけだから。
そしてクローゼのゴール。
この時点で勝負は決まり、ギリシャが試合を諦めたところでロイスが加点。
持ち前のシュートのテクニックを発揮する。
さすがドイツで今一番危険な男だ、と言いたい所だけれど、
このブログではロイスは散々持ち上げてきたし、
今回のゴールはダメ押し的なものなので、あまり多くは語らないことにする。
その後ボアテングがペナルティエリア内でハンドを取られ
ギリシャはPKを決めて4-2とするもタイムアップ。
 
ギリシャは何だかんだ言ってドイツからも2点取ってきた。
このチームからはやはり3点以上取れないと恐いんだなあ、と。
スコアから、そしておそらくその他様々な数値からも
ドイツの勝つべくして勝ったという試合となったわけだけれど、
ちょっと転び方を間違える可能性もあったという、そんな試合。
新しい選手を試すならこれまでも交代で使える場面が
いくらでもあったじゃないか、レーヴさん頼むよ、と。
無駄に冷や冷やさせられた(笑。
 
準決勝の相手は僕はイタリアだと思うが、
カーンはイングランドとか言っていた。

2012年6月21日木曜日

ユーロ2012: 今日から決勝ラウンド

割とスペインかドイツか、みたいな空気になっている。
第3候補にイタリアかな。
 
ドイツの相手はギリシャ→イタリア→スペインとなると予想される。
前に書いた様にギリシャには油断さえしなければ問題ない。
 
イタリアは予選ラウンドのスペイン戦を見て、これは、と、
続くクロアチア戦を見て、これは、と
それぞれいい意味と悪い意味で思ったものだが、
クロアチアは実は今大会非常にいい仕上がりだったということが
特にスペイン-クロアチア戦で分かったので、
イタリアがクロアチアと引き分けたのは、
イタリアの出来云々よりも
クロアチア側の出来だったのだろう、と今は思う。
それでも今のイタリアにならドイツは勝てるだろう。
勝てるだろうが苦労はするだろう。
 
スペインはフランス→ポルトガル、か。
これはまあ普通に勝って来るだろう。
 
そのこの前のスペイン-クロアチア戦だが、
クロアチアが取った戦法はドイツの対スペイン用のそれ。
そして結果も同じ。
いや、この日のクロアチアのディフェンスは
今大会最高の出来だと言っても良かったと思うし、
少なくともこの戦い方で出来る範囲で
ドイツよりも上手く事を運べていたと思う。
つまりこの戦い方をする限りドイツもまたスペインには勝てない。
スタジアムではレーヴがこの試合を観戦していた。
胸中やいかに。

照明用電気配線のつなぎ方

バスルームの照明復旧の話、
直ったし、あまりキレイにしていないので写真も撮れないし、
という事で自分の中では片付いた話題だったが、
思い返してみるとまた誰かの役に立つかもしれないと
感じたりもしたので、ちょっとだけまとめておこうと。
 
まずもう何度か言っているように、
ドイツで部屋を借りる場合、
そもそも照明がない=自分で取り付けねばならない、
という状況に置かれるのが基本。
照明も一つの家具なわけで、
勝手に誰かに決められたくも無い‥のかなあ、
照明器具が最初からあると
それに合わせて家具を買い直す必要もある?
あまり学生にはピンと来ない感覚だが、
そうなのかもしれない。
ともあれ、賃貸契約を結んだ段階では
部屋に明かりは灯らないのが普通。
天井から導線かソケットが出ていて、
そこに照明器具を取り付けるのが最初の仕事になる。
が、このためにはある程度高いところに届くための梯子も必要。
梯子はその他にもカーテンの取り付けとか
そもそもやたら天井は高いので
そういう部分の掃除や壁塗りにも使えるので、
ドイツで暮らす分には本来必須となる道具なのだが、
自分は面倒がって買っていない。
自ずとだが天井の照明もない。
代わりにスタンド型の照明を部屋の中央付近、
邪魔にならないような位置に置いている。
 
 
だから今まで自分は部屋の電気配線の接続はしたことがなかった。
今回が初めて。
バスルームにあった棚、そこの導線が切れた、
と書き、書いた時点ではそう思い込んでいたが、
線は切れていたのではなく、単に外れていただけだった。
壁から伸びる電気供給用の導線、
棚の電球から伸びる導線、
両者をつなぐために導線をネジ止めする
固定具みたいなのがあって、
そこから片方の導線が外れただけだった。
 
それなのでネジを緩めて
導線を入れなおして、ネジを締める、
実にこれだけで自分の今回の場合、照明は復旧した。
最初壁から1本しか導線がなかったが、
棚の裏に隠れて見えていなかっただけで、
きちんと2本あった。
それを同じ(様な)色同士繋ぎ合わせて完了。
簡単、というか、そういう風に作られているんだと思う。
自分でやるのが基本なので素人でも出来るように。
大丈夫そうだったけれど、
自分は一応ゴム手袋をはめて作業した。
分厚いやつではなく、1ユーロショップとかに
置いてある薄手のやつ。
手術のときに使うようなアレ。
掃除の時とかに使う様に買ってあったのでそれを使った。
それで特に感電とかもなく、
滞りなく作業を進めることが出来た。
 
そんなわけで住宅の電気配線、何て言うと大袈裟だが、
慌てずやればそれなりに、と。

2012年6月18日月曜日

続々勝ち抜けが決まる

ユーロ2012は予選A組、B組の日程が終了し、
決勝ラウンド進出チームの半分が決定した。
 
A組にて「確実」と思われたロシア、ポーランドが
最終日にて逆転敗退するという事態に、
楽勝ムードが漂っていたドイツ国内でも、
万が一があるから、気をつけろとチームへなのか、
そういうことがあってもヘコみ過ぎない様にと国民へ向けてなのか、
よく分からないメッセージが流れていた。
 
そのドイツは死の組を3連勝勝ち点9で突破。
ゴールはポドルスキーとベンダーがそれぞれ1点ずつ。
さすが相手が格下だと途端に強気になるポドルスキーさん。
ベンダーはイエロー累積出場停止のボアテングの代わりで、
そこにゴールが生まれたことは流れ的にとてもいい。
準々決勝の相手はギリシャ。
普通に闘って負ける相手ではない。
以前のギリシャは失点を0に抑えつつ
1点取ってくるサッカーをしていたが、
最近は2点取ってこれる代わりに2失点するサッカーをしている。
ドイツから2点は取れないだろうから
2-1か3-1でドイツの勝ちが見込める、と。
 
同B組みで勝ち抜けたもう1チームはポルトガル。
ロナウドが2点。
爆発とか、エースが決めたとか、って話ではない。
単にオランダのDFがサボっただけ。
そしてまた組織的な崩しにまたしても文字通り崩されただけ。
これまではドイツとデンマークのディフェンスが仕事をしたので
ロナウドから得点が生まれなかったが、
それでもフリーにさせたらそれなりのことはしてくる、
とそれでもスペインがいるからもうドイツとは当たらないか。
 
「ファンマイレ」と呼ばれるフットボールファン用の
特設会場がドイツ国内各地に出来て、
昨日は大盛り上がりだったのだそうだ。
そう言えば昨日大学との行き帰りの電車の中でも
結構そこに行くんだろうなって人を見た。
ベルリンではブランデンブルク門のところだけど、
そこに昨日は40万人集まったとのこと。
ベルリンの人口は350万人くらい。
どれだけそこに集まったが分かるというもの。
行った事がないので分からないが、
いつも思うのは後ろの方の人たちは
スクリーンすなわち試合模様が見えているのだろうか、
という事で、まあ多分騒ぎに行くんだろう。
 

あ、それとバスルームの照明は復旧に成功した。

2012年6月17日日曜日

3度の衝撃

自宅バスルーム兼洗面所には
洗面台の上に棚が備え付けてある。
閉じたままだと鏡の役を果たし、
中にはちょっとしたものを入れることができ、
おまけに上に付いている照明はこの空間唯一の光源である。
 
今日歯を磨いていたら、
棚を開けっ放しにしていたことを忘れて、
ちょっと上を向いた時に頭をぶつけた。
それは自分にはごく軽い衝撃だったが、
力は棚の方が受けたらしく、棚が落っこちた。
正確には2本のネジで止めてあったのだが、
その内の一本が外れてしまい棚の片一方が傾き落ちた形。
 
開けていた棚からは何も落ちなかったのに、
閉めていた別の、それもよりにもよって便器側の棚が
開いてそこからリステリンが便器の中に落下。
第2の衝撃となった。
まだ結構残っていたがこれは仕方ない。
来週丁度安売りの広告が入っていたし、
ドラッグストアに行くことにしよう。
 
 
ネジは止めなおせばいいだけなので問題なかったのだが、
この落下時に棚の電気ケーブルが切れてしまった。
これによってバスルームの光が失われてしまうことに。
これが最大の第3の衝撃。
 
僕の部屋のバスルームは外に面していない。
台所側の天井付近がガラスタイルになっていて、
台所は外に面しているので、
昼間で晴れているならバスルームにも光が届く。
が、曇っているとかなり暗く、夜は真っ暗である。
平たく言うとこの記事を書いている現在真っ暗である。
台所の電気を付け、そこから漏れる光で
やっと使い物になることはなる、そんな感じ。
 
ドイツに長く住んでいる習慣からなのか、
こういう時はもうとにかく自分で直そうと思うわけで、
棚の上部を見てみたが、なにやら意外に複雑。
壁からは一本のケーブルが出ているだけだというのに、
棚の上には接続可能なケーブルが3つもある。
おまけにそれを束ねているのか、
端子みたいなものなのかよくわからない
分離器みたいなものも付いている。
一体どこにケーブルを繋げばよいのか。
ケーブルが切れた時に電気も切れてしまったので、
元々どこのケーブルが切れたのか分からないのが痛い。
明日明るかったら一つ一つ片っ端から全部に
接続して復旧を試みることになろう。
ネットで情報を探しても、
同じ色のケーブル同士を繋げばいいだけ(=簡単)、
とか言ってそれっぽい情報も出てこないし。
それで駄目だったら業者を呼ぼう。
どの道明日は日曜なので。

2012年6月15日金曜日

2連勝

イングランド-フランス戦からというもの、
何となくまったりした試合の続くユーロ2012。
読書の方は捗るからいい、のか?
 
ドイツはオランダも破り2連勝。
それでもまだ予選ラウンド勝ち抜けが決まったわけではないので
本当に死の組になっている。
ただここを抜けられれば準々決勝の相手は
A組のどこが来ても楽なチームになるので、
そこでちょっと一息入れられる。
 
この試合の前、ドイツ国内ではとにかく話題はゴメス批判だった。
でもこれは他に特に話題が無かったから、というのが実情だったと思う。
テレビのコメンテーターの一言を拡大解釈して
メディアで騒ぎを作っただけという。
それはまあドイツでは勝ったって批判が出るのはいつものことだし、
特に珍しい事態でもないのだけれど、
今回のはちょっと人為的・作為的過ぎだったかな。
 
そんな「批判」を受けてかどうかは知らないけれどゴメスは一念発起。
シュバインシュタイガーのコンディションも
まずはパサーとしての部分が復活してきたようだ。
準決勝までの道はもう見えている。
あるいは決勝まで、かもしれない。
オランダは未だ勝ち点ゼロの暗雲、
今日イタリアがクロアチア相手にやらかして
勝ち抜けが怪しくなってきたから。
今のイタリアの攻撃的なサッカーはかなりいいと思うので、
ここで消えてしまうなんてことがあると少し残念だ。
 
しかしイタリアにはまだ可能性があるのでそれを信じることにして、
今大会どうしようもなく残念なのはオランダ。
特に守備面が酷い。連携が形を成していない。
最低限のDF間の連携もろくに出来ていない。
4バック4人がそれぞれ一人ずつマークないしケアしているだけ。
それゆえコンビネーションプレーに驚くほど弱い。
そしてマークしている選手に付いて持ち場を離(さ)れてしまうと
そこに出来たスペースを突かれるという。
直前にテストマッチで6-0とかやっていたから
相当な仕上がりなんだろうと思っていたら、
ディフェンス面は何にも仕上がっていなかった。
これは何日かでどうにかできるものではないので、
仮に次の試合ポルトガル戦ででオフェンス陣が奮起して勝ち、
決勝ラウンドに駒を進めることが出来たとしても、
その先でやはりまたドイツに負けてしまうことだろう。
ドイツの攻撃というのは個人ではなくチームプレーが起点だから。
 
でもこの点に関してはドイツの方にも言わなければならないことがあって、
僕には何となく分かってきたことがある。
ゲッツェやロイスはレーヴのチーム構想からすると
手に余る存在なわけなのだろう、と。
そしてレーヴの場合は、仮に時間があったとしても
彼らを組み入れたさらに上位のチーム構成ができるとは思えない。
この辺がレーヴの想像力の限界なんだと思う。
いや、今大会はいい線行けそうだけどね。
スペインはビジャの穴がこんなに大きいとも思わなかったし。
ただシルバがいいんだよなあ。
さて、どうなるか。

2012年6月11日月曜日

スペインとイタリアの…決勝戦?

もしかするとこれが今大会のベストマッチになりうる、
そんな素晴らしい一試合だった。
 
まずイタリアがスペイン相手に3バックってのが驚いた。
実はこれだけだとボランチを下げて実質何バックだよ、
ってことになることもないわけではないけれど、
イタリアはスペインにガッツリ正面から当たっていった。
今(昨?)シーズン、バルサとミランで似たようなことがあったが、
お互い一歩も譲らないという闘志剥き出しの熱い戦いだった。
中盤のボールの奪い合いでさえ歓声が上がるくらい。
FWに代えてFWを投入、凄くはっきりした意思表示。
勝ちに来ているなあ。
そして代わって入ったディ・ナターレがゴールしたときは
本当にもう熱い展開だったが、
その直後に取り返すファブレガスもさらに素晴らしいゲーム展開をもたらした。
その後トーレスがかなり残念だったことを除けば、
非常に中身の濃い1対1。
 
僕がドイツ代表に求めているのもこういう戦い方。
06年、クリンスマンがやったような後半ガンガンFWを投入していって、
ポジションとかフォーメーションとか形はそっちのけで
強引にでも流れを引っ張ってこようというサッカーを
僕は馬鹿扱いしたものだけど、
レーヴはもう少し馬鹿、って言っては語弊があり過ぎるけれど、
破れかぶれというか、野心的でいいのでは、と思うのだ。
特に今の方がその時に比べて格段に駒は揃っているので。
それともあれか?対スペイン用の隠し玉のつもりか。
だったら面白いんだけど。

ドイツ、ポルトガルに辛勝

ほぼ全てを表裏2面から語らねばならないような試合だった。
とにかく初戦で勝ち点3を取った、
そのことは絶対的に評価できることなので、
表裏2面と言っても良い所:悪い所=6:4か7:3で
書いていることを始めに断っておいて、と。
 
そんなわけだが簡単に言えるところから言っていくと、
とにかく左サイドは酷かった。
ポドルスキーとラーム。
この2人は予想通りの滅茶苦茶っぷりだった。
ここはもう100パーセント良い所なし。
 
ドイツの選手は全体的に体が重そうだった。
ドイツ代表と言えば予選ラウンドの初戦から
トップコンディションを持ってくることで有名だったが、
ついに路線変更したのかもしれない。
さすがに今のサッカーでは
それでは最初から最後まで持たないと、それは明らかなので。
だとすれば初戦でコンディションの調整が上手く行っていなくても、
決勝ラウンドに合わせての事であるとして、良い方に捉えることができる。
 
特に重かったのはゴメス。
肝心な場面で決めてないと散々に書いたが、
この日は肝心な場面で決めてくれた。
全体を通して言えばボールに全然追いついていなかったり、
後ろ向きに走る相手ディフェンダーさえ振り切れなかったり、
ゴメスこんなに鈍足だったか?という場面多々だったが、
とにかく決勝点を取った、それだけで十分。
 
最初の5分か10分くらいまでは
エジルが上手くなったなあ、と見ていたが、
それ以降はパッタリ消えていた。
同じレアルマドリード組ならケディーラの方がコンスタントに活躍していた。
この日は非常によく周囲が見えていて、
攻守に渡って影の功労者だった。
相方のシュバインシュタイガーはチーム全体の体の重さ以上に
やはり何か本調子ではないのではないか、
と思わせる節があったが、杞憂であることを祈ろう。
 
右サイド、この日はロナウドを抑えるという大役があったせいもあり、
攻撃ではそれほど効果的な動きがなかった。
ミュラーはやはりもっと中目に入ってこそ足元の上手さも出て、
持ち味を十分に発揮できるタイプ。
センタリングを上げるだけの仕事ではもの足りないというか、
そういう風にさせられていたのかもしれないが、ともあれ。
ボアテングは常にロナウドに気を配っていなければならなかったので
攻撃時にサポートに上がり辛かったというのも
ミュラーの仕事が限定されてしまった理由であったろう。
 
最後のぺぺのシュートを止めたとノイアーが持ち上げられたが、
あれは正面に蹴ったぺぺのミス。
シュートコース的には股抜きを狙ったのかもしれない。
ノイアーはそれでもノイアー。
普通のキーパーならそれで良かったろうが、
というかちゃんとコースに蹴れば決まっていたので、
ノイアー自身も言うように運もあった。
 
この日手放しで良かったのはセンターバックの2人、
特にフメルスの方。
ドルトムントの時よりも良かったんじゃないかな。
当たり日だった。
一対一はほとんど全部勝っていたのではなかろうか。
これだけセンターバックに強いのがいると、
いかに他の選手が調子悪くてもチームは安定する、と、
そんないいお手本だった。
 
次はオランダ戦。
これも表裏2面から語らなければならない話になって、
というのも上の試合の前に行われたデンマーク戦で、
オランダがまさかの敗戦を喫してしまったから。
オランダはドイツに勝ちに来る。
ドイツとしてはそんな相手の状況や心理を上手く利用できるか、
という点がキーになってくる。
オランダは特に調子が悪かったとかではなく、
攻めても攻めても点が取れなかったという状態なだけだったので、
ドイツが昨日のような、
実況にこの2年間は忘れろと言われてしまう様なコンディションでは
間違いなく押し切られてしまうだろう。
それでも最終戦のデンマークに勝てばおそらく大丈夫であろうし、
酷い試合内容で精神的に響くような展開以外なら
それなりに妥協もできる。
アドバンテージはドイツにあるわけだが、さてどうなることやら。
左サイド、何とかしてくれ。

2012年6月10日日曜日

ユーロ2012開幕

心なしか昨日から大学や図書館に人が居ない(笑。
街もざわめきつつある今日この頃。
 
昨日はポーランドが香川の元同僚レバンドウスキーで先制、
前半にギリシャから退場者が出て、
このまま行くかと思いきや、
04年を彷彿させるギリシャの尻上がりの押し上げによって
引き分けへと持ち込まれるという、
これもちょっとした波乱な展開。
 
その後の試合ではロシアがチェコを圧倒。
ロシアの中盤が強くて笑った。
相手のディフェンダー2人を薙ぎ倒したとかあったな。
チェコはどうしてこうなった。
ちなみにドイツの実況はチェコというより
そのキーバーのチェフのことばかり言っていた。
バイエルン-インテル戦をまだ根に持っている模様で。
 
今から半時間後にドイツの入ったB組の試合が始まる。
ドイツはオランダ、ポルトガル、デンマークと同組。
今大会のいわゆる「死の組」。
 
ドイツに関しては初戦がポルトガル、
次戦がオランダで最後がデンマークと、日程的にも厳しい。
ポルトガルやオランダは勝てない相手ではないが、
引き分けたりそれこそ負けた場合には
デンマーク戦で勝利が絶対条件になってくるだろうから。
予選ラウンドでキツい組に入って、
かつ第三戦で休めないのは決勝ラウンドで絶対響いてくる。
 
さて、ドイツのメディアで言われていたことは主に3点、
ワントップをクローゼにするかゴメスにするか、
シュバインシュタイガーは起用できるか、
ラームは左右どちらでの起用になるのか。
 
ワントップ…どっちもどっち。
クローゼはさすがにもうお役御免ではないか、と思う。
が、他にワントップを任せられる人材がいないのも確か。
ゴメスをスタメン起用でいいと思うが、
そのゴメスはバイエルンに行ってからというもの
「スーパーマリオ」ではなくなってしまった。
得点は記録の上でこそ上々だが、
値千金というか重要な場面でのゴールはあまり記憶にない。
 
シュバインシュタイガーがダメでもクロースとかいい選手はいるが、
ここはまだシュバインシュタイガーに頑張ってもらいたいところか。
それよりポドルスキーでなくロイスを使うかどうかで
レーヴは優勝を狙っているのか手堅く2位を狙っているのかが
分かるのではないかと思う。そっちの方が個人的には重要。
 
ラームは左サイドでの起用になるという話だ。
正直言えばどちらのサイドでも起用しないのが正解かと。
ラームの守備はいつも冷や冷やさせられるからなあ。
守備面で言ったらキーパーのノイアーももはや神ではない。
 
そんなわけで一番頭と尻の部分に不安を抱えるドイツ代表。
優勝の可能性はどれくらいだろう。
実は結構予選ラウンドで敗退の可能性もあるわけだが、
ここをどれだけ楽に通過できるか、がポイントになってくるかと。
ここを越せば後はスペインだけ。
僕は今大会はスペイン優勝はないのではないか、と思っている。
根拠はない。実力はトップだと思う。
でも前回のユーロ、W杯と立て続けにタイトルを獲って、
さらに今回も、とはさすがに難しいのではないか、と。
ただそれだけの理由で。
ただドイツの方というかレーヴがスペインとどう戦おうとしているのかは、
その過去2回の戦いで明らか。
勝ちに行くという戦い方はあくまでもしないようだ。
そうなると3度目の正直より2度ある事は3度あることに
なる可能性の方が高いのではと思う。
挑戦なくして3度目の正直もクソもないだろう。
スペインが途中どこかで躓いてくれた場合に優勝、かな。
それも何かなあと思うので、
フランスとかイギリスにもチャンスはありそうな雲行き。
そしてダークホースが出てきてくれると大会としては面白くなる。
ロシアはそれになることが出来るか。
そんなところかな。

2012年6月8日金曜日

最近は

おっとまた更新期間が開いてしまったブログ。
最近はもう兎にも角にも読んでいるね。
4月に読めなかった分かな。
誰かのサイトじゃないが一日一冊書いても良いくらいだけど、
あんな達筆でもなければ、
書くなら書くで時間も取らねばならないがその時間も惜しいという。
ひたすら量をこなすべく読む。ふむ。
 
そして最近だが、とにかく寒い。
今日はちょっとマシになり、明日からまた持ち直すようだが、
冬の服装で外を歩かねばならないほどの寒さが
ここの所はずっと続いていた。
 
世の中は特に変わったこともないかなあ。
カナダの殺人鬼がヨーロッパに逃げてきて、
ベルリンで捕まったとかそういうこともあったかな。
ちょっと前だと以前建設現場の写真を上げたベルリンの新空港、
これが全話題をさらっていたんだけどね。
今年6月に開港の予定だったのが、来年に持ち越し。
全然仕事が進んで無かったのは見ていて分かっていたことだし、
特に驚きもなかったけれど、関係者は大変だったらしい。
要するに従業員関係だけでなく、
テナントだってあるわけで、
仕入れをキャンセルしなければならなかったり、
そういうの全ての補償の問題が出てくる、と。
個人的には帰国の時に新空港が使えるかな、
何て思っていたが、これは未定期間へと延期か。
 
明日からユーロ2012が開幕。
優勝予想はドイツでもいいんだどなあ、
オランダ辺りにしておこうかな。
詳細は書くかもしれないし書かないかもしれない。