2011年9月30日金曜日

今月のまとめ

8月のときハマっていた言語学習センター通いは
今月は鳴りをひそめ、主に自宅学習ばかりしていた。
言語学習センターに行くっていってもプリントをもらうだけだし、
これは単にモチベーションの上げ方の一つだったわけで。
そのプリントももちろん有限、もう行く必要がなくなった。
そして部屋に残ったそのプリントをやっていた。
どんなテキスト・教材を使っても、
結局最後はリスト、すなわち何格を取る動詞だとか、
これこれの前置詞と結びつく動詞・名詞等々、
それらを一気に暗記するよう言われ、
やる気というか、ペースがグッと落ちる。
一気に覚えた分、実用に生きるまで身になっておらず、
テレビで耳にして、ああ、これ昨日やった、
とかそんなくらいしか進歩を感じ取ることもできないし、
とそんな感じ。

代わって自分の研究の方で読む量が増えた。
まとまったものを読む時間を取りたくなかったので
コピーしてきた論文を片っ端から読んでいた。
で、何か段々普段の生活に戻っていっているような
気がしてきたここらで10月は再び語学中心に
生活を切り替えていこうと決意をここに書いて置けば
モチベーションの足しになるだろう。

9月にアマゾンで買ったもの。
ココナッツジュース。
何かふと飲みたくなったので15缶セットで。
段ボールのサイズが明らかに合っていない梱包で
中の缶は道中ぶつかり合ったのだろう、
写真のごとく、だった。

2011年9月29日木曜日

小夏日和

先週から今週にかけてもなお、
ドイツでは遅い夏が続いている。
夏といってもそれはもちろん暑いとかってわけではないが、
今の時期にしては気温も高めで湿度も低く、
非常に過ごしやすい日々となっている。
場所によってはそれこそ27度とか言っている所もあるが、
ベルリンでは20度から25度くらい。
こういう遅い夏の日、秋の中の夏の日を
Altweibersommerアルトヴァイバーゾマーと言い、
テレビではここのところ毎日この語が出てくる。
街では今日なんかは半袖も珍しくはなかった。
長袖だと少し暑いくらいかな、個人的には。
夜や朝方は10+α度まで下がるし、
最近は7時過ぎに電気をつけないといけなくなってきたので、
徐々に秋は近づきつつある。

そんな中、先週はちょっと色々普段買わないものを買った。
前に絵を描いたブラシもそうだったが、その他にも、
例えばこれ。まあ、これは厳密には先々週買ったものだが。
これは何かと言うと、継ぎ目剤。
風呂場等のタイルの腐食を埋めなおすための素材。

最初はタイルの継ぎ目が黒ずんできて、
カビかと思って除去剤を買ってきて擦っていたのだが、
ちっとも効果が出なかった。
カビが生えるのはカルキの上と相場が決まっているので、
今度は家にあるカルキ除去スプレーでやってみたが、
こちらも効果なし。
まあ、やることはやったし、色はそのままでも
カビは退治できているんじゃないか、と思うことにした。
それからかなりの時期を経て、
タイルの継ぎ目が腐食していることが目で見て取れるようになった。
それで↑のようなものがあることを知った次第。
明からに一回では使い切れなそうな量で1ユーロちょっと。
引越前に使おうと思って買ってきた。
まだほんのちょっと気が早いが、
安いものがいつでもあるとは限らないところなので。

革類。財布とベルト。
財布は10年くらい使っていたので
使い古して味が出るとかいう状態はとっくに過ぎていた。
ドイツだと財布は安い。
4ユーロでだいぶきちんとしたものを手に入れた。

ベルト。
長さの調整が要らないズボンは容易に手に入る。
が、自分の場合それでもベルトは必需品となる。
これまではベルトは消耗品と割り切って
最も格安なレベルで済ませてきた。
そういうのは留めるところで調整が出来ないので、
自分で穴を開けるのだが、
自分で開けるとそこから徐々に革が剥がれていく。
だから常にシャツや上着でそれを隠す。
どっちにしたってシャツや上着を出しているのだが、
今回はちょっと気分を変えて、C&Aでそれなりのベルトを。
ちゃんと留めるところで調整もできるやつを。
ただ今回のやつは幸運にも一番最後の穴が
ギリギリ自分のズボンをとめることが出来る
位置にあったため、ベルトの長さの調節も
今のところ必要なし。素晴らしいね。

2011年9月28日水曜日

論文の評価が来た

先週誕生日だった自分のところには
家族からメールが来たのだが、
それに混ざって教授からもメールが来ていた。
誕生日にメールを送り合うとか
そういう怪しい関係ではないので、
いつもの来学期のゼミの通知リングメールだろう、
などと思っていたら、件名は「所見」。
論文の審査結果だった。

博士課程の成績は2段階+総合で出される。
論文の評価と口頭試問の評価、
そしてその総合での正式な形での評価である。

論文の評価は提出後3ヶ月以内に出す決まりになっている。
学部の方から自分と審査委員のメンバー5人宛てに
その旨が強調された手紙も送付された。
自分が論文を提出したのは4月。
評価は一向に来なかったので、
これは後に、総合評価として出てくるのかな、
と既に思うことにしていたくらいだった。
というのも、提出前に教授は既に論文に目を通しているわけで、
提出にOKを出す=論文の審査の段階で落とされることはない、
というわけで、評価を待たずとも次の話を進めることが出来るため。
自分の方も日程が確定し、休暇が明け次第(ドイツではここ重要)
早速口頭試問の日程を各審査委員間で調整しようと
心の準備だけはそろそろしていた頃だった。

審査の結果は、受け取るにしても、
ひょっとしたら学部の掲示板に張り出されるにしても、
上の評価の期日や口頭試問の日程を通知する手紙のように
きっと一枚の紙でなされるのだろう、と思っていたら、
教授から来た所見はワードの文書で7ページ、
内容の要約から始まり、その学術的業績としての評価、
それらに対する教授自身による意見陳述と批判的注釈、
と雑誌などでよく見る論評の形式だった。
自分に対し君のここが良かった、ここが不十分、云々ではなく、
第三者(推定学部)宛てに書かれた文章であり、
その評価が何に基づき為されたのかが十分に説明してあった。
形を変えればそのまま雑誌の書籍批評欄や論評欄に
投稿可能なかなりしっかり書かれた所見だった。

自分の教授というのはヘーゲル学会の(国際的にも)
トップな方、そしてそんな肩書き無しでも、
学生からは神とか賢者とか賢人と言われる人なわけで、
その人の書く文章の中に自分の名前が出てくるのを
見るというのは、その興奮たるや、容易に想像して
もらえることだろうと思う。
自分を落ち着かせつつ、要はかなり頻繁に休憩を
挟みつつ読んでいった。


所見そのものはいかにもその教授らしい緻密な分析で、
非常に丁寧に読んでもらえた事が良く分かる内容だった。
口頭試問用に要約を書かねばならないのだが、
もうこれでいいんじゃないのか、というくらいの出来。
それを読んで、おお、自分はそんなにいい物を書いたのか、
なんて思ったが、言うと自画自賛。
この所見を読んだ人は自分の論文を読んでみたくなるだろうな、
と他人視点ではそんなことを思った所見だった。

評価は優。これは秀に次ぐ2番目の成績となる。
自分の論文の持つ独特な難解さが諸刃の剣となった
といった所なのだろうと思う。
「評価するのは非常に難しい」と少なくとも2度あったし、
それ以上に「私が正しく理解できていれば」の句。
博士論文の範囲でやるにはあまりに「危険」な
内容だったそうだ。この辺りは確信犯であるけれど。
ベンヤミンやデリダの時代とは変わった、と言っても、
そう思っているのは自分だけかもしれないのだ。
少なくとも日本だと絶対書き直しさせられていただろう。
分かっていたからドイツに来たのだが、
ドイツだったら何でもOKというわけではもちろんない。
こう書いた時点で高評価は狙えないという書き方。
だからこの評価は非常に妥当かな、と思う。
自分がドイツでアカデミックな仕事を探さないことと
教授の温情、前者は可能性、後者はかなり高確率で
加味されていて、で。

さてと、しゃべる練習でもしますか(笑。

2011年9月25日日曜日

流しよ流れよ

もう随分前から懸念されていた事項、
それは洗面台の排水溝詰まり。
まずは絵を描いたのでそちらを。
これがうちの洗面台の構図。
普通はaの部分に汚れなり何なりが溜まる。
前にそれもあった。
そういう時はそれ用の洗浄液(?)がスーパーその他の
掃除用品の所に置いてあるのでそれを流し込めばよい。
前は一晩寝かせるものしかなかったが、
2、3時間で効果を出し始めるもの、
最近では15分で効果が出るものもあるようだ。
そもそもなんでこんな風にaのところに何かが溜まるように
なっているのか、何か大事なものを流してしまった時の
保険みたいなものなのだろうか、それは分からない。
だがどこの家でも大体こういう構造になっているので
何かしらの理由はあるのだろう。

そういう洗浄液でも効果があまり出ない場合、
赤線の所がボルトみたいになっていて、
ここを取り外すことで排水溝の内部を直接掃除する。
自分は今まで2回やったことがある。
下に洗面器を置いたりしながら。
2度目にやった時は、しかし取りはずした部分に
さしたる汚れはなく、上から水を流してみて分かったことだが、
詰まっているのはそれより上の部分(b)のどこかだった。
しかしそれは当時想定外だったので
そこを掃除するための道具は持ち合わせてはいなかった。
これはこの前の冬か春先の話。

その後排水の悪さは感じられるものの、
特にストレスとなるほどでもなかったのでそのままにしていたが、
最近とうとう見過ごせないレベルに到達した。

それで今週は各地の百円均一や家具屋(ホームセンター)、
スーパーの掃除用具コーナーを片っ端から周り、
排水溝を掃除するためのブラシを探していたのだった。
前にああ、これを今度使おう、と思って
でも華麗にスルーしていたあのブラシはいずこへ、
と店内を本当に隈なく探しているというのに、
しかし探している時ほど見つからない。
結局細いビンを洗うブラシだが、
排水溝に入りそうな細いやつを百均で買ってきた。
写真を撮っておこうと思ったが、
買ってきた後、すぐ使わないといけない状態が
訪れたのでそこまで気は回らなかった。
代わりに絵を描いた。
こんな感じ。
1の部分、先端に毛、
2の部分がブラシ本体。
3の部分が取っ手、本体が針金なので
ちょっとくらいなら曲げることが可能。

実は詰まっていたのは洗面台だけではなく、
風呂場の排水溝もだったので、
そっちからスタート。
これが大体30時間前の話。
すると見事にキレイになって、
水がするする流れていくように。

そして問題の洗面台に取り掛かる。
しかしこっちの方はそう簡単には行かなかった。
というかむしろ逆に詰まった。
ちょっとは流れていた水が全く流れなくなった。
だがこれ以上悪化はないと逆に開き直って、
ブラシ掃除を続けていたら、
詰まっていた汚れが出てきた。
何で下に流れず上に出てくるかなあ、と。
これは想定外だったので急遽石鹸の受け皿を
その汚れを取り除く容器にして、
汚れを取ってはトイレに流すことを繰り返していた。
が、大した効果が出たわけではなかった。
結局その後、更なるブラシが効果を上げ、
下の「何か」をちょっと動かすことに成功した。
開始前よりほんのちょっと前進したかな、と、
そこでブラシに限界が来たため作業を終えた。
この時は取り敢えず流れるようになったことに安堵したので
これでいいと思ったのだ。
そして話は20時間前へ。

この頃より再び排水溝の詰まりが感知されるようになる。
が夜では仕方ない。寝た。
6時間前、今日の夕方。
週末ポストされる来週用の広告に
某薬局で排水溝洗浄剤が安いとあったので
それを買いに行こうと考える。
夜にパソコンを点けた時にでも
何か効果的な策はないか検索してみようとか考え、
それが見つからなかったらアマゾンでちゃんとした
それ用のブラシを買おうなどと思っていたのだが、
ふとトイレに行ってみて水が全く流れていないことに気づく。

実は某スーパーに排水溝洗浄キットが売られていて、
自分はこれを最後の最後の手段だと考えていた。
なぜなら4ユーロくらいする値の張るものだから。
ここのスーパーは土曜夜でも23時までやっているので、
今からでも十分間に合う、が出費が痛いなあ、
などと思っていると、
もうこの際、何でもいいから流しに入れておこうと思い始め、
万能クリーナー(?ユニバーサル洗浄液とか何とか言って、
どんな用途にも適した掃除用液体洗剤。
実は前にテレビでやっていたのだが、他の「専門」がある
洗剤なんかよりもこっちの方がよほど効果があるとの話。
ただ、使用時に水で思いっきり薄める必要があって、
バケツないしは洗面器でもないことにはちょっと使うものにも
自分の手等にも影響がありそう、なのでその番組を見た後で
安かったときに買ってはいたものの、
これまで使った事はなかった)をドボドボとつぎ込んだ。
丁度水も溜まっているのだし、と。
あまり期待はしていなかったので身支度を整えたが、
この時までにもう一つ閃きがあった。
何か細いもの、細いもの、と探してたどり着いたドライバー。
それを持ってバスルームに行くと何と水が消えていた。
が、これまた一過性の効果の可能性も捨てがたいので、
水を流しながらドライバーで排水溝の穴を
一つ一つ点検していった。
幾つ目かの穴の時、手応えがあって何かが流れていった。
そしてその次の穴で更なる手応え、
それと同時に水が一気に落ちて行った。
こうして長きに渡る配水管との格闘は終わり、
件の高価なキットも洗浄剤も買う必要はなくなったのだった。

2011年9月24日土曜日

失われたファイルを求めて

図書館に行って本や論文をPDF化して持って帰ってくる。
それを一々パソコンに取り込むのが面倒で、
ある程度の量になったらまとめてやっている。
ファイルをコピーするだけ、と思うかもしれないが、
ファイル名をつけなければ実用的ではないし、
場合によってはきちんとコピーされているか、
例えば抜けたページがありはしないか、等々
チェックもするので、ある程度の作業になる。

そんなわけで今回は何やかんや9月の頭から
ファイルを移していなかった。
それが一昨日、久しぶりにUSBスティックを挿し、
パソコンにデータを移行させようとしたらエラー表示。
ファイルが破損していると言われた。
44個のファイルがあったのだが2個はコピーが出来ず、
移行に成功した42個の内3個はコピーは出来たが
アクロバット・リーダーで開かない始末。
計5つのファイルが失われた。

しかし本当の恐怖はここからだ。
失われたファイル自体は然したる問題ではない。
もう一度コピーしてくればいい。
同じ料金はかかるけれど一枚2セント。
不幸中の幸いで今回は論文ばかりコピーしていたので
金額的な損失はほぼ免れた。
問題は、さて、どの論文が失われたのか、ということ。
一つ二つ程度なら覚えているものだが、
さすがに40個全部なんて覚えているはずもない。
元となった自作リストには200近い論文や書籍やら雑誌が
挙がっており、それを図書館で探しては必要な箇所を
コピーしてきて、その数が40なのだ。
どれをどこからコピーしてきたのか、
ファイルの番号からの推理が始まった。

‥そして割とすぐ終わった。
何この大袈裟な前フリと思われるかもしれないが、
可能性としては本当にそうなりかねなかったという話。
幸いにして失われたファイルは
現在集中的にそこから論文を引っ張ってきていた
ある雑誌に固まっていたこと、
それ以外でも割と記憶に残ってるもので、
ああ、そういえばこれは後で思い出して
ここのページを追加でコピーしたあれだ、
云々かんぬん、これも奇跡だった。
そしてもう一つ奇跡だったのは、ファイル損失が生じたのが
全てフンボルト大の図書館に置いてある本や雑誌であったこと。
そうでないとなると、わざわざ自由大や工科大等々
から借りてこないといけなくなるところだった。

こうして抜けたところを補完しに行って、
昨日再びUSBスティックを挿すと、
今度はドライブのチェックを促される始末。
チェックだけでなく一応修復もさせてひとまず完了。

コピー機の方にUSBスティックの安全な取り外しという
操作はなく、一応書き込みが終わるのをきちんと待って
取り外しはしているのだが、それでもたまにこうした
ディスクエラーなのかファイルエラーなのかが
生じてしまうことがある。
今回に至ってはそれが5/44という有り得ない頻度で起きた。

つまりは自分が何をコピーしたか、
覚えていられる範囲でコピーしておくのがベターなのだろう、
と結論した。

2011年9月22日木曜日

レバノン料理だ

ピザ、なんだけれどピザというよりナン?みたいな
薄いが固い生地で出来ている。
テュミアンを鳥のそぼろと勘違いしていた自分は
頼んだ後で何かこの香辛料みたいなやつだったと
知ったと言うか半分思い出したというか。
結局テュミアンって何?というとタイム。ハーブ。
解体してしまったが、↓のように
包んでくれているので、
これまたこのままかじりついた方が簡単。

これ一枚1ユーロ。
隣の隣の隣くらいに出来た物凄く簡素な
レバノン料理屋の目玉商品。
客はいつ前を通ってもアラブ系の人たちしかいない。

ベルリンに多くいるトルコ系の人たちとはまた違う。
見た目から判断するのは難しい。
本人たちですらそうらしい。
アラブ人?トルコ人?とお互い確認している場面は
もう結構見慣れたもの。
ちなみにそれと同じくらいよく見る光景は、
トルコ人扱いされたと感じたフランス人が
アピールのためにフランス語をまくし立てているところ。
つまりはそういうこと。

2011年9月19日月曜日

ベルリン市市議会選挙2011

市議会選挙って日本語を使うとちゃっちい感じがするけれど、
ベルリン市は一つの州扱いなのだということを思い出して頂いて。

社民SPDのヴォーヴェライトが市長の座を守った。
ベルリンの政局を担当してきたSPDと左派党
(いわゆる「赤赤連合」)はしかしそれぞれ少しずつ支持を落とし、
その失った分が緑の党に渡った感じ。
今や破竹の勢いとなった緑の党は
CDUをあわよくば追い抜いてやろうと思っていたのでは、
と自分はテレビでの様子を見ながら思ったが、
さすがにそこまでの票は獲得できなかった。
あまりフランスの事故が大きな話題にされなかった
(これはあくまで自分の印象)こと、
ベルリンはベルリンの問題として貧困が争点になったこと、
この辺が関係していそう。
それでもSPDは左派とは組めなくなったので、
多分緑の党と連合を組むことになるだろう。
CDUという可能性もあるにはあれど、
確かこっちとは組まないという発言か情報を
どこかで見たような気がする。

今回の選挙で一番興味深かったのは海賊党の躍進。
ここは実は先のメクレンブルク-フォアポマン州の選挙でも
そこそこの票を獲得していた党で、
そっちでは議席獲得の5パーセントに届かなかったものの、
ベルリン市では約9パーセントの票を獲得し、
一気に議会入りを果たした。
テレビではSPD・左派・海賊党の連合もあり得ると冗談もあった。
これはこれで面白そうだけれど。

海賊党というのは簡単に言うと通信・情報系左派。
無線LANの無償化を掲げていたり、
後は何か著作権とかネット上の検閲廃止とか、
そういういかにも今っぽい政党。

上の写真はその海賊党の今回の選挙対策パンフレット。
自分のようないかにも選挙権のない人間にさえ
チラシを配ってくれた政党はここだけだった。
コピーレフトって坂本龍一のやつか?と中身を覗くと、
政教分離とかドイツ国籍取得の容易化とか
中々に好感が持てる内容だった。

2011年9月18日日曜日

よく振ってから?

ドイツのジュースも開ける前に「よく振ってから」
と注意書きしているもの。
しかしいつも思うのだが、
あれって中の沈殿物を均一の状態に戻すためなんだろう、
だとしたらちょっとの間逆さまに置いておけば、
飲むときちょっと振って即完了、なのではないか、と。
ちなみに下の方に固まるタイプの場合、
自分はむしろ回す。ワイングラスでやるような感じで。

2011年9月17日土曜日

マンダリントルテ

学食でケーキを食べてからというもの、
パン屋でパンを買わずにケーキを買うこともしばしば。
色々挟み込んだパンはやはり少々高めの値段設定、
菓子パンみたいなやつだったら
いっそケーキでも一緒か、と。
行きがけには買えない、
最近はやっと安全になってきたが
蜂には気をつけて持ち運ぶ必要あり、と
条件は制限されるけどね。

昔のパソコンはぶっ壊れたと言っても
モニタの液晶ライトが切れただけだったので
テレビにつなげられるんじゃね?と気まぐれを起こした。
安いケーブルを持ってきて
暗い画面の中設定を弄ること少々、
テレビにパソコンの映像が映し出された。
が、知っている人は知っているように、
テレビの画面の解像度は著しく低い。
作業には全くもって向かないばかりか、
基本的には字はまず読めない。
それでは一体何のため?というと、
DVDプレーヤーとしてなら使えるかな、と。
果たして字幕は映るだろうか、
これから実験してみようと思う。

2011年9月15日木曜日

アダナ・ケバプ

いつも(大体週1)ファラフェルをはじめとする
トルコ・アラブ系の何かを買いに行っている屋台で
新メニューが出来ていた。
アダナ・ケバプ。
トルコのアダナという街発祥の
ピリ辛ひき肉を使ったケバプだそうだ。
早速解体してみると、
こんな感じ。
これは結構美味しかった。
いい具合に焼き上げられた肉が
リブみたいな香ばしさ。

ちなみにこちらはファラフェル。
前の薄生地を筒状にするやつは止めて
こっちのパン状のものに変わってしまって
ちょっとだけ食べ辛くはなったものの、
要は普通になったということなのでこれでもよいか。

ここの屋台主は一人で切り盛りしていて、
土日も開いているし、
夜も結構遅くまでやっている。
あまり客足が向かない場所だというのが
お節介にも心配心を引き起こしてくれるが、
ここの近くに最近ピザ屋とかレストラン、
それ以外にも中古パソコンショップとか
色々出来てきたので大丈夫かな。
屋台主は頭が良さそうな人なので
結構ここはお気に入りなのだ。

2011年9月14日水曜日

でくわす

ドイツのシステムで気に入らないものの一つに、
不在時に宅配便を隣近所に預けられてしまう、
というのがあったことを思い出してもらおう。

取りに行く方にも取りに来られる方にも不評を
博しているこのシステムは、隣近所との間に
トラブルがあった場合、なおさら気まずくなる。
日本のように配達の時間が指定できるならいいが、
そんな便利なシステムはない。
それでもアマゾンのように決まった配送業者を
使ってくる荷物の場合、よほど遅い時間の発想でなければ
次の日に届くことは分かるし、
業者の巡回コースがある程度決まっているのかな、
着く時間も大体同じ時間帯になることが経験で分かるようになる。

個人的な事情、すなわち7月末の階下への雨漏りの件だが、
それがあって以来、荷物の受取は逸せない事柄となった。
一定確率でその人のところに預けられてしまう。
事件が解決したならまだいいのだろうが、
あの後何か有耶無耶になっていて、
結局まだ何も生じてはいない。
階下の人もそろそろどうなってんだと思う頃だろう。
あるいはとっくに思っていることだろう。
シャワーやトイレ中でも不在扱いになるのはもちろんなので
生活のリズムも調整が必要となる。
テレビはヘッドホンしながら見ているので、
荷物が来る日はテレビも見れない。

そんな風にして今日もまた無事荷物を受け取ることに成功。
‥したわけだったが、出かけ頭、階段を降りていった所で
丁度その階下の住人が部屋から出てきて遭遇。
仕事はスポーツインストラクターか何かなのかもしれない、
との印象を受ける体操選手のような筋骨隆々な男性だった。
鍛えていないと有り得ない二の腕の太さをしていた。
一言で言って、さわやかなスポーツマンタイプ(あるいは二言)。
年は自分より若いだろう。
何かにつけてこちらのドイツ語の理解不足を
盾にとるドイツ人にいい人間がいた試しはないが、
まあ、悪い人間ではなさそうでちょっと安心したことはした。
天井に染みが出来たとか聞いていて、
そういう場合、加害者が自分で塗り直しするものらしいが、
あれだったら彼が自分でやった方が
よほどいい出来になるに違いない。
今日聞いたところではその後特に水は来ていないとの話。
あの後もそれなりに雨は降って、
自分の部屋の湿度の高さを実感する度に
また階下から苦情が気はしまいか、
気を揉みはしないが居留守を決める覚悟はしていたりした。

だが大家さんに連絡は取ってみることにした。
いい機会だ。
っていうかこれから雪が降ったらどうなるかと。
現在返事待ち。
返事が返って来たら
賃貸契約並みのカチッとしたドイツ語で経過報告を
書いて彼のポストに投函しておいてあげようと思った。

2011年9月13日火曜日

写真になるようなネタがねえ

9月に入ったので早速クリスマス用品が
スーパーに並び始めたベルリンより。
気づいたのは一週間前。

前に言っていた屋根工事が
うるさくって寝てらんねえ。
夜は夜で近所のバーがパーティー始める。
こっちはすぐ終わるし、まだ起きている時間帯なので
影響は全くないのだが、
屋根の方は‥図書館へ退避。

昨日日曜は30度いっていたけれど、
多分これで暑さも終わりだろう。
もう9月も中旬に入ろうという時期、
今年は細長く暑い夏だった。
扇風機を一度も使わず終了。
冬もいい加減暖かい年になってくれるとありがたいなあ。

名前の響きの良さで買ってしまうが
やはり口には合わないというものが存在する。
ラタトゥイユのことだ。

2011年9月11日日曜日

舌も青ざめる体験

ドイツ人はアイスをこよなく愛する国民だ
ということはかねてより書いてきた通り。
スーパーで非常に安く買ってこれるものもあれば、
学食横の自販機で売っているもの、
そういう一本ごとの形態はこれまたスーパーに行けば
色々なバリエーションを見ることが出来る。
こちらの値段は多分日本と同じくらい。
ただしスーパーその他ではその冷凍庫は
冬季は倉庫行きになるので、
夏の終わりの今の時期は半額とかになる。
特に買ってみたことはないけれど。

本物はしかし、店で売っているアイス。
コーンの上に一つ、二つと乗せてくれたりする、あれ。
使われている素材がいいとの専らの噂で、
前からずっと食べてみようと思っていた。

ベルリン各所に存在するアイス屋。
彼らは基本的に3月から店を開け、10月に閉める。
3月はいくら寒くてもそこから開業し出し、
10月はいくら暑くても(10月に暑いってことはまずないけれど)
店仕舞いする。何かそういう決まり。
春から夏にかけては近所のアイス屋はどこも長蛇の列、
その後8月とか今の時期になるととにかく蜂が怖い、
そうこうしている内にアイスを食べる気が起きない寒さになる、
とこれが例年の流れ。ずっと機会を逸していた。

それが今年は寒くなったり暑くなったりを繰り返しており、
それがちょっとした変化をもたらした。
ドイツの住宅をはじめ建物は熱を逃がさない構造になっているが、
そのために内部と外部の気温の連動に日のズレが生じる。
外が寒くなったからといって地下鉄であるとか図書館が
寒くなるのは次の日とか、その次の日になる。
だから長袖を着て図書館に行っても
中は長袖では暑く、暑い思いをしながら出てきて、
体が冷える前に地下鉄に着き、
地下鉄も同様に腕まくりが丁度いい気温だったりするわけで、
そのまま自宅最寄り駅まで着くと、
アイス屋の前に誰も並んでいないが
自分の体は冷たいものを欲するという
アイス最適状態が構成されると。

さらに最近は図書館のコピー機が空くのを待って
ちょっと遅くまでそこにいるので、
家に戻ってくる夜にはさすがに人は少なくなっている。

こんな意味もなく長い条件が揃ってやっとアイスを食べた。
文字にしてみるとかなり、まあ、我ながら、と思うけれど。
緑と青の二玉をコーンの上に積んでもらって1.6ユーロ。
これが激美味だった。
前から書いているように家には冷蔵庫がない、
もちろんだが冷凍庫もない。
アイス自体もうずっと食べていなかったわけで、
そういう影響もあったかもしれないけれど、
これがとにかく本当に美味しかった。
また次の機会を待っている、ともう店仕舞い間近。

2011年9月9日金曜日

あの肉を食べるのはあなた

ベルリンに意外にこれはない、
というものの一つにすき身の肉がある。
日本だとスーパーの肉コーナーにパックされているあれ、
カレーの中に入れるあれ、
吉野家とかで出てくるあれ、
ひいては焼肉で焼くあれ、
あれはどうも日本式らしい。

事の発端の疑問はこうだった。
牛肉の本当の柔らかさってどんなものだったか、
牛肉ってもっと柔らかかったような、と。
ドイツの牛肉が硬いと言っているのではない。
牛肉をステーキ状で買ってきて焼くのだが
牛肉は半生でもOKの半生の加減が分からないので、
いつも安全策としてしっかり焼いてしまう。
結果いつもステーキっぽくない仕上がりになってしまうのだ。
ウェルダンもステーキに違いないが自分の中のイメージとして。
いつか確認のためレストランに行こう行こうと思いつつ
ずっと先延ばしになっている。
10ユーロか+アルファの値を出せば
それなりにいいステーキが食べられそうだが、
これだとどうももっと安い値段で済ませようと
いう気になってしまうもので。

スーパーでパックで売られているもの、
スーパーの肉屋で頼んで手に入るものは、
自分が買う200~300gの場合、
塊状のところから切り分けてもらいステーキ状、
これより多く買う場合は塊のまま。
その他挽き肉状、
牛肉の場合これにグラーシュ(グラシュ)で分かるだろうか、
シチューに入れる角切り状、
といった形態のものばかり。
それより薄い場合はハムになってしまう。
この前缶詰に入った角切り状の牛肉を食べて、
その時、そうそう牛肉ってこういう風に柔らかいものだよ、
と思ったことから上の疑問、引いては
最初の認識に繋がっていったのだった。
そう言えばすき身の肉ってこっちでは見たことがないな、と。

「すき焼き」という語の起源の説の一つに
すき身にした肉を使ったこと、というのがあるらしいが、
自分はこれに一票。
考えてみれば焼肉も独特。
肉だということで今まで気にもしたことはなかったし、
ドイツ人はバーベキュー好きなので
イコール焼肉図式が頭の中に自動形成されていたようだが、
バーベキューはステーキとか、むしろ丸焼きみたいな
ガッツリとした焼き方、やはりすき身ではない。
だが日本独特と書いてしまうと限定しすぎ。
中華料理屋に行けばドイツでもすき身の肉が出てくるので。

2011年9月8日木曜日

ここんところのまとめ

髪を切った。
ドイツ語では普通「髪を切る」とは言わない。
使役動詞を使って「髪を切らせる/髪を切ってもらう」
という表現を用いるから。
だが自分は「髪を切る」の方を使う。

アパートの屋根の工事。
5日からとか言って張り紙が出たのは翌日だった。
1ヵ月ほどかかるらしい。
これは前に言っていた階下への雨漏りと
関係あるのかないのか、それは分からない。
あの後もう一月経つが、階下の住人からも
大家さんからも、工事の業者からも何の連絡もない。
どうなっているかよく分からないが、
自分の方から動くとやぶ蛇っぽいので様子見中。
ともあれ、屋根の工事。
窓の外に梯子が掛けられ、
これは人が昇り降りするためではなく
物資配給用なのだろうとは思うものの、
やはり気にはなるのでそっちの窓を全部新聞で塞いだ。
うちにカーテンはない。
カーテンを掛けようとすると余裕で3mはある
天井のところのカーテンレールに手を届かすための
梯子が必要になるため。

ベルリンのニュース。
ドイツ全般にも言えるが、ベルリンにも博物館が沢山ある。
え、何でこんなのを博物館に?という
マニアックなテーマのものある。
きっとドイツ人は博物館好きなのだ。
と言ったところでそのニュースの伝えるところでは、
ベルリンの博物館来場者は75パーセントが
旅行者なのだそうだ。
きっとドイツ人は博物館を作るのが好きなのだ。
旅行者って言ってもドイツ人も含まれていそうだけど。

ドイツのニュース。
ブランデンブルクの北、すなわちベルリンの真北でもある
メクレンブルク-フォアポメルン州の州議会選挙があった。
社民や緑の党、左派が票を伸ばし、
CDUや自民が大きく票を失った。
緑の党はこれで全ての州議会に席を持つことになった
(5パーセント以上得票で議席が与えられる、
小党乱立状態を防止するためらしい)。
議会運営に当たっては、第一党がどこかとパートナーを
組むのだが、この州はこれまで社民がCDUを選んでいた。
さて、そこで。
相手だったCDUが今回選挙で大敗したことを受け、
社民はどこを相手に選ぶのか、という点に注目は集まった。
普段はかなりパッと決まっている感があったが、
今回は難航しているようだ。
多分まだ決まっていないのだと思う。
大方の予想ではこれまで同様CDUということらしいが、
それだと今後の社民の票に影響が出るだろう。
ベルリン市の選挙も今月18日に迫っている。
18日まで結論先延ばしにしたりして(笑。
さすがにそれは遅すぎるのでないとしても、
対応の仕方を間違えれば自民路線。
同じ中道でも右のこっちは各州で大量の票と
議席を失っていっている。
中道左の社民は一難さってまた一難、といったところか。
どうでもいいことだが、google日本語検索だと
「フォアポメルン」で「フォアポンメルン」に
訂正されて結果が表示される。
ドイツ語読みだと「フォアポマン」。
こっちで検索すると驚くほどちょっとしか結果が出ない。
検索ワード「メクレンブルク フォアポマン」では
何とたった2件しか出てこない。
フォアポンメルンって‥ポメラニアンみたいだ。
日本人にとっても発音が容易なのはフォアポマンの方だと
思うが、慣習ってのは時として変なものを残すよね。

2011年9月6日火曜日

スパゲッティなんとか

聞いた事ない名前だったので忘れたが
この前変わった味と形容したペペロンチーノの別種。
こっちも変わった味で、あまりに変わっていたので
ちんたら食べていたら3日後にはさらに変わった味に。
キケン。

2011年9月4日日曜日

エジソンから水銀

今週は先週とは逆で、週日が寒くて
週末が暑い(暑くなる)ベルリンとなった。
今日土曜以外はずっと長袖で過ごしていた。
火曜だったかそこらに家の温水が止まっていて、
ひげを剃った後、服は脱ぎ、
シャワーの下に身を置いた段階で
お湯が出ないことに気が付いた。
一度は後で入ろうと思ったが、
何を思い直したか冷水シャワーに挑戦して、
挑戦する必要はなかったと後で思った。

ドイツでは電球(左のタイプ)が
段階的に廃止されていっている途上。
この9月1日をもって最も需要のある
60ワット電球の生産が終了したそうだ。

この手の情報はいつも断片的な見出しばかりで、
その都度電球がなくなると言っては
店に行くと並んでいる、というのを繰り返していたので、
もうあまり気にしなくなっていたのだが、
この度やっとのことでちょっと詳細が分かった。
ワット数の高い電球から順次生産を
終えていっているのだそうだ。
まず100ワット、75ワット、そして今回60ワット。
今後40ワットと15ワット(だったかな?)が生産を終え、
それによってエジソン型電球がドイツから姿を消すことになる。

生産が終了するだけで、
店頭在庫がある限りは買ってこれるし使える。
(この点に関しても前に何か「使用禁止」的な
調子で書かれた記事や「店で買えなくなる」とか書いた
記事もあり、自分の中では混乱があった)
街によっては60ワット電球の買いだめによって
店頭在庫が尽きたところもあった、との話があったが、
昨日ちょっと近所の家具屋・ホームセンターに行く用事が
あった際に、電球コーナーも覗いてみたが、
ベルリンではそんなことはなかった。
他のスーパーでも電球は別に普段通り置いてあった。

エジソン型電球の代わりはというと、
写真右のエネルギー節約ランプ。
これは(自分だけかもしれないが)点ける時に
他の電化製品に影響が出るので自分はあまり好まないやつ。
ただ電気とエネルギーの節約には物凄く効果があるらしい。
ちょっと単価が高いのがネックだが寿命もそれなりにあるようだ。
中に水銀が使われているとかで、
割ってしまったら大変なようだ。
そんなわけでおまけに普通にゴミに出してはならず、
特別扱いだというが、どうやってゴミに出したらいいか
分からないので、いつかリサイクル場に持っていって
みようと思っている。
消費者団体は回収方法の簡略化を訴えている最中だそうだ。