2011年12月30日金曜日

クリスマス番外編: リサイクル場へ省エネランプを届ける

自分個人の今年のクリスマスは
それは様々な物語が同時に進行していた。
その内の1つ。
25日に前に書いたように家を出ようとした時のこと。
ふとコートの裾か何かが引っかかって、
ひょっと小高いところに置いてあった省エネランプが落下、
粉々に砕け散ってしまった。
これも確か前に書いたことだが、
この省エネランプの中には水銀が含まれている。
どんな形態で含有しているかは分からないが
それでも空気中に置いたら
どんどん蒸発していくに違いないと思ったので、
ひとまずは窓を開け、換気。
これは正しい判断だったと後で知る。
自分は割れた破片集めもしつつだったが、
どうもまず15分くらい部屋をひたすら換気してから
破片集めをするのがもっとも正しい方法らしい。
 
破片集めは手にゴム手袋をはめて行った。
これも結果的には正しい判断だった。
自分はただ単に出かける前で手を洗うのが面倒だから、
という理由で(大体そもそもゴム手袋の意味って
そういうものなんじゃないかと思うけれど)使っただけだが、
手や衣類に飛び散った水銀が付かない様にすることは
重要なのだそうだ。
 
あらかた破片集めが終わったところで、
掃除機を使って細かい破片を一気に吸い込むことにした。
これは誤った判断だったらしい。
掃除機を使うと水銀が拡散してしまいかねないので
テープ等を使って地道に少しずつくっつけて取っていくのが
正解なのだそうだ。
掃除機の中に隔離する作戦だったのだが裏目に出た。
 
さすがにクリスマス期間中だったので
リサイクリングホーフことリサイクル場は開いていないだろうと
全てのゴミは袋に入れひとまとめにし、部屋の片隅に。
休みが終わったらすぐに届けよう、
と何故か27日はパスし28日の朝、そこへ向かう。
 
自宅から近くにあるリサイクル場は2つ。
1つは以前に冷蔵庫を出しに行ったゲズントブルネンの方。
ここはしかし駅からだいぶ歩かなければならない。
今回はもう1つの方、ミーレンドルフプラッツにある
リサイクル場へ行くことにした。
ここは朝の7時から開いている。
現在一年で一番暗い時期を迎えたベルリンは
8時くらいになってようやく朝が到来する。
自分は7時過ぎに家を出たので
それはもちろんまだ真っ暗な頃のこと。
でも昨日はそこまで寒くなかったことは幸いだった。
自宅からミーレンドルフプラッツまでは5駅、
しかし2度も乗り換えないといけない。
朝早く&休み明け(厳密にはなお休み中だが)
だったというのに電車の運行は滞りなく、
乗換えは非常にスムーズに済んだので、
目的の駅までは普通にたどり着けたのだが、
いかんせん初めての街に真っ暗な中たどり着き、
しかも地下鉄から、おまけに出口までの階段が回るし、
出たところも微妙に分かりづらいという構造の駅、
最初は逆方向に向かって歩を進めてしまった。
ほんの少し行けば目印にしていた通りに出るはずなので
ほんの少し行ったところでやはり逆かと踵を返す。
こうして少々歩くこと目的地へ到着。
 
今回割れた電球、それを処理するときに出たゴミ、
それに加えてここ数年溜め込んだ各種電球を
1つの袋に入れて口を縛って持って行った、
その様子はさながらサンタであり、
皮肉にも文字通りクリスマス「ギフト」だった。
(注: 「ギフト」はドイツ語で「毒」の意)
 
敷地内に入っていくと、事務所みたいなところの前で
三人のおじさんたちがコーヒーを飲みつつ談笑していた。
こんなに朝早い時間に自分みたいなのが突如現れ、
一瞬警戒されたが、すぐに手の袋から事情を察してくれた。
割れてしまった省エネランプその他を持って来た旨を
伝えているうちに袋の中を覗き込む、
‥自分が思っているより危険性はないものなのか。
後はこっちでやっておくから、と袋ごと引き受けてくれた。
ああ、だったらもっときちんと電球の種類ごとに
分けて袋に入れてくるんだったかとか思ったりした。
こうして朝の8時。
夜明けと共に訪れた青空を見上げながら帰宅の途に着いた。
 
省エネランプはランプは省エネだが
使用する人間には消エネだった。

2011年12月27日火曜日

その他クリスマスをめぐる話題

別にクリスマスだけではなく祝日一般に言えることとして、
テレビ番組が映画だけになる。
下の写真は統一記念日の時の番組表から。
著作権がどうこうという話になると難なので
わざわざ前のやつ。
こんな感じになるんだという参考までに。
 
子供も休みになることを配慮しつつ、
朝は子供向け映画、時間の経過と共に
対象年齢が徐々に上がっていくのが
一般的な構成の流れ。
ただあくまで「祝」日なので、
それほど面白い映画が流れるわけではない。
そういえば昨日25日、近所のレンタルビデオ屋も
開いていた。ま、そういうこと。

クリスマス、というか冬の期間限定、
コーヒーやら紅茶やら。
ブラートアプフェルは焼きリンゴ、
シュペクラーツィウスはこの時期食べられるクッキー、
グリューヴァインはクリスマス市で飲まれるホットワイン。
 
今年のベルリンのクリスマス市では、
そのグリューヴァインに毒物が混入されるという
事件が何件か起き話題を呼んだ。
確かこれも犯人に賞金が掛けられた。
ベルリン人は知らない人から受け取ったワインを飲むらしい。
まあ、クリスマス市の独特なお祭り的雰囲気や
宗教的儀式、とりわけキリスト教のそれや、
従ってそこに集まる人は皆善だという、
あるいは少なくともそういう所では人は悪いことはしないものだ、
という先入観がそうさせたのではあろうけれど、
基本的に取られる(盗られる)ことは警戒するが、
貰う事にはウェルカムだからなあ、この人たちは。
 
ただの悪戯という可能性もあるし、
犯人もひょっとするとそこまで自覚していないかもしれないけれど、
そんな幾つかの先入観を利用している辺り、
傍目からは知能犯に見える。
ドイツ人はこういう先入観を意識化しない、考えない。
意識化したり考えてしまったら
もうその前の通りに行動できない人たちだから。
日本人は基本的にその逆。
意識化しても考えても、その前と同じように行動する。
あるいは行動することが出来る。
そんなこんな。

2011年12月26日月曜日

第一クリスマスの様子

今日(昨日)25日は第一クリスマス。
さすがに今日はどこも店は閉まっているのだろう、
と家を出たのは20時。
普段の日曜どころか週日でも
20時を過ぎれば店は閉まるので、
最も条件が厳しい、はずだった。
 
今日は昨日24日とは打って変わり、
自宅アパートから他の人の生活音もしていたし、
外からは爆音爆竹がそこそこの頻度で鳴ってもいた。
だから多少の予感めいたものはあった。
とはいえ、外に出てすぐに気が付いた、
普段の日曜だと。
 
飲食店や街角のキオスクは普通に開いているし、
だから人も普通にいた。
こうなってくるとわざわざ開いている店を探しに
別の所まで電車に乗っていく必要ももはやなかったのだが、
その積もりで家を出たため、
とりあえず昨日言っていた2つの駅に様子を見に行った。
 
まずフリードリッヒシュトラーセ駅。
実に普段の日曜の様子だった。
多少はそれより多く店が閉まっていたが、
ファーストフード店は皆開いていたし、
何よりちょっと驚いたのは
ここのスーパー(EDEKA)が開いていたこと。
いやあ、ベルリンも変わったものだ。
 
そのまま一駅、Sバーンで中央駅へ。
中央駅は今やターミナル駅なので
フリードリッヒシュトラーセよりも
もっと色々な店が開いていそうなもの、
‥だと思ったがここもファーストフード店と、
その同一区画に位置する各スタンド的な店舗、
及びスーパー(カイザース)が開いていたくらいかな。
確かに服屋とか、その辺が閉まっているのは当然としても、
スターバックスが開いていなかったのは残念。
はっきり言うとそれが目当てだったので。
 
両駅ともさすがに人は普段より全くと言っていいほど
いなかったが、それでも思ったよりはいた。
東京の正月みたいなもの。
 


中央駅から。ツリー。
これは実はイルミネーションではない。
光沢が出る素材を発泡スチロールかな、の上に塗って、
上からライトで照らしている。
エコ‥なのか?
いや、そもそもドイツのクリスマスは
厳かさ、静けさ>きらびやかさ、なので、かも。
 
チョコレートで有名な会社リントが設置した展示(?)
か何か。ベルリンへようこそ、みたいなのが書いてあった
ような気がするのでクリスマス限定ではないかもしれないが、
今改めて写真を見るとツリーもあったと気づき、
限定なのかもしれないが、普段中央駅には滅多に行かないので
やはり不明。

2011年12月25日日曜日

去年に比べれば‥

去年に比べれば格段に(?)暖かいベルリン。
一日に15分は窓を開けて換気するようにしているのだが、
今日は入ってくる空気に寒さを感じることもなかった。
 
とはいっても10度は軽く下回っていたはず。
今日は例外なのだが、いつもは家の中が寒くて、
数値や人が言うのを聞いている程暖かい実感がない。
特に台所が寒くて、
窓ガラス割れてるんじゃなかろうか、と思ったほど。
部屋の敷居を跨ぐと気温の変化がはっきり分かる。
玄関はじめ扉の閉まり方が
どこかから空気が逃げている時の閉まり方なのは
前々から薄々感じていることなのだが‥
いや、特に開いているところはないし‥さて。
 
そして寒さについて感じているのは自分だけではないのでは、
と思うのは街中の静けさについて。
今年は書いてきたようにまだ積雪もなければ、
ここのところようやくそれらしくなってきた
冬の曇り空&雨を除けば、比較的晴れ間もあったし、
と街から人通りが減る素因は無かったはず。
今年はアドヴェントの内2回店を開けていい日があり、
そこは多少賑わいはあったものの、
普段は寒さから外出を極力避けているときの
ベルリンの街の様子だったので、
正直言うと人から言われるまで
寒い冬なのだと思っていたのだ。
 
静かな冬、
そしてクリスマスはもっと静かになった。
年末恒例爆音爆竹が極々たまーに鳴り響く以外、
車通りもまばらで、
何より自分のアパートから物音が一切聞こえてこない。
建物に入るこの前言った共用空間へのドアの
開け閉めの音も全然しない。
イブの夜、除夜の鐘のごとく23時くらいかな、
に各教会が鐘を鳴らすが、それはあった。
それ以外はほとんど物音もしない。
 
新学期に向けた生活時間調整中なので
確かな事は言えないが、
もしそれなりにきちんとした時間に起きることができたら、
今度こそクリスマスに開いているところを探しに
フリードリッヒシュトラーセか中央駅に行こうというのが
明日(今日)の予定かな。
かなり計画的な買いだめのおかげで
しばらく別に外に出なくても生活できる状態なので、
モチベーション次第でもあるけれど。

2011年12月23日金曜日

そろそろ準備

書きたいネタもあるし、
デジカメの中を見たら、
しばらくパソコンに取り込んでいなかったため
溜まった画像もあって、
ここのブログも更新できそうなのだが、
色々片付かない事が多くて
どうも気分が乗らないというか何と言うか。
 
先週の土曜に自分が目で確認した範囲で
ベルリンの今年の初雪が降った。
その後もちょくちょく雨が雪に変わってはいるが、
ごく短い間だけであったり、
前に降った雨のせいで地面が濡れていたりして
積もるというのとはほど遠い感じ。
クリスマスの間はまたちょっと気温が持ち直すようなので
積雪はもう少し先になるかな、と。
 
前回色々書いた用事に加えて、
今週月曜は水道(温水)の検針日だった。
いつもは年明けの一月終わりなのだが、
この冬は一月ほど早めにいつものおじさんがやってきた。
15時から17時の間に来ることになっていて、
自分のところに来たのは16時半を回る頃だった。
今年から暖房の使用メーターが
これまでの温度計のようなものから
デジタル表示される新しいものに切り替わったのだが、
それを取り付ける際に色々メモを取らなければならず、
それで時間がかかっていたようだ。
 
もちろん一月短い上に一月を除いた数値とはいえ、
去年に比べると非常に少ない温水使用量になっていた。
去年寒かったのに。
そしてバスタブの掃除をしないせいで
風呂はもはや完全にシャワーのみになって、
水流しっぱなしだったのだというのに。
意外とこっちの方が水を使わないのだろうか。
 
それが終わった後で大家さんに言われていた
鍵のスペアを作りに行った。
作る鍵屋は既にその大家さんに指定されていたところ。
スペアキーは1つ6.5ユーロ。
思ったより安く出来るのだった。
そして頼んでお金を取って来る間、3分するかしないか、
の内に2つとももう出来上がっていた。
こんなに簡単に出来たのか。
1本折れそうな鍵があってずっと恐い思いをしているので
自分用にも作ってもらおうか。
いやいや、自分がこっちに着た当時、
どこからそう思ったのか、
ドイツで合鍵を作るのはとても費用がかかり、
また作るのにこっちの賃貸契約やら身分証やらで
やたらと手間がかかると思い込んでいて、
今まで鍵屋には見向きもしなかったもので。
 
さて、と。
クリスマスはベルリンの街はほぼ完全なる機能停止
に陥るので、そこでちょっと色々リズムを整えよう。
そこに至るまでは多少準備が必要だ。
もちろん食料と水の買いだめ。明日(今日)から。
最悪27日までは何も買えない事態に備えて。

2011年12月17日土曜日

最も忙しい年末

今年はこれまでで一番忙しい年末になっている。
これが自分の学業や研究に関連しているなら
それは嬉しい忙しさだったのかもしれないが、
そうではないので困る、というか、
はっきり言って邪魔以外の何物でもない。
 
まず、前にもちょっと書いた保険マフィアとの闘いが再燃。
11月に保険料の引き落としがなかったので
解約が成功したのだと思っていたら、
12月になって手紙をよこして来た。
これについては長い話になるので後で書こうと思う。
とてつもなく詐欺めいた話なので
これまたひょっとすると誰かの役に立つかもしれないから。
 
それ以外はジャマといってはジャマだが、
あくまで本業にとってであって、
要は仕方のない差し支え。
 
まずはアパート共用玄関・ポスト等の鍵換え。
ドイツのアパートには、
まず住民共通の空間に入るためのドアが存在する。
日本で言うとオートロック式。
そう言うと格好いいが、暗証番号を入れたりするものではないし、
ドアも普通の鍵付きのドアだというだけで
(スライド式という意味での)自動ドア式ではないし、
で、そんな格好いいものではないことだけが違うが、
どんな安い物件でもまずはそのアパートに入るためのドアがあり、
各部屋へはそこから行く形になる。
(日本の多くのアパートのように
全くの他人が直接各部屋の玄関前まで行けることはない。
外部からの来客はまずこの一番外のドアのところで
インターホンを鳴らし、住民は部屋にある電話式の
受話器で相手を確認した後、そこに付いているボタンで
このドアの錠を一定時間解除する。)
つまりドイツでは、自分のアパートに帰ってくると、
1.まずそのアパート住民共通の空間に鍵を使って入る、
(2.そこに郵便受けがあるので鍵を使って中を確認、)
3.その後自分の部屋前まで行って玄関の鍵、
という手順を踏む。
ステップ2は必然ではないので括弧入れ。
ステップ3はうちの様に(そして多くの場合もそう)
安全用の別ロックが付いている場合、
また別の鍵でそれを解除(というかただ回すだけだけど)する。
このセキュリティーロックは2回まで回すことが出来る。
さて、しかし、うちのアパートではもうしばらく前から、
それも多分もう何年だろう、というそれくらい前から
この1番の鍵が壊れたままになっていて、
ぶっちゃけた話が誰でも入ることが出来るようになってしまっていた。
だからと言って自室の鍵さえかけたままなら
(さらに言うなら、ドイツの玄関のドアは
ホテルの様に鍵を使わないと開かない仕組みに
なっているので、ドアを閉めさえしたなら、ということになる)
問題は何も‥ないと考えてしまうのは甘いのかな。
鍵を使う手間が一度省けるのでむしろ便利だったのだけど。
とにかく他の住民はどうも落ち着かなかったようで、
大家さんへ一報が行ったのだろう、
このドアに新たな鍵を付け替えることになった。
一度か二度修理はしたのだが、
結局それが効果を生まなかったので
付け替えを判断したのだと思う。
そしてその付け替えに伴って新たに鍵を受け取った。
というか、受取のために今日は午後ずっと家に居た。
中々来てくれなかったもので。
2番の郵便受けも替わることになっていたが、
そういえばこれは今日は替わらなかった。
ということはもう一度また大家さんが来るのだろう。
さて、大家さんはうちに来て、
ステップ3の鍵2つの予備を作って欲しいという。
ドイツでは、階下への水漏れ等の緊急時
住人が不在でも対処できるよう、
鍵のコピーを大家さんが所持する。
自分の場合も大家さんはうちの鍵を持っていることに
なっていたのだが、どうもその鍵が機能しなかったらしい。
ん、何時試したんだ?
と思ったが聞かないで置くことにした。
別に見られて困るものがあるわけでもない。
あるとしたら人が来る時にしか掃除もしないので、
普段の相当に汚い部屋を見られてしまうことだけか。
ともあれ。こうした鍵作成の費用はもちろん大家さん持ちであるが、
手間は鍵の唯一の保有者である自分持ちである。
年末までにコピーを作ってもらって
それを大家さんに委託された同アパート住人に預ける、と。
もうすぐクリスマス&年末年始なので
まだ半月、などとは言っていられない。
まあ、でもこれくらいは問題ない。
大家さんには色々お世話になっているから。
 
その他大学からも手紙が来て、
どうやらやっと論文の査定&評価が2つとも出揃ったとのこと。
これでやっと口頭試問へ進める正式なお墨付き。
が、別に待っていたわけではないので
もう既に日程の確認はし終わった後さ。
そして都合のいい日程は存在しなかったことも
分かってしまった後だ。
この話も詳述は後にして、
そんなこんなを返事として出しておくのが
今後を円滑に進めていくためのコツであろう、
ということで大学にも手紙を書かねばならない。
 
色々あって現在書かねばならない手紙をあと3通も抱えている。
さすが何でも「書面で」の社会だ。
冬休みはやっと読書の時間を纏めて取れると思ったのに‥。
特に保険屋。
生活・生命を守るために生活・生命を圧迫するってのは
どういう了見なのかと是非とも聞かせてほしいものだ。

2011年12月11日日曜日

今週のベルリンやらドイツやら

今週のドイツを一言でまとめると「風」。
突風が吹いた吹いた。久しぶりに。
ドイツで突風が吹くのは大体夏、
夕立とかと一緒に、というパターン。
今の季節にこんなに風が吹く印象はなかった。
窓の外でビニールであるとか枯葉であるとかが
ガサガサないしはカサカサいっていると
それが自分のベランダなのか通りなのか、
あまり放置しておくと階下から苦情が来そうなので
確認することが重要だ。
そしてまた、音を立てていなくても、
風が強いとベランダに枯葉が溜まるので
掃除もしておかないといけない。
また排水溝が詰まって階下に水が行ったとか、
そういう事態になるのを避けるべく。
ゴミは入ってきても出ては行かない。
流体力学だ。
 
 
大荒れ模様と言えば、そうユーロ経済(笑。
ちょっと前にイタリアのベルルスコーニがとんずらしたかと思えば、
今度はイギリスがEU条約改正に反対票。
前にスロヴァキアによる欧州安定基金拡充案否決の時に
書いた(と思う)ことだが、EUでは全会一致でないと議案は採択されない。
一カ国でも反対があると議案は否決されてしまうのだ。
今回その唯一の国がイギリスだったと。
 
改正案は財政規律をより厳格にするというもの。
これ自体はイギリスにも歓迎される・されたところだろう。
ユーロ圏の経済の安定が目標なのであるから。
 
もちろん規律がより厳格になったところで経済が安定するわけではないが、
ドイツ、フランス、イタリア、イギリス、etc.、皆首相が保守派なので
これで十分な根拠になる。
 
ともあれ、だがそれよりもイギリス・キャメロン首相が何を睨んで
反対票を投じたのかというと、メルケルが主導で導入しようとした
金融取引税の案件なのだという。
 
これは金融取引全般に税をかけるというもので、
これを導入すると、一方では額の低い取引、取引の数が減り、
すなわち信用の低いor短期しか信用できない取引が減る、
他方では税収も見込める。
前者は直接市場の安定につながり、
後者は危機への準備になる、という仕組みなようだ。
 
だが話はそう上手くはいかない。
金融業が経済の主要な部分を担っている国は
全ての取引に税金がかけられてはたまらない。
あるいは税金がかかる地域とかからない地域が出来てしまうと、
金融業者は当然税金がかからない地域へと移動してしまうだろう。
どうもこんなところがイギリスが守ろうとした「国益」だったらしい。
 
いくつかの思いを込めて「らしい」と言った。
まず、そう人は言うけれどそんな複雑な話かなあ、という思い。
ギリシャ支援とか、この一連のユーロ危機の話では
ずっとドイツとフランス(有体に言ってしまえばドイツ)が事を主導してきていて、
はっきり言ってイギリスとかメディアに出てこなかった名前だったわけ。
サルコジなんかドイツのニュースにここの所毎日顔を出しているのに対して。
それもそのはず、大体イギリスはユーロ圏じゃないわけで。
うーむ、テキストの色を変えて言いたくなるくらいだ。
ユーロ圏ではないがEUには入っていて、
よく分からんところで一人反対、
何かこういうやつクラスに一人くらいいたような、
とどうもそのレベルにしか思えない。
自分の権威の消極的な誇示の仕方というか。
 
というのも、「らしい」に込めた二つ目の思い、
守れてないだろ、何事も。
早速ドイツやフランスがそう動き出しているように、
上の議案はユーロ圏で再決議され可決する見通し。
するとイギリスは孤立してしまうことになる。
ユーロ圏は圏内と圏外で異なる税制を取るのが慣例。
もちろん圏外との取引の方が高い税金がかかる。
今ユーロ圏とイギリスの取引における税制がどうなっているのか、
自分は知らないけれど、今後は明らかに不利な立場に置かれるだろう。
ルクセンブルクかどこかの政治家も言っていたが、
実はイギリスの経済事情なんてユーロ圏よりよほど悪い。
一体何を考えていたんだと考えると、
やはり一番目に戻って、何も考えていなかったのでは、と。
 

2011年12月2日金曜日

アドヴェント始まる

前の日曜が第一アドヴェント。
クリスマスまで1ヵ月。
一年で一番暗い時期にさしかかっている。
それでも今年は良く晴れている。
晴れれば気温が上がるというものでもないけど。
 
スーパーなんかではもう随分前から
クリスマスコーナーは出来るので
別に今更変わった事はないのだが、
広告は今が旬といったところかな。
街角には香水始め、貴金属等々、
プレゼント用のものが増え、
自宅ポストに投函される広告にも玩具が。
 
この前テレビで見たが、
ドイツのクリスマス市をイギリスでやったら
好評を博したのだそうだ。なるほど。
イギリスにはそういうのなかったのか、という感想と、
イベントとしてなら日本でやっても盛況だろう、という感想。
ケーキというよりクッキーに近いレープクーヘンは
ハート型からお菓子の家型まで、
パンケーキ等々子供はお菓子に困らないだろうし、
大人はこんがり焼きあがったソーセージに
熱々のフライドポテトをほくほくしながら
グリューヴァインを飲んで体を温める。
もちろんビールもあり。
もうDAAD辺りが企画していたりして。

2011年11月28日月曜日

電気(ただの近況)

「電気の話」なんて書いてしまうと、
3.11以降はドイツにおける電力会社自由選択制の話とか
エコエネルギーへの移行の話とかを
期待させてしまいかねないので
ただの近況を書くにも気を遣うってもんだ。
そういう大きなテーマは今いっぱいネット上にあると
思うのでそっちを参考に。
自分が以下に書くのは単なる身の回りの話。
 
先週は電気関連で2つばかりちょっとした事件があった。
まずは木曜かな、停電があった。
停電と言ってもこれは多分うちのアパートだけで、
地下で誰かが何かをゴソゴソやっていたから
そのせいなんだと思う。
アパート全体に対する工事だと事前通達が来るはずで、
そういうのもなかったのだから、
誰かの個人的な用件だったのだろう。
 
そのとき自分はパソコンで作業していたのだが、
急にバッテリーモードに切り替わり画面が暗くなったため
気が付いたのだった。
見かけはブレーカーが落ちた時と同様なので
あれ、何か点けっ放しにしていたかな、
と思い巡らしもしたし、ブレーカーを見にも行ったが
自分の室内に異常は発見されなかったので
ちょっと待つこと2分、電気が回復した。
よく言うようにドイツの電圧は250Vと高く、
そのため家電が壊れやすい。
だからこういう急な電源落ちは非常に気を揉ませてくれる。
まあ何事もなかったからよしとしよう。
 
二つ目は電力会社からの手紙。
内容は至って普通に来年からの値上げの告知だったのだが、
実は今月はついうっかり電気料金の振込みを
一日遅れでやってしまっていたので、
心に思い当たる節がないわけではなかったのだ。
ちなみに振込みを全手動でやっている自分は
年に一度か二度、期日を過ぎてしまうことがある。
毎月10日までが期日なのだが、
そこに休日や祝日がかぶってきた時とか。
しかしそれでも特に罰金が課されたりするわけではなく、
年度末の差額計算の時に合っていればそれで良いのかも、
とか書いて人が真似してしまうことがないよう、
期日までに払ったのだと主張できる範囲なら
OKなのだろう、としておく。
 
手紙の内容、既に述べたことだが、ちょっとだけ値上げ。
これまでも石油価格高騰時等、
何回か値上げはあった。
うちの電気料金は基本料金+使用料なのだが、
今回は使用量の単価が少し上昇。
エコエネルギー移行のため、らしいが、
別にまだ始まってなくねーか?とは思ったが、
こうやって段階的に値上げしていくのだろう。
「でも基本料金はそのまま」とか強調されていたが、
確か前は基本料金が上がって、
「でも使用量の単価はそのまま」と強調していたはずなので
なるほどそういう作戦なわけだろう。
石油価格の高騰が終わっても電気料金が
安くなったりはしないことからも分かるように、
こういうのはほとんど値上げのための口実なわけで、
もっともらしいのが出てくるたびに如才なく食いついていくのが
企業としては「上出来」、と皮肉。
全てを説明する魔法の言葉、
ドイツだと「エコ/環境/ビオ(有機なんとか)」や「保護」
がそれに当たる。
日本だと「不況」とか「インターネット」とかかな。

2011年11月25日金曜日

じゃねーか

コートを着るようになったら日本人に間違われるようになった。
いや、日本人だけど。
判断基準は服装?、と。
今着ているコートは本当は安い。
安いがスーツにも合う、をコンセプトに選んだので
高そうに見える。そのせいなのだろう。なのだろうけど。
普段の格好だと絶対中国?韓国?と聞かれ、
なぜ日本が出ないんだ、と多々経験してきたが、
考えてみると酷い話だ。
 
昨日鉄道検札員に出くわしたおかげで
推定この1週間で3度目ということになった。
このブログチェックしてんじゃねーのか、
というくらいタイミングが良すぎる。
でも昨日は子供たちが遠足だったらしく、
大量に電車に乗り込んで
検札員の通り道を塞いだので
自分のところに来ることはなかった。
ドイツの子供たちは頭がおかしいくらい
喋りまくって騒ぎまくっているものなのだが、
たまには役に立つじゃないか。
 
自分の副査の教授というのはちょっと破天荒な人で、
真っ赤なキャップをかぶっていたり、
リュックを肘担ぎ(?っていうのかな、
今は知らんけどちょっと前だと高校生が
セカバンを背中に担ぐようにしながら、
でも何と言うかだらしなく両肘に引っ掛けて担いでいた
ことがあったと思う。あれ)しているし、
講義にはアロハではないけど花柄のワイシャツだし。
そんな教授の下に集まってくる学生も結構個性的だったりする。
個性的な子は後ろの方に座りたがるもので、
自分も後ろの方に座るので、
何かそこに混ざっているような感じになる。
一番後ろとはいえ教授の真正面の席で
講義中毎回横になって寝るやつとか、
ターバンを巻いて海賊みたいなやつとか。
別にお互い話したりしないのだが、
教授や他の学生たちには「後ろのやつら」と
カテゴライズされているのは何となく空気で分かっていた。
この間講義が早く終わって残りを質問タイムに当てたとき、
教授がその「後ろのやつら」の中から
自分の方に君、みたいな手振りをやったので、
皆が一斉にこっちを見るという事態が起こったのだが、
そのとき、ああ、やっぱり自分もその一派に
数えられているのだと確信したのだった。
今度からは前の方に座ろうかな‥。
その教授からの論文評価が来週月曜に来ることになっている。
さて、どんなことになっているやら。
というのも、いでたちはどうあれ、
この教授はかなりきっちり、細かく、丁寧、
要は精緻に読解・分析するタイプ。
何言っているか分からんとかバッサリ言われているかも。
そうだったら笑うしかないな。

2011年11月24日木曜日

世間的な近況

何週間も経つと何を何から言えばいいやらだけど。
 
親からも問われたギリシャ支援の話。
けど支援するって話ばかりずっとしていて、
何がどうなるかとか、その辺の事は
特にニュースでは触れないので、
実はあまりよく分かっていなかったりする。
自分の周りに政治経済に強い人はたくさんいるのだが、
彼らにはイマイチ興味を引かない話題なようだ。
そういうのは多分夜とかにやっている番組で
テレビで取り上げられていそうだが、やはりあまり‥。
というのもそれはやはり結局ユーロ維持の結末以外
考えられないから、だと思う。
ドイツだけなのか知らないけれど、
少なくともドイツにはギリシャに対する思い入れが
国民レベルで存在すると自分はちょくちょく感じることがある。
ヨーロッパ文明発祥の地を弾き出すとはちょっと考えられない。
イスラエルをヨーロッパに算え入れている辺りとか、
何となくそういうのは分かってもらえると思う。
 
写真はそれと関係あるのか無いのか、
多分無いと思うけれど、
某スーパーでギリシャ商品を特集していた時買ったもの。
右上がアーモンドを粉菓子みたいなので固めたお菓子、
左上が茄子の缶詰、
右下がピスタチオを飴状の砂糖かなにかでコーティングした
これまたお菓子。
 
その後何があったっけな、
今更ながらだけど、サッカードイツ代表がオランダ代表との
親善試合で3-0の快勝。
一応仮想スペインというカードだったらしい。
戦い方を見ているとこれでは3の舞になりそうだと思ったが、
ブラジルやオランダ辺りには試合のみならず内容でも
勝てるようになった様子は随分進歩したんだなあ、
と思わずにはいられない。
おまけに選手はまだ20代前半ばかり。
スペインが世代交代するとドイツの天下か。
 
そのあとはネオナチによる連続殺人事件が
どうこう言っていたが忙しくてニュースを見ている時間がなかった。
 
今日のベルリンも霧だったが、
霧による交通事故がドイツ各地で起こっているとのこと。
しかし雨降ってもいないのにどこから霧が‥?
今日なんか寒くて雪がいつ降ってくるかと思ったものだけど。

2011年11月21日月曜日

そんな寒さが訪れた

この一週間を一言で言い表す言葉、
それは「寒い」。
 
あまり気にはしなかったが、
ここ数週間、割と順調に気温が下がったのでは、と。
それで現在は最高気温で7度前後、
最低気温は氷点下も出てくるようになった。
まだちょっと晴れたりもするが、
晴れてももう気温が上がらない時期が来たようだ。
雨が降らないので雪も降っていないが、
こう書くと降ったりするのでは、
といつものパターンを思わずにはいられない。
気温的には降れば雪になりそうなので、
ひょっとすると夜とか知らないうちに
もう初雪が終わっていたりして。
 
自分周りはというと、
そんなわけで今週は暖房つけっぱなしだった。
お、何か言い方が悪いな(笑。
暖房を入れずに過ごせた日はなかった、ということ。
寝る前は最小限にするのだが、
朝はだからとにかく寒い。
布団から出るのが辛い季節だ。
が、その布団も中の羽毛はもう抜けないくらい
抜けていて真夏と同じ布団なので、
実は布団の中もそれなりに寒い。
かくして布団から中々出られずに
時間が経ってしまうということもなく暮らせている。
 
そして今週(先週)からやっと自分もコートを着た。
あの秋口に買ったと言っていたやつ。
今年は自分がベルリンで一番遅くにコートを着た人間だろう。
何て言っても外は5度を下回っているというのに、
半袖シャツの上にパーカーないしは長袖シャツだけ
といういでたちで闊歩していたのだ。
何でそんなに薄着なのか友人にも言われた。
ホームレスの方に妙に親近感をもたれたりもした。
でも今から厚着をしていてはマイナス10度以下の
世界を乗り切れる自信もないので
コートの下は半袖Tシャツ一枚で、
教室に着いたら長袖に着替えるようにしている。
ちなみに普通のベルリン人の方は、
コートの下に更に何枚かトレーナーないしセーターを
着用していて、教室では一体何枚脱ぐのか、
というくらいグイグイやっている。
 
寒さ以外の近況は次回。

2011年11月15日火曜日

儚い感動

先日外観を上げた自由大ヘンリー・フォード館。
ここはいかにも学会や講演が開かれていそうなところで、
自分が今学期参加している講義も
そんな大講義室の内の1つで行われている。
朝から正午にかけての明るい日差しが
窓を通じて入ってくる中、1つのことに気が付いた。
上の写真だと窓側の席に陽が当たって
眩しいのではなかろうか、と見えるかもしれないが、
遮光版が上手い具合に調整されていて、
机には陽が当たらないようになっているのだ。
なんて素晴らしい設計の妙なのか、
遮光版の自動調整の機能なのか、
などなど考えつつ上の写真を撮っていたのだが、
そのすぐ数分後に係りの人がやってきて
遮光版を全部下まで下ろしたのだった。
なんだただの偶然だったのかとちょっとガッカリした。

2011年11月13日日曜日

パラドックス・ドイツ語多分4

コインランドリーより。
乾燥機は閉めたままにして下さい、と
感嘆符3つ付きで頼まれては乾燥機を使えない。
‥なんてことはもちろんなく、ドイツ人は平然と開ける。
というか読まない。
もちろん隠れた前提は「使用後は」とかそんなところだろう。
 
何でこんな話をしているかというと、
この前大学に行った時、
カフェテリアのところから中に入ろうとしたら、
ドアに「冬期はエネルギー節約のため閉め切らせて頂きます」
との但し書きがあった。
で、ああ、開けたら閉めればいいんだろう、と
上の如くに解釈してドアを開けようとしたら、
鍵が掛けられていてそっちは本当に開かない、
という思いをしたから。
取り敢えず開けてみて駄目だったら別の方途を探る、
そんなドイツ人感覚に自分も何時しか馴染んでいたのか、
そんな1コマ。

2011年11月11日金曜日

本物の立体駐車

用事でプレンツラウアー・アレーというところに行って来た。
本来ならば自宅からSバーンで3駅くらいだが、
2駅先で止まる例の件があるため別ルートを選択。
ちなみにここに書いた後でそのSバーンの表示は
きちんと終点を表すようになった。
ちなみに車内検札についてここに散々文句を書いた後、
その後車内検札に全く会わなくなった不思議。
そして場合によっては制服着たりして、
検札員であることを予めバラしている人も出てきたりした。
自分のような苦情がいっぱい殺到したりしたのだろうか。
 
ともあれ。
プレンツラウアー・アレーへは少々複雑な道のりになった。
Uバーンでナトゥーアクンデムゼーウム(博物学博物館)駅、
そこから徒歩でSバーンのノルトバーンホフ駅、
そこの前始発の路面電車に乗って何駅か、
こうしてやっとたどり着く。
写真は博物学博物館(自然史博物館の方が自然な訳か)駅
からノルトバーンホフへの途中、
公園の中にあった建物(?)
本当に駐車場ではないのだと思うが、
だとすれば‥これは?何かの芸術にしては大がかりすぎるし。
 
ちなみにプレンツラウアー・アレーは
アレクサンダープラッツの方までずっと伸びる
非常に長い道であったため、
本来のSバーンから目的地を探していたら
とんでもない距離を歩かねばならなくなるところだった。
その点に関してはむしろ幸運だった。

2011年11月10日木曜日

真っ赤な秋を探して



晴天続きと書いた直後から曇天模様のベルリンより。
昨日なんかは珍しく霧霞、
それはそれで結構いい雰囲気だった。
さて、写真はこれまた推定2週間くらい前のもの。
今学期参加している講義が行われている
ヘンリーフォード館(?)の周辺から集めた
紅葉だけに赤モチーフの写真。
 
そんなことを思ったのは、こことは全く別の場所である
フリードリッヒシュトラーセからハッケンシャーマルクト間の
Sバーンに乗っていた時のこと。
両駅の丁度中間あたりに見事紅く染まった
木を見たからであった。
ただ、そっちへ行くとなると
川の向こうをぐるり周って行かなくてはならないため結構面倒。
時間がないまま何時しか葉は散っていた。
ベルリンにはあまり紅葉に適するスポットがない、と思う。
というのは紅葉した葉は直ぐに散ってしまうから。
この辺は本当に一瞬だ。

2011年11月9日水曜日

何時の話かというと10日前

画像からすぐ分かってもらえると思うけれどハロウィーン。
もう10日も前の話‥。
マフィンを買った写真がデジカメの中に残っているのを
今しがた見つけたもので、今更ながら。
このハロウィーンは自分周辺では未だ半透明なイベントで、
自分のところに子供がお菓子を
もらいにくる年もあれば来ない年もある。
今年は一応お菓子は用意しておいたし、
一度誰か来たような気もするが、
取り敢えずスルーの方向で決着がついた。

2011年11月8日火曜日

11月だがまだ雲行きは怪しくない

タイトルの通り、晴天続きのベルリンより。
いつになく明るい秋となった今年は、
しかし虫たちの活動期間をも引き延ばし、
いまだに蜂が飛んでいるという有様。
蜂の季節に幾分被さる様に蚊の季節も到来するのだが、
それも今なお続いていて、
ゴミ捨て場のある中庭へ続く扉にはめ込まれた
ガラスにはいつも何匹か付着している。
あるいは自室のドアの向こう側に止まって
こっちがドアを開けるのを待っている
狡猾な連中もたまにだがいる。
従って外に出る時にはドアをちょっと開け閉めするように
小刻みに揺らし、そいつらを追い払う素振りをし、
外から帰ったときには鍵を開けた後
ドアを開く前に自分の周りの空間を振り払って
やつらが引っ付いてこないようにする。
こんな地味な努力こそがその後の安眠確保に繋がる。
 
さて、今週は予告通り口頭試問の日程の提案。
もう行った。
さっそく主査の教授からは返事をもらい、
提案した3つの候補日の内2つは駄目だということだった。
こっちはかなり怪しい雲行きになってきた。
その辺のあらましは追々書くとして、
その主査の教授だが、
昼間にメールを出すと大体すぐ返事を返してくる。
そのことからおそらくずっとパソコンに向かって
作業しているのだろうということが伺われるわけだ。
それにしたって今回自分はメールでは有り得ない長さの
文章を送ったわけで、計7名に送るために
宛名とか代名詞を変えたり、
秘書の方宛の場合は別文章を挟んだりしている
その間に読んで、自分の日程を調べて、
文を書いたことになる。
1つの文に3箇所くらい誤字脱字があったけれど、
ともあれ、仕事は早い、早いが多い、
いかにもドイツの教授というひとコマなのだ。
というか、メルケルさん、
国民から巻き上げたお金で2倍とは言わないけれど
せめて1.5倍くらいは大学教授の数を増やしてくれないだろうか。
移民問題がどうのと言いながら、
帰る気満々の人間も帰れやしないよ。

2011年11月6日日曜日

一週間に一度の更新になると

‥近況報告ばっかりになってしまうが、それでもとりあえず。
学期が始まると意味もなく忙しかったりするわけで。
何が忙しいのか全くもって分からないけれど。
 
先週は主査、副査の教授に直接会って話をした。
主査の教授とはゼミが始まる前、
ゼミ室が5階にあるのだが階段を登って息切れしていたところ、
教授が上から降りてきて偶然。
重要な話は先週したので軽く世間話‥というほどでもないが、
先週の講演が面白かったので、
原稿あるいはそれを元に書き下ろした論文を
雑誌かどこかで公表する予定があるのかを尋ねてみた。
そうしたらメールで送ってくれると言ってくれた。
まあそれだけ。
 
翌日は副査の教授のところへ。
講義の後でちょっとだけ。
現在論文評価を鋭意執筆中とのことで
自分からも一応挨拶をしておこうかと。
そして執筆完了にまだ時間が必要か、
それとも口頭試問の日程の提案をそろそろやっていいか。
OKと言われたので今週はいよいよ日程調整。
 
先週はまたも真夜中に帰ってくる用事があった。
自宅近辺を走る地下鉄は主要路線なので
夜遅くまで走っているはずだし、
夜中は夜中で名称が変わり別路線扱いになるが、
それでも30分置きくらいには走っているはずだった。
が、なぜかその日に限って工事なのか点検なのかを
やっていて電車がストップしていた。
結果地下鉄2駅を歩いた。
その途中、自分の目の前を何かが横切った。
普通だったらネコだと思うだろう。
だがベルリン=野生ネコ絶滅都市、
リス‥ではないと思う。尻尾や走る感じからして。
そして生息地域的にも。
ネズミ‥かもしれない。やたらと大きかったことを除けば。
それよりはハリネズミの可能性の方が‥と言いたい所だが
連中はそんなに速く走れないのでは、と思う。
やはり民家から逃げ出したネコ説が有力だが、
ベルリンの夜か、あれが噂のキツネだったのでは、
と思うと視力の低さが悔やまれる。
歩道を横切っただけで車道には出なかったはずだから
車の下を覗けばそこに居たのかもしれなかったが、
そういうことをすると噛み付かれたりしたら
どうしようと思うと出来なかった。
そしてそれ以上に人に怪しまれそうだし。
しばらく前からベルリンでは問題になっているのだが、
車を炎上させる嫌がらせ。
嫌がらせってレベルではないけれど。
そしてそれ以上にトイレに行きたかった。
地図も見たがこんな時に限って道中に公衆トイレがない。
ガソリンスタンドもファーストフードもない。
飲食店も大方閉まって、
開いているのはバーやカジノばかり。
ベルリンではいわゆる立ちションは罰金刑。
見つからなければ大丈夫だが、
こういう時に限って見つかるような気がする。
見つけた公衆トイレはそこはそこで
夜は閉まっているタイプだった。
トイレにまで閉店時間があるのかよ、
と結局家まで頑張ったけれどね。
どうせ近くだから、なんて言っていると
近いのはトイレだけだ、そんなことを知った日。

2011年10月30日日曜日

恒例のまとめ

今週は月曜にインフォ・タワー及びBBI建設現場を見に行った後、
本業の方でやたらと忙しかった。
まずは火曜のゼミの後で教授の所に行ったら、
副査の教授の論文評価がまだだから、
そっちを早く書いてもらいなさいとの話。
それに先立つこと大学の試験担当局の方とも
連絡を取って、そこからもそんな話を貰っていた。
口頭試問の三週間前までに提出されていればいいので
口頭試問の日程が決まってから書くのかと思っていたが、
教授に言われたし来週の講義の後話してみることにした。
 
水曜はその(主査の方の)教授の講演と
学期開始を祝して学部が開くパーティーみたいな
催し物があったのでそっちに参加、
火曜、水曜は久しぶりに再開した人や
新たに知り合った人と話したり食べに行ったりして
夜もすっかり更けてから帰宅する日が続いた。
その後はテレビ効果によってすし詰めになった
ゼミ室を抜け出したり、精神的に疲れる一週間だった。
 
買い物に行く時間も無かったので、
月曜に買ったフライドポテトがフライパンの中に
今なお残っているとか、そんな感じだ。
そして昨日は早く寝てこんなにも早く起き、
サマータイムの終了に立ち会うことになった。
パソコンは優秀なので自動で時刻を調整してくれるが、
腕時計その他は自分で一時間巻き戻さなければ。
このサマータイム終了日は人々にとって
「一時間余分に眠ることが出来る日」なのだが、
自分にとっては朝が来るまで一時間引き延ばされた日となった。
調整し直された時計にとっては一時間早く朝が訪れ、
今日からは昨日より一時間早く日が暮れる。
一気に冬の感じが出てくる
‥のが例年なのだが、今年は暖かい方。
今週また週末にかけて尻上がりに
気温が上がってくれたおかげで、
ここ数日は暖房要らず(そもそもあまり家にいなかったけれど)、
一昨日・昨日は陽の光を室内に入れることによって
部屋の中では半袖で過ごすことが出来た。
 
昨日なんかは頭のおかしい人を中心に
街中でも半袖を見ることができたくらいだった。
道端に寝ている人もいた。
一応書いておくと20度はそれでもいっていないくらいなはずだが。
とりあえず予報では表示されている限りこれからも15度とか
そのくらいまで気温が上がってくれるらしいので
しばらくはこの調子を期待できるのかも。
何より太陽が出ているのは大きい。

2011年10月28日金曜日

BBIの工事現場とその他

前回の話の補足的なものとして。
 
まずインフォ・タワーへの行程から。
↓はベルリンの中心部を走る
Sバーンの環状線(リングという)簡略図。
青い丸が自分の場合出発点(ヴェディング)。
そこからまずは何とかしてリングの東側に位置する
オストクロイツないしはトレプトウアー・パークに行く。
本来ならリングを使えばそれなりにすぐなのだが、
現在赤の波線でなぞった辺りで運行がストップしている。
Uバーンだと工事の時は張り紙が出るし、
場合によっては別の路線の電光掲示板にさえ
~番線が現在工事中で代替交通手段を用意している、云々
の表示が出てくるというのに、
Sバーンに至っては何の張り紙もされず、
電光掲示もされなかったりするので
実は一度リングで行こうとして失敗した。
上の地図で右にちょっと行った所で
ここで終点とか言われ、結局その日はそこで
買い物だけして帰ったという。
ちゃんと電光掲示板には停車駅に
オストクロイツの表示も出ていたというのに。
 
日を改め、交通手段も改めた。
もちろんリングをわざわざ逆に回っていくわけではなく、
地下鉄でフリードリッヒシュトラーセまで行って
そこから丁度山手線を東西に横切る中央線のような
真ん中を横切るSバーンを使ってオストクロイツへ。
 
そこからS8で20分程でグリューナウへ。
リングの南側から行こうとする場合にはS46でも行ける。
そっちの間隔は知らないが、S8は20分間隔。
乗り換えに場合によって時間がかかるため、
ベルリン市交通局のホームページで下調べ
した方がいいかもしれない。
 
グリューナウに着いた後はそこから263番バスで
20~30分、終点のインフォ・タワーまで。
家からインフォ・タワーまでの全工程は
片道1時間半くらいにもなった。
ほとんどただ座っているか待っているだけなので、
時間をつぶせるものが必要。
 

これらがBBIの工事現場2011年10月。
実にまだまだ完成は先という感じだった。
 
ここは途中の工場なのかオフィスなのか、
ちょっと造形が面白い建物だったので一枚。
 
ここに限らず何か建物があると、
その前の広大な空間に車がズラっと並んでいる。
工事用に立てられたプレハブの前であるとか。
郊外にありがちな家具屋の集合もあって、
そこにはベルリン中の家具屋がズラリ勢ぞろいしていたが、
そこはやはり遠すぎるのかあまり車がなかったというのに、
それ以外のところでは怪しいくらい車が並んでいる。
なぜ怪しいのかというと人は誰もいないから。
無人の空間に車だけが整然と並んでいる。
街中のきちんと線が引かれた駐車場でさえ、
ベルリン人はこんなにきれいに車を止めたりはしない。
工事もやっているのだかやっていないのだか、
というくらい物音も動きもしていなかったし、
そんな点ではちょっと奇妙な空間であったことは確か。
ある意味ではそっちの方が面白かったかな。

2011年10月27日木曜日

インフォ・タワー

さて、ではどこへ行ってきたのかと言うと、
タイトルのごとくインフォ・タワー。



この曲がりっぷり!
サラエヴォにあるツイストタワーを彷彿と‥は
させないかもしれないが、ベルリンで行ってなかったところは
もうここくらいなものなので、コレクション的な。
 
いくつかの点は実はちょっとガッカリでもあった。
まず、ここ自体それほど情報が無くて、
自分が存在を知ったのは昨年のイルミネーション祭りの時。
去年はここも参加していたので。
その写真は今でもfestival-of-lights.deで見れる。
そして中々に素晴らしい写真でもある。
それを見てこれは是非とも見ておこうと思ったものだ。
ただ次回書くと思うがここはいかんせん遠い。
そしてイルミネーション祭りの時期になおかつ夜来るには
周りに何も無ければひたすら寒いわで
あまり苦労に見合うものではない。
そして昼間に来てもそこまでして見るものでもなかったかな、
という気がしないでもない。
というのもまず意外とタワーが低い。
そして何だかプレハブっぽいというか、
非常に簡素過ぎるというか、
はっきり言ってビニールで作った凧とか提灯みたいなのだ。
つまり第一の要素は高すぎた期待か。
 
次にここは中は一応登って見学も出来る。
前回書いたシェーネフェルト空港と現在鋭意工事中の
現場が一望(多分)できるとのこと。
berlin.deで出てくる情報では無料公開されているはずだったが、
行ってみたら入り口に遊園地の入り口にあるような
グルグル回る鉄パイプが設置されてあって、
それを動かすカードを2ユーロで買わないといけなかった。
簡単に言うと要入場料。
上記サイトの情報は古かったわけだ。
そのカードを隣の建物(一枚目の写真のバスの後部後ろにあるやつ)
の受付で買うわけだが、その建物の中は既に資料館みたく
なっていて、一望した写真や質素だが模型が置いてあった。
それを見てしまうとわざわざ登る意味が‥。
ここにさらに時間的な都合も加わってくる。
ここはバスの終点であり、かつ帰りのための始発停留所。
写真のバスで来たのだが、これは帰るためのバスでもある。
それが出発するまでに与えられた時間はわずか20分。
それを逃すと次のバスは40分後。
塔の中で40分過ごすとか有り得ないが、
20分で概観を撮って回ってかつ塔のアップダウンを
こなすというのは超人だろう。
だから色々天秤にかけると別に登らなくてもいいかな、と。
 
ちなみにこの日、この最後の停留所まで来た乗客は
自分の他にもう一人だけいた。
彼は塔に登り、そして帰ってこなかった。
その他、ほぼ同時刻観光バスが乗り付けて、
彼らはもちろん塔を登っていた。
そう、結局のところ、そういうツアーで来るか、
自分で車で来るか、そういう人向けなところなのだろう。
ここまで来ることにあまりお勧めが出来ないかな。

2011年10月26日水曜日

二つの意味で郊外

ベルリン東の郊外へ行ってきた。
郊外っていっても市中心部の円環路線から
電車で20分行くか行かないか、くらいのところ。
 
ドイツは大体の街でそうだが、
市の中心部から郊外へ向かう電車で20分も乗る頃には
以下のような景色が広がる。
前にも書いたと思うが、職場まで平均15分とか、
皆ごく近いところに住むので、
日本の感覚で郊外に居を構えるとかいうと
どんだけ別世界なんだって話になる。
ともあれ、
アウトバーン(高速道路)。113番か117番。
延長をめぐってSPDと緑の党の連立協議が
決裂したA100番道路から南東へ来たところ。
この付近には何とか産業団地というのがいくつかある。



電線久しぶりに見てテンションが上がった。
んなことはないけれど。
草原か畑かがとにかく広がる。
遠くまで来たなあ、と風景だけはそんな気を起こさせる。
風景だけは、ということの意味は次回。

これも電線を撮っていた積もりで、
どこへ向かったのか予告になる看板が
偶然にも写りこんでいた。
 
バウシュテレ・BBI。
BBIとはベルリン・ブランデンブルク・インターナツィオナールで、
その工事現場のこと。
現シェーネフェルト空港が大幅に拡大され
国際空港になるのだそうだ。
今年の10月、すなわち今頃はもう完成しているはずだったのだが、
工事は大幅に遅れ、来年の夏になるとか、
もっと先になるとか言っている。
相変わらずこの辺ルーズ。
それについてはまた後ほど。
次回は何を見に行ったのかとその行程。

2011年10月25日火曜日

先週一番x

先週一番の大発見は自分が使っているシャワーゲル、
いわゆるボディーソープの香りが
魚の缶詰そっくりだったということ。
 
最近日本でも売られている某有名なメーカーのやつで、
他のやつよりちょっとだけだが値段が高い。
安売りの時を狙って買って、
だがそもそもそれほどバリエーションはないので
在庫が無かったり売切れていたりすると、
でもついでだし買っておくか、などと考え、
しかし買って帰ってみると前に買ったのと同じやつ、
とそんな風にしてあと1本家にある。
ここは「~の香り」とかそういう対象名ではなく
抽象的にコンセプト名を挙げているだけなので、
何の匂いなのかずっと適当な言葉を探していたのだが、
見つかった。ニシンの缶詰、だ。
これがあともう1本+現在使っている分あるのか‥。
外に出たくなくなって‥いやいや(笑。
 
先週のケーキ。
駅を出たところにあるパン屋に
ケーキが何も置いていなかったので、
向かいのカールシュタットの地下へ。
そこのパン屋は別にカールシュタットの中だから、
というのではなく、そもそもチェーンとして
少しだけ高級な印象がある。
でも実際覗いてみるとケーキ1つ1.5ユーロくらいで
それなりにリーズナブルだった。
それで↓のやつを頼んだ。
店員「2.95ユーロです」。
え、マジ?と思ったが買った。
これの左も右も隣は全て1.5ユーロ前後、
いや、それどころか他のケーキも高いのでも1.7ユーロくらい。
横着せずちゃんと事前に値段確認しとくんだった。
見事に包んでもらってからやっぱいいです、
ってわけにもいかなかった。
高いものには値段を表示しない、これドイツ流。
 
このケーキ、どうなっているかと言うと、
上にブルーベリーとブルーベリーゼリー、
中は見事全部ブルーベリームースで、
形を維持するため周りを薄くアーモンドで囲っている。
ブルーベリー自体確かにちょっと高いし、
食べてみて成程確かに手の込んだ作り。
確かに3ユーロくらいになるのかな、と。
ただし徹頭徹尾ブルーベリーは中々に飽きてくるというもの。
それを合わせると3ユーロはやはり高いかな。
 
例えば別の街角パン屋で買った
ストローベリージャムとクリームのパイ包み、
それとマンダリンケーキ、
これなんかそれぞれ80セントと1.6ユーロで
合わせても上のケーキより安いのだ。
 
おまけ。
自由大大学図書館の天井に穴が開いていて
ここから梯子を使って上階の閲覧室に行くようになっていた。
‥嘘です。
ここもう一年くらい何やかんやいじっているような‥。

2011年10月22日土曜日

学期開始と冬のベルリン

寒いさむい。
ベルリンは最高気温でも10度、
最低気温に至っては一昨日5度、
下がったなあ、と思いきや昨日は3度。
一応冬曇りはまだで晴れて太陽が出るだけ
マシと言えばマシなのかもしれないが、
とにかく寒いので今週は暖房を入れることにした。
 
冬学期開始、冬学期はドイツだけではなく
様々な国で新年度開始に相当するので
各講義・ゼミとも特に初回は大混雑する。
今年も多分にもれず。
自分個人としては期待していたゼミが
それほどでもだったり、逆にほとんど
期待していなかった講義が面白くなりそうだったり、
と当初の予定が大分狂う結果になりそう。
 
口頭試問の日程を決めねばならないのだが、
5分の4の教授が今学期授業を開いていて、
各教授が曜日・時間バラバラにやるもんで、
どうも土曜にしか時間が取れないという事態に。
承諾してもらえるか否か、来週のゼミの時に
教授と話すことにしよう。
 
そんな中保険屋から連絡があって、
今学期から保険料が倍増すっけどOK?とか聞かれた。
いいわけねーだろ!(笑)
さらに何かもう実は前学期から切り替え
なきゃいけなかったから、料金を半年さかのぼって
取らせてたもれとか何とかふざけたことを言っていたので
あんま調子こいてると解約するぞ、とは言わず、
別料金の契約やオプション等あればお伝え下さい、
などと大人の対応をして、多分解約することになるだろう。
歯科保険さえあればいいので、
それだとこれまでよりも安いところがいくつかあるはず。
こっちは忙しいってのにそんなことで時間を取られたりもした。

2011年10月18日火曜日

それから

先週の大発見というか大進歩はステーキ。
コロッケのことはすっかり諦め、
翌日牛ステーキに再チャレンジすることにした。
具体的なサイト名を勝手に出していいかわからないので、
とにかくgoogleで検索してトップに出てくるサイトだったと
お礼も兼ねて書いておく。
それとYoutubeに上がっていた某シェフの動画も大変参考になった。
こちらにもお礼を兼ねて併記。
 
そして出来は格段によくなった。
というかもはや別物だった。
ナイフを入れて初めて肉汁が出る、これも達成した。
 
ドイツの肉は安い、はっきり言って野菜より安い、場合もある。
大腸菌やダイオキシンの影響で野菜を食べられなくなる、
とか言われると、野菜を食べなくてもいいの?よっしゃー、
とか言っちゃうような連中、それがドイツ人。
日本だと寝る2、3時間前には肉を食べないように、と言う。
消化に悪いから、とかそんな理由で。
ドイツだと寝る2、3時間前に食べない方がいいのは野菜である。
胃に残った野菜がアルコール化してしまうから、
とかそんな理由で。
 
そんな風に肉は安かれど、自分の腕のせいで
味の明暗が分かれていたことを知った。
全く今までただフライパンの上で焼いただけの肉なんて
とんだ道草もいいところだった。
 
最後に振り掛ける用のワインは夏場に飲み物を買いだめした時、
わきにチラッと写していたやつ。
1本2ユーロを切るやつで完全に料理用として買っておいたやつ。
自分はお酒は飲まないのだが、
そのせいかアルコールフライのものだった。
どうせアルコール分はすぐ蒸発するというのに。
でも調理の段階ではそれまでの過程で
何かを引き起こしてくれたりするのだろうか。
ここに画竜点睛を欠いた気がしてならない。
ブドウの風味か香りのためというのならば
ワインをボッチャンとかけたので十分だろう。
あまりその味はしなかったが。
 
2枚それぞれ3-4、6分でレアとミディアムの積もりで焼いたが、
ミディアムとウェルダンになっていたかもしれない。
しかし両方ともやっと柔らかい肉だった。
しかしそれよりこころ残りだったのは、
食べ終わってみてやっと気づいたのだが、
塩、胡椒を振るのを忘れていたということ。
うちに塩はある、胡椒はまだない。というか買う予定もない。
塩の方は次回は忘れないようにしよう。
まだ改善の余地があるというのが嬉しい限りだ。
調査、実験、検証、比較、目標設定とそれへの近似、
やっていることは学者っぽくて笑った。
自分の周りにいる頭のいい人たちは料理の腕もいいのだが、
何か理由が分かったような気がした。

2011年10月16日日曜日

今週で(夏)休み終了

夏休みとか言っても、秋休みもかぶってるから何休み?
ドイツの大学より下の学校にはちゃんと秋休みがあって、
今年は今月4日から14日だった記憶があるのだけど、
ほら、秋休みが終わる頃になってこちとら大学生は活動開始。
中3の夏以来休みの時ほど勉強する自分にとっては
やっと平時の生活に戻るのか、
どっちが平時なのか、もはや分からない最近だが、
ともあれ来週から大学は講義、ゼミ開始。

今週は一言、寒かった。
朝は軒並み10度を下回っていたし、
週後半は晴れ間続きだったというのに
気温は特に上がってきたわけでもなく、
秋、というか冬っぽい。
まだ暖房は点けていないけれど、
点けても全然問題ないくらい寒い日もあった。

先週ベルリンというかドイツを賑わしたのは
極左(推定)の一派による鉄道攻撃。
発火物を置く手口で、ベルリン中央駅での発火は
未然に防げたのだが、ベルリン-ハンブルク間の路線上では
ケーブルがやられて電車に大幅な遅れが生じた。
犯人を見つけると10万ユーロってことで大きな話題になった。

2011年10月15日土曜日

擬似コロッケ

そんなわけで言っていたコロッケ(もどき)を
買ってきて焼いてみた。やはりコロッケではなかった。
メンチカツみたいな味と薄さなのだが、
ベジタリアン用なので肉は使っていない。
一体何を代わりに使っているのか、
成分表示を読んでおくんだったか。
いや、そこまでするほどのことでもないか。
ミックスベジタブルが入っているのだから
周りはジャガイモにすればいいと思うのに、
ドイツでは一般的ではないのかなあ。
コロッケってフランス語らしいからフランスには
あるのだろうと踏んでいるが、
フランスにあったらドイツにもありそうなものだが。
茹でたらもう食べられる、なのにわざわざ
そこからさらに揚げるとか面倒だ、とか思われていそうだ。

2011年10月12日水曜日

意外にないもの

今朝テレビで食品メッセの様子が流れていたのだが、
そこでアメリカンドッグが取り上げられていた。
基本ソーセージだし、ありそうなものだが、
そういえばベルリンで見たことはなかった。
 
各種野菜チップスとかも取り上げられていた。
これは野菜嫌いな人たちなので
無くても不思議ではなかった。
 
相変わらずコロッケもこっちに来て以来食べていない。
明日行こうと思っているスーパーに
ベジタリアン向けのコーナーがあって、
そこにコロッケっぽいものもあるので、
覚えていて他に買うものがなかったら買ってみようか。
この前冷凍食品でそれっぽいのを
見つけたので買ってみたものの、
フィッシュスティックの中身が野菜に代わったようなもので、
やはりコロッケとは全然違うものだったし。
 
自分で作る?ふむ、それは無理。

2011年10月10日月曜日

ダンボウズ

ふむ、寒くなってきた。
今日は住宅のセントラルヒーティングの図を。
手書き。
 
こんな風に温水が(推定)巡回。
全ての階のパイプが繋がっている。
 
それゆえ、
1. ヒーティングを入れなくてもパイプは熱い。
触るとアッちってなるくらい熱い。
バスルームのように狭い空間、
あるいはうちにはバースルームに窓が無く
それゆえ熱が逃げづらい空間、
そこではこのパイプを通る温水のもたらす
熱だけで十分な暖かさを確保できたりする。
うちの住宅は10月からは気温に関わらず
ヒーティングのスイッチが入る仕組みになっているのだが、
今年は10月の頭数日はまだ暑かったこともあって、
洗面所が熱帯化していた。
 
2. 金属パイプで繋がっているということは、
音が伝わるということ。
うちのヒーティングは専用ねじを使って中の空気を
逃すタイプではなく、夏場止まった時、
内部圧力の低下と共に引っ込む芯を
ペンチで摘まんで引き出して準備するタイプ。
この時ハンマーで芯を上下あるいは左右から
カンカン打つのでその音が上下階から聞こえてくる。
これが冬の訪れを知らせる風物詩。
今年はまだ。まあそのうち。

2011年10月9日日曜日

素晴らしき対偶

探していた時に見つからなかった
洗面台の排水溝を掃除するためのブラシ。
こんなのだったら正に百均向けだろうと思うのに、
あの時はどこを探しても出てこなかった。
この前某スーパーの中の肉屋カウンターに行ったのだが、
丁度人が奥で掃除をしていて
中々出てきてくれそうになかったので
ちょっとその周辺の棚を見ていて見つけた。
値段だって1ユーロくらい。
その見つけたスーパーというのが
掃除用具とかを普段から大して置いていないし、
安売りもしない、自宅から一番遠い、ということで
全くマークからはずしていたところ。
前のあの時もここは探さなかった。
そんなところに限って置いていたりするわけか。
洗面台はあの後絶好調だが、
風呂の流しの方はまだ解決したわけではなかったため、
折角だし1本買うことにした。
 
「探していると見つからない」は
「見つかるなら探していない」か。

2011年10月8日土曜日

寒くなりすぎてきた

昨日10度も下がったと書いた気温だが、
今日のテレビではドイツ各所は一日で15度、
場所によっては20度下がった所もあったと言っていた。
過ぎた天気の話はあまりしないドイツで
こうした話が出るほどの下がりっぷりだったようだ。
もちろんこれまでが例外的な暖かさだったというのもある。
自分が確認したところでは今日20時で12度だった。
 
全く見ていなかったのにサッカーの話。
ドイツ代表はユーロ予選の試合をしていた。
予選10試合中これまで9試合消化で9勝。
格下相手とはいえヨーロッパ。
かなりきっちり勝てるようになった。いつのまにか。
結果はあまりにも見えているのでこういう代表戦は
最近全然見なくなってしまった。
後は格上を相手に試合を組んで、
そういうところから星を奪えるようになればいいのだけれど。
具体的に言えばスペインを相手にしても
怖気づくことがないようにするための練習。

記事の内容とは全然関係ないチーズケーキ。
乗っかっているブドウの中に種がしこまれていて
ギャオスな気分になった以外はとてもおいしかったです。
おわり。

2011年10月7日金曜日

コートを買ってみる

そしてコートも買った。
前のはもう着ることもないと葬り去った後なので
準備しとかないといけなかったのだ。
これを買った先週はまだ暑かったが、
今週昨日今日辺りからいよいよ秋突入とのこと。
まだコートを着る気にはならないが、
長袖で薄いものだと今日なんかはちょっと寒かった。
気温にすると先週とは10度くらい違うようだ。
 
上のコート、写真だとフラッシュたいてもたかなくても
光沢が出てしまって上手く撮れてはいないが、
ダッフルコートである。
コンセプトは普段でもスーツの時も着れるもの。
要するにスーツを着る機会が近々出てくるので、
それを見込んで、こうなった。
色も紺っぽい写りになってしまっているがこれは黒。
 
値段は59ユーロから25パーセントオフ。
C&Aの25パーセントオフは今もまだやっているそう、
CMでやっていた。
ここに書いて誰の役に立つんだって情報だが。
 
とりあえずTシャツと下着も欲しいところだが、
これらはスーパーで買った方がいい部類。
 
これを買いに行った時の話。
実はこれは袖口に飾りのボタンが5個ずつ、
両手で10個も付いている。
何かジャラジャラするし、こういうのって
1個はずれてもどうにも直さないといけないので、
最初はもうワンランク上の69ユーロのコートを狙っていた。
コートで自分に合うサイズは2つしかなかった。
長さはいくら長くてもいいのだが、
袖の長さの変化が著しく、2つ。
で、近所のC&Aには数着置いてあったのだが、
そのいづれもが袖口が縫い合わせてあったり、
ポケットが縫い閉じてあったり、
ボタンが取れかかっていたり。
そんなわけで、自宅から数駅、
もう覚えていないかもしれないが、
アルト-テーゲルの方まで足を伸ばした。
都心から離れるここならきれいな在庫があるはず、と。
覚えていて正解だった。
予測はしていなかったことだが
近所の店舗より大きかった。
そこで同じコートを探したのだが、
ここでもまた縫い閉じのテロにあって、
あるいはボタンが取れていたりして、
次の週も25パーセントオフとは限らないし、
他の店舗を回るのも面倒なので、
上のコートに気を移したのだった。
 
別に着るわけでもないのに一着ずつ
試着室に運んでは、カーテン開けっぱなしのまま
ほころびがないか、ボタンの取れはないか
チェックするという怪しい行動を5回くらい取っていたので
明らかに私服警官に追われていたりもした(笑。
試着室とコート置き場が建物の真逆側にそれぞれ
置かれているというのも目立たせる気満々だ。
 
質的に整ったものを見つけ、
普通に買って普通に帰って、
普通にタグピンを切って、
その半分がコートの内部に沈下していって、
現在も表生地と裏生地の間を彷徨っている。
これどうやって取ったらいいのかわからない、
というか、なんでこんな仕方で取り付けているのか
と思うが、気にしないことにした。
取り出せないと同様、出てくることもないだろうから。
 
こうしてボタン10個とタグピンは妥協し、
体温を手に入れた。

2011年10月6日木曜日

ステーキを食べてみる

そんなわけで、牛ステーキ。
一枚のそれなりに大きなステーキ、
フライドポテト、サラダ、パン2つで10ユーロ。
普段は行かない方(外国人局がある方)へ一駅、
そこにレストランがあり、そこで。
まず家にテイクアウト可能かどうか確かめるところから。
ここもイタリア料理屋だとは言いながらも
普段行くようなところよりはちょっと高めのところ。
レストランの体がどちらかというと強い雰囲気で
たまにメニューのチラシがポストに来るが、
今まで入ったことはなかった。
中にはアイス(結構安い)なんかもあった。
 
さて、肝心なステーキ。
そう、これが牛ステーキの柔らかさ(硬さ?)。
非常に素晴らしい焼き加減だった
(焼き具合を頼めるほど高いところではない)。
ナイフを入れたところで初めて中から肉汁が出てくる、
そういう風に焼かないといけないんだなあ、と勉強。
 
こういうところではとにかくソースで個性を出そうとするというか、
ドイツ人は何かと肉にかけるソースを重視したがるのだが、
自分は本当に普段自分がただ焼くものとの違いを
知りたかったので、出来るだけソースが薄そうなものを選んだ、
それでもまだ濃かったことは濃かったが、
それも美味しかったので良しとしよう。
こうなってくるといよいよ肉(に+αは塩胡椒、
ないし限りなくないもの)が気になってくるというもの。
しかしそういうのを出してくれそうなところは
今度は全くもって知らない。
機会と偶然があったら、かな。
 
ちなみに。
↑の話は1~2週間前の話。
今日はスーパーで子牛のフィレ肉(?かな。本当は
カツレツにするためのやつ)を買ってきて焼いた。
が、いつも通りやってりゃそれはいつも通りの出来になる。
うーむ、どうやったらああいう風に上手く焼けるのか。
ちょっとググってみる必要がありそうだ。

2011年10月5日水曜日

残高は証明する

ドイツの銀行に手帳の制度はない。
取引明細はATMの脇に置いてある機械に
カードを入れると印刷されるようになっている。
普通のペラッペラした紙切れで、
確認だけしたら捨てたくなるようなものだが、
これは公的機関で残高証明したりするときにも有効な、
それなりにきちんとしたもの。
一度しか印刷されないので一応一定期間は取っておく。
 
イレギュラーで振込みをしたときは確認するが、
それ以外の場合はまとめて確認をする。
一番最近確認したのは9月半ば。
その前回は丁度2ヶ月前の日付になっていた。
それによって一月の生活費が判明した。
人と話していると大体ここまでは可能という
生活費が分かるものだが、それだった。
そこから先になると倹約自体が趣味になるとかいうが、
そのちょっと手前。
 
予想通りでもあり、予想通りでもない。
予想通りなのは特にこれといったことをしていないから。
特にこれといったことをする場所がない。
ドイツ人の方々、一体普段何をしているのだろう。
案外することが無くて飲みに行ったり、
旅行したりするのではなかろうか、などと考えたりもした。
 
予想外だったのは、このブログでずっと書いてきたように、
7月半ばから9月半ばというのはほぼ毎日大学なり
図書館なりに通い詰めていた時期。
行けばそれは食べるにしても飲むにしてもお金を使う。
自分の頭の中ではこれらがエクストラとして計上されていた。
が、理由はイマイチ分からないが学校に行ったほうが
安くあがるのだろうか。別に家で常時物を食べながら
本を読んでいるとかそういうことはないのだが。
 
趣味を探すか‥とも思うがそれはまたいつかにして、
ちょっといい物を食べてみよう、そう思ったのだった。
 
ちょっと続く。

2011年10月4日火曜日

遠くても近くても同じ

このブロガーというブログ、
ログインした後、最初に管理画面が出るのだが、
それがちょっと前からやたらとボロッちい作りに。
新しいインターフェースがどうこうと脇に出ていたので
そっちに乗り換えてみたらキレイな画面になった
今日この頃。
 
統一記念日の祝日は、夜の19~20時台では
どこの飲食店も賑わっており、自宅近辺だけでなく
隣の駅まで散歩がてらいいところを探し、
無かったので戻ってまた別の駅まで(この時は
地下鉄を使ったが)行ってやっと食料を手に入れた。
何でだか今日は祝日っぽい雰囲気が漂っていた。
 
先週は各地の図書館へ本を返しに行っていた。
遠くの図書館へはまた借りたい本が出てくるだろうから
その時に行けばいいやと思っていたら、
借りたい本が出てこなかったので。
近くの図書館はいつでも行けるから、と。
ちなみにこっちの図書館、
この前カードを作ったと言っていた図書館だが、
そこからカード作成時に登録したメアド宛に
まもなく返却期限が迫っている旨のメールが来た。
返却期限を勘違いしていたためちょっと助かった。
ベルリンでは返却を怠ると罰金だからね。
きっとこういう所は融通が利かないはず。
1ヵ月貸出OKと言っても実は機械の方の計算で
4週間になっているということはよくある事。
31日ではなく28日間。
今回のは単に勘違いしていただけだけど。
 

今日とも最近とも関係はないが、
今後の話のための布石にサンドイッチ。
ドイツでもサンドイッチは2タイプある。
スーパー等に置いてあるのは普通のやつ。
それとサブウェイ辺りで買えそうな↑のようなやつ。
上のやつは近所のケバプ屋で買ったもの。
中に入っているのは牛肉のハム。
これを買いに行ったときの話。
家を出たところまでは前に話をしていた
牛ステーキの硬さ検証をする積もりでいた。
その日は小雨がパラつく天気だったこともあり、
自宅から徒歩約30秒のここの店の前を通りかかった瞬間、
もう心は変わっていた。
こうして推定10ユーロかかるところが2.5ユーロになったのだった。
割とこんなことばかり。特に最近は。
物の値段もそれなりに分かるようになっているので
スーパーで高い値段で買って別の店で安いものを見つけて、
ああ、ってなることもだいぶなくなった。
先週は2回ほどあったけれど。
だがこの2回にしても何ヶ月ぶりかの話。
 
そしてまた別角度からの話へ続く。

2011年10月3日月曜日

10月3日は統一記念日

ということで祝日になる。
休み期間中の祝日は本当に意味がないどころか
店が閉まるのでむしろ‥。
 
しかし今日は日曜でもスーパーの営業が許可されていた日だった。
そういう時に限って特に買うものがなかったりする。
 
そして明日(もう今日だが)は食べ物がないので外へ出る、と
いつもの日曜が一日ずれ込んだだけとなるのだろう。
 
先週から引き続いて今週も一週間を通して絶好調な天候だった。
今年は結局一度も扇風機を回さなかったが、
今日の自室の暑さはちょっと考えた。
窓を開けたら外は意外とそう暑くもなく、
結局それだけで対処した。
 
そんなこんな。

ATMがやたらに進化

ATMの進化が意味もなく目立っている。
ある時から駅にATMが置かれるようになった。
これは一気に拡散していって、
今やほぼどこの地下鉄、Sバーン駅にも一台はある。
駅内だけでなく、街中のちょっとした所にも。
例えば上のはスーパーの横。
機械もどんどん新しいのに変われば、
ついには誰が見るんだという液晶ディスプレイまで搭載。
 
これどうやって儲けているのかというと、
引き下ろしの際の手数料。
これを使って預金を引き出すと非常に高い手数料がかかる。
一度どうしてもこれを使わなければ間に合わない事情が
あった時に使った事があったが、手数料がかかるという
通知なく、後で確認したらかかっていて軽くショックを受けた。
アコギな商売だ。
だがフリードリッヒシュトラーセのATMなんか
いつも人が並んでいるくらいだし、
ドイツ人は結構横着者なのかもしれない。
わざわざ最寄の支店まで行くというのは、
確かに近くにないとかなり面倒ではあるのだけれど。
そうした人々の横着っぷりを利用しながらATMは
今日も進化を続けているのだろう。
 
ちなみに自由大の構内にも預金引き出し用のATMがある。
これは自分がこっちに来た頃は手数料なしで使えた。
かなり便利だった記憶がある。
それが今年の春先、ふと利用しようとしたところ、
手数料が5ユーロかかりますがよろしいですか?との
メッセージが出てきてキャンセルしたということもあった。
それで最近ここに人が並ばなくなったんだなあ、と。
一応確認のメッセージが出てくれたのは
少しでも良心があったということなのだろう。
ひょっとしたらやはりアレは不正っぽいので
今や全てのATMで手数料がかかるときに
事前通知が義務付けられたのかもしれないが。

2011年10月2日日曜日

緑のランプ


夜のフリードリッヒシュトラーセ(地下鉄)駅。
何故かここだけ緑の街灯で格好いい。

ある日夜も更けてから自宅最寄駅まで戻ってくると、
教会が赤でライトアップされていたこともあった。
夜はこんなことしていたのか、
と別の日に写真を撮るつもりでいたら、
どうやらその日限りだったようで
あれは一体何だったのだろうか。
写真を撮っておけばよかった。

2011年10月1日土曜日

C&Aで全品25パーセントオフとか

先週のベルリンは色々あった‥んだ。
ローマ法王が来てオリンピックスタジアムでミサやって、
7万人の関係がそれほどない人たちが集まった。
週末はベルリンマラソンもあった。
いずれも交通規制とかあったのだが、
自分の生活範囲はごく隣接していながらも
全然そんな事には気づかず、
後でテレビなりネットなりのニュースで知った。

今週は旅行シーズン終了のこの時期にありがちな
バス用品やデオドラント類の安売りをやっていたので、
石鹸、デオドラントスプレー、シャワーゲルを買いだめした。

先々週からコートを探していると言っていたが、
C&A(ドイツのユニクロみたいなところ)が
100周年(何の?)記念ということで
全品25パーセントオフになった。
「今週」とかテレビでは言っていたのに
今週の頭に価格調査に行ったときは
そんな素振りは全く無かった。
その時に買わなくて良かったよホント。
今日なんかはついに推定だけれど30度を突破したベルリン。
自分も今日は半袖で外に出た。
そして全くコートの気分が出ないが、
このチャンスを逃すまいとコートとズボンを買った。
後で写真を上げようと思う。

さて10月。
ベルリンの学生の皆様、
学生証・ゼメスターチケットを新しいのに入れ替えましたか?
鉄道検札員が狙う時期なのでご注意を。
ホントにこいつらは正しい取締り方はしてないよ絶対(笑。

2011年9月30日金曜日

今月のまとめ

8月のときハマっていた言語学習センター通いは
今月は鳴りをひそめ、主に自宅学習ばかりしていた。
言語学習センターに行くっていってもプリントをもらうだけだし、
これは単にモチベーションの上げ方の一つだったわけで。
そのプリントももちろん有限、もう行く必要がなくなった。
そして部屋に残ったそのプリントをやっていた。
どんなテキスト・教材を使っても、
結局最後はリスト、すなわち何格を取る動詞だとか、
これこれの前置詞と結びつく動詞・名詞等々、
それらを一気に暗記するよう言われ、
やる気というか、ペースがグッと落ちる。
一気に覚えた分、実用に生きるまで身になっておらず、
テレビで耳にして、ああ、これ昨日やった、
とかそんなくらいしか進歩を感じ取ることもできないし、
とそんな感じ。

代わって自分の研究の方で読む量が増えた。
まとまったものを読む時間を取りたくなかったので
コピーしてきた論文を片っ端から読んでいた。
で、何か段々普段の生活に戻っていっているような
気がしてきたここらで10月は再び語学中心に
生活を切り替えていこうと決意をここに書いて置けば
モチベーションの足しになるだろう。

9月にアマゾンで買ったもの。
ココナッツジュース。
何かふと飲みたくなったので15缶セットで。
段ボールのサイズが明らかに合っていない梱包で
中の缶は道中ぶつかり合ったのだろう、
写真のごとく、だった。

2011年9月29日木曜日

小夏日和

先週から今週にかけてもなお、
ドイツでは遅い夏が続いている。
夏といってもそれはもちろん暑いとかってわけではないが、
今の時期にしては気温も高めで湿度も低く、
非常に過ごしやすい日々となっている。
場所によってはそれこそ27度とか言っている所もあるが、
ベルリンでは20度から25度くらい。
こういう遅い夏の日、秋の中の夏の日を
Altweibersommerアルトヴァイバーゾマーと言い、
テレビではここのところ毎日この語が出てくる。
街では今日なんかは半袖も珍しくはなかった。
長袖だと少し暑いくらいかな、個人的には。
夜や朝方は10+α度まで下がるし、
最近は7時過ぎに電気をつけないといけなくなってきたので、
徐々に秋は近づきつつある。

そんな中、先週はちょっと色々普段買わないものを買った。
前に絵を描いたブラシもそうだったが、その他にも、
例えばこれ。まあ、これは厳密には先々週買ったものだが。
これは何かと言うと、継ぎ目剤。
風呂場等のタイルの腐食を埋めなおすための素材。

最初はタイルの継ぎ目が黒ずんできて、
カビかと思って除去剤を買ってきて擦っていたのだが、
ちっとも効果が出なかった。
カビが生えるのはカルキの上と相場が決まっているので、
今度は家にあるカルキ除去スプレーでやってみたが、
こちらも効果なし。
まあ、やることはやったし、色はそのままでも
カビは退治できているんじゃないか、と思うことにした。
それからかなりの時期を経て、
タイルの継ぎ目が腐食していることが目で見て取れるようになった。
それで↑のようなものがあることを知った次第。
明からに一回では使い切れなそうな量で1ユーロちょっと。
引越前に使おうと思って買ってきた。
まだほんのちょっと気が早いが、
安いものがいつでもあるとは限らないところなので。

革類。財布とベルト。
財布は10年くらい使っていたので
使い古して味が出るとかいう状態はとっくに過ぎていた。
ドイツだと財布は安い。
4ユーロでだいぶきちんとしたものを手に入れた。

ベルト。
長さの調整が要らないズボンは容易に手に入る。
が、自分の場合それでもベルトは必需品となる。
これまではベルトは消耗品と割り切って
最も格安なレベルで済ませてきた。
そういうのは留めるところで調整が出来ないので、
自分で穴を開けるのだが、
自分で開けるとそこから徐々に革が剥がれていく。
だから常にシャツや上着でそれを隠す。
どっちにしたってシャツや上着を出しているのだが、
今回はちょっと気分を変えて、C&Aでそれなりのベルトを。
ちゃんと留めるところで調整もできるやつを。
ただ今回のやつは幸運にも一番最後の穴が
ギリギリ自分のズボンをとめることが出来る
位置にあったため、ベルトの長さの調節も
今のところ必要なし。素晴らしいね。

2011年9月28日水曜日

論文の評価が来た

先週誕生日だった自分のところには
家族からメールが来たのだが、
それに混ざって教授からもメールが来ていた。
誕生日にメールを送り合うとか
そういう怪しい関係ではないので、
いつもの来学期のゼミの通知リングメールだろう、
などと思っていたら、件名は「所見」。
論文の審査結果だった。

博士課程の成績は2段階+総合で出される。
論文の評価と口頭試問の評価、
そしてその総合での正式な形での評価である。

論文の評価は提出後3ヶ月以内に出す決まりになっている。
学部の方から自分と審査委員のメンバー5人宛てに
その旨が強調された手紙も送付された。
自分が論文を提出したのは4月。
評価は一向に来なかったので、
これは後に、総合評価として出てくるのかな、
と既に思うことにしていたくらいだった。
というのも、提出前に教授は既に論文に目を通しているわけで、
提出にOKを出す=論文の審査の段階で落とされることはない、
というわけで、評価を待たずとも次の話を進めることが出来るため。
自分の方も日程が確定し、休暇が明け次第(ドイツではここ重要)
早速口頭試問の日程を各審査委員間で調整しようと
心の準備だけはそろそろしていた頃だった。

審査の結果は、受け取るにしても、
ひょっとしたら学部の掲示板に張り出されるにしても、
上の評価の期日や口頭試問の日程を通知する手紙のように
きっと一枚の紙でなされるのだろう、と思っていたら、
教授から来た所見はワードの文書で7ページ、
内容の要約から始まり、その学術的業績としての評価、
それらに対する教授自身による意見陳述と批判的注釈、
と雑誌などでよく見る論評の形式だった。
自分に対し君のここが良かった、ここが不十分、云々ではなく、
第三者(推定学部)宛てに書かれた文章であり、
その評価が何に基づき為されたのかが十分に説明してあった。
形を変えればそのまま雑誌の書籍批評欄や論評欄に
投稿可能なかなりしっかり書かれた所見だった。

自分の教授というのはヘーゲル学会の(国際的にも)
トップな方、そしてそんな肩書き無しでも、
学生からは神とか賢者とか賢人と言われる人なわけで、
その人の書く文章の中に自分の名前が出てくるのを
見るというのは、その興奮たるや、容易に想像して
もらえることだろうと思う。
自分を落ち着かせつつ、要はかなり頻繁に休憩を
挟みつつ読んでいった。


所見そのものはいかにもその教授らしい緻密な分析で、
非常に丁寧に読んでもらえた事が良く分かる内容だった。
口頭試問用に要約を書かねばならないのだが、
もうこれでいいんじゃないのか、というくらいの出来。
それを読んで、おお、自分はそんなにいい物を書いたのか、
なんて思ったが、言うと自画自賛。
この所見を読んだ人は自分の論文を読んでみたくなるだろうな、
と他人視点ではそんなことを思った所見だった。

評価は優。これは秀に次ぐ2番目の成績となる。
自分の論文の持つ独特な難解さが諸刃の剣となった
といった所なのだろうと思う。
「評価するのは非常に難しい」と少なくとも2度あったし、
それ以上に「私が正しく理解できていれば」の句。
博士論文の範囲でやるにはあまりに「危険」な
内容だったそうだ。この辺りは確信犯であるけれど。
ベンヤミンやデリダの時代とは変わった、と言っても、
そう思っているのは自分だけかもしれないのだ。
少なくとも日本だと絶対書き直しさせられていただろう。
分かっていたからドイツに来たのだが、
ドイツだったら何でもOKというわけではもちろんない。
こう書いた時点で高評価は狙えないという書き方。
だからこの評価は非常に妥当かな、と思う。
自分がドイツでアカデミックな仕事を探さないことと
教授の温情、前者は可能性、後者はかなり高確率で
加味されていて、で。

さてと、しゃべる練習でもしますか(笑。

2011年9月25日日曜日

流しよ流れよ

もう随分前から懸念されていた事項、
それは洗面台の排水溝詰まり。
まずは絵を描いたのでそちらを。
これがうちの洗面台の構図。
普通はaの部分に汚れなり何なりが溜まる。
前にそれもあった。
そういう時はそれ用の洗浄液(?)がスーパーその他の
掃除用品の所に置いてあるのでそれを流し込めばよい。
前は一晩寝かせるものしかなかったが、
2、3時間で効果を出し始めるもの、
最近では15分で効果が出るものもあるようだ。
そもそもなんでこんな風にaのところに何かが溜まるように
なっているのか、何か大事なものを流してしまった時の
保険みたいなものなのだろうか、それは分からない。
だがどこの家でも大体こういう構造になっているので
何かしらの理由はあるのだろう。

そういう洗浄液でも効果があまり出ない場合、
赤線の所がボルトみたいになっていて、
ここを取り外すことで排水溝の内部を直接掃除する。
自分は今まで2回やったことがある。
下に洗面器を置いたりしながら。
2度目にやった時は、しかし取りはずした部分に
さしたる汚れはなく、上から水を流してみて分かったことだが、
詰まっているのはそれより上の部分(b)のどこかだった。
しかしそれは当時想定外だったので
そこを掃除するための道具は持ち合わせてはいなかった。
これはこの前の冬か春先の話。

その後排水の悪さは感じられるものの、
特にストレスとなるほどでもなかったのでそのままにしていたが、
最近とうとう見過ごせないレベルに到達した。

それで今週は各地の百円均一や家具屋(ホームセンター)、
スーパーの掃除用具コーナーを片っ端から周り、
排水溝を掃除するためのブラシを探していたのだった。
前にああ、これを今度使おう、と思って
でも華麗にスルーしていたあのブラシはいずこへ、
と店内を本当に隈なく探しているというのに、
しかし探している時ほど見つからない。
結局細いビンを洗うブラシだが、
排水溝に入りそうな細いやつを百均で買ってきた。
写真を撮っておこうと思ったが、
買ってきた後、すぐ使わないといけない状態が
訪れたのでそこまで気は回らなかった。
代わりに絵を描いた。
こんな感じ。
1の部分、先端に毛、
2の部分がブラシ本体。
3の部分が取っ手、本体が針金なので
ちょっとくらいなら曲げることが可能。

実は詰まっていたのは洗面台だけではなく、
風呂場の排水溝もだったので、
そっちからスタート。
これが大体30時間前の話。
すると見事にキレイになって、
水がするする流れていくように。

そして問題の洗面台に取り掛かる。
しかしこっちの方はそう簡単には行かなかった。
というかむしろ逆に詰まった。
ちょっとは流れていた水が全く流れなくなった。
だがこれ以上悪化はないと逆に開き直って、
ブラシ掃除を続けていたら、
詰まっていた汚れが出てきた。
何で下に流れず上に出てくるかなあ、と。
これは想定外だったので急遽石鹸の受け皿を
その汚れを取り除く容器にして、
汚れを取ってはトイレに流すことを繰り返していた。
が、大した効果が出たわけではなかった。
結局その後、更なるブラシが効果を上げ、
下の「何か」をちょっと動かすことに成功した。
開始前よりほんのちょっと前進したかな、と、
そこでブラシに限界が来たため作業を終えた。
この時は取り敢えず流れるようになったことに安堵したので
これでいいと思ったのだ。
そして話は20時間前へ。

この頃より再び排水溝の詰まりが感知されるようになる。
が夜では仕方ない。寝た。
6時間前、今日の夕方。
週末ポストされる来週用の広告に
某薬局で排水溝洗浄剤が安いとあったので
それを買いに行こうと考える。
夜にパソコンを点けた時にでも
何か効果的な策はないか検索してみようとか考え、
それが見つからなかったらアマゾンでちゃんとした
それ用のブラシを買おうなどと思っていたのだが、
ふとトイレに行ってみて水が全く流れていないことに気づく。

実は某スーパーに排水溝洗浄キットが売られていて、
自分はこれを最後の最後の手段だと考えていた。
なぜなら4ユーロくらいする値の張るものだから。
ここのスーパーは土曜夜でも23時までやっているので、
今からでも十分間に合う、が出費が痛いなあ、
などと思っていると、
もうこの際、何でもいいから流しに入れておこうと思い始め、
万能クリーナー(?ユニバーサル洗浄液とか何とか言って、
どんな用途にも適した掃除用液体洗剤。
実は前にテレビでやっていたのだが、他の「専門」がある
洗剤なんかよりもこっちの方がよほど効果があるとの話。
ただ、使用時に水で思いっきり薄める必要があって、
バケツないしは洗面器でもないことにはちょっと使うものにも
自分の手等にも影響がありそう、なのでその番組を見た後で
安かったときに買ってはいたものの、
これまで使った事はなかった)をドボドボとつぎ込んだ。
丁度水も溜まっているのだし、と。
あまり期待はしていなかったので身支度を整えたが、
この時までにもう一つ閃きがあった。
何か細いもの、細いもの、と探してたどり着いたドライバー。
それを持ってバスルームに行くと何と水が消えていた。
が、これまた一過性の効果の可能性も捨てがたいので、
水を流しながらドライバーで排水溝の穴を
一つ一つ点検していった。
幾つ目かの穴の時、手応えがあって何かが流れていった。
そしてその次の穴で更なる手応え、
それと同時に水が一気に落ちて行った。
こうして長きに渡る配水管との格闘は終わり、
件の高価なキットも洗浄剤も買う必要はなくなったのだった。

2011年9月24日土曜日

失われたファイルを求めて

図書館に行って本や論文をPDF化して持って帰ってくる。
それを一々パソコンに取り込むのが面倒で、
ある程度の量になったらまとめてやっている。
ファイルをコピーするだけ、と思うかもしれないが、
ファイル名をつけなければ実用的ではないし、
場合によってはきちんとコピーされているか、
例えば抜けたページがありはしないか、等々
チェックもするので、ある程度の作業になる。

そんなわけで今回は何やかんや9月の頭から
ファイルを移していなかった。
それが一昨日、久しぶりにUSBスティックを挿し、
パソコンにデータを移行させようとしたらエラー表示。
ファイルが破損していると言われた。
44個のファイルがあったのだが2個はコピーが出来ず、
移行に成功した42個の内3個はコピーは出来たが
アクロバット・リーダーで開かない始末。
計5つのファイルが失われた。

しかし本当の恐怖はここからだ。
失われたファイル自体は然したる問題ではない。
もう一度コピーしてくればいい。
同じ料金はかかるけれど一枚2セント。
不幸中の幸いで今回は論文ばかりコピーしていたので
金額的な損失はほぼ免れた。
問題は、さて、どの論文が失われたのか、ということ。
一つ二つ程度なら覚えているものだが、
さすがに40個全部なんて覚えているはずもない。
元となった自作リストには200近い論文や書籍やら雑誌が
挙がっており、それを図書館で探しては必要な箇所を
コピーしてきて、その数が40なのだ。
どれをどこからコピーしてきたのか、
ファイルの番号からの推理が始まった。

‥そして割とすぐ終わった。
何この大袈裟な前フリと思われるかもしれないが、
可能性としては本当にそうなりかねなかったという話。
幸いにして失われたファイルは
現在集中的にそこから論文を引っ張ってきていた
ある雑誌に固まっていたこと、
それ以外でも割と記憶に残ってるもので、
ああ、そういえばこれは後で思い出して
ここのページを追加でコピーしたあれだ、
云々かんぬん、これも奇跡だった。
そしてもう一つ奇跡だったのは、ファイル損失が生じたのが
全てフンボルト大の図書館に置いてある本や雑誌であったこと。
そうでないとなると、わざわざ自由大や工科大等々
から借りてこないといけなくなるところだった。

こうして抜けたところを補完しに行って、
昨日再びUSBスティックを挿すと、
今度はドライブのチェックを促される始末。
チェックだけでなく一応修復もさせてひとまず完了。

コピー機の方にUSBスティックの安全な取り外しという
操作はなく、一応書き込みが終わるのをきちんと待って
取り外しはしているのだが、それでもたまにこうした
ディスクエラーなのかファイルエラーなのかが
生じてしまうことがある。
今回に至ってはそれが5/44という有り得ない頻度で起きた。

つまりは自分が何をコピーしたか、
覚えていられる範囲でコピーしておくのがベターなのだろう、
と結論した。

2011年9月22日木曜日

レバノン料理だ

ピザ、なんだけれどピザというよりナン?みたいな
薄いが固い生地で出来ている。
テュミアンを鳥のそぼろと勘違いしていた自分は
頼んだ後で何かこの香辛料みたいなやつだったと
知ったと言うか半分思い出したというか。
結局テュミアンって何?というとタイム。ハーブ。
解体してしまったが、↓のように
包んでくれているので、
これまたこのままかじりついた方が簡単。

これ一枚1ユーロ。
隣の隣の隣くらいに出来た物凄く簡素な
レバノン料理屋の目玉商品。
客はいつ前を通ってもアラブ系の人たちしかいない。

ベルリンに多くいるトルコ系の人たちとはまた違う。
見た目から判断するのは難しい。
本人たちですらそうらしい。
アラブ人?トルコ人?とお互い確認している場面は
もう結構見慣れたもの。
ちなみにそれと同じくらいよく見る光景は、
トルコ人扱いされたと感じたフランス人が
アピールのためにフランス語をまくし立てているところ。
つまりはそういうこと。

2011年9月19日月曜日

ベルリン市市議会選挙2011

市議会選挙って日本語を使うとちゃっちい感じがするけれど、
ベルリン市は一つの州扱いなのだということを思い出して頂いて。

社民SPDのヴォーヴェライトが市長の座を守った。
ベルリンの政局を担当してきたSPDと左派党
(いわゆる「赤赤連合」)はしかしそれぞれ少しずつ支持を落とし、
その失った分が緑の党に渡った感じ。
今や破竹の勢いとなった緑の党は
CDUをあわよくば追い抜いてやろうと思っていたのでは、
と自分はテレビでの様子を見ながら思ったが、
さすがにそこまでの票は獲得できなかった。
あまりフランスの事故が大きな話題にされなかった
(これはあくまで自分の印象)こと、
ベルリンはベルリンの問題として貧困が争点になったこと、
この辺が関係していそう。
それでもSPDは左派とは組めなくなったので、
多分緑の党と連合を組むことになるだろう。
CDUという可能性もあるにはあれど、
確かこっちとは組まないという発言か情報を
どこかで見たような気がする。

今回の選挙で一番興味深かったのは海賊党の躍進。
ここは実は先のメクレンブルク-フォアポマン州の選挙でも
そこそこの票を獲得していた党で、
そっちでは議席獲得の5パーセントに届かなかったものの、
ベルリン市では約9パーセントの票を獲得し、
一気に議会入りを果たした。
テレビではSPD・左派・海賊党の連合もあり得ると冗談もあった。
これはこれで面白そうだけれど。

海賊党というのは簡単に言うと通信・情報系左派。
無線LANの無償化を掲げていたり、
後は何か著作権とかネット上の検閲廃止とか、
そういういかにも今っぽい政党。

上の写真はその海賊党の今回の選挙対策パンフレット。
自分のようないかにも選挙権のない人間にさえ
チラシを配ってくれた政党はここだけだった。
コピーレフトって坂本龍一のやつか?と中身を覗くと、
政教分離とかドイツ国籍取得の容易化とか
中々に好感が持てる内容だった。

2011年9月18日日曜日

よく振ってから?

ドイツのジュースも開ける前に「よく振ってから」
と注意書きしているもの。
しかしいつも思うのだが、
あれって中の沈殿物を均一の状態に戻すためなんだろう、
だとしたらちょっとの間逆さまに置いておけば、
飲むときちょっと振って即完了、なのではないか、と。
ちなみに下の方に固まるタイプの場合、
自分はむしろ回す。ワイングラスでやるような感じで。

2011年9月17日土曜日

マンダリントルテ

学食でケーキを食べてからというもの、
パン屋でパンを買わずにケーキを買うこともしばしば。
色々挟み込んだパンはやはり少々高めの値段設定、
菓子パンみたいなやつだったら
いっそケーキでも一緒か、と。
行きがけには買えない、
最近はやっと安全になってきたが
蜂には気をつけて持ち運ぶ必要あり、と
条件は制限されるけどね。

昔のパソコンはぶっ壊れたと言っても
モニタの液晶ライトが切れただけだったので
テレビにつなげられるんじゃね?と気まぐれを起こした。
安いケーブルを持ってきて
暗い画面の中設定を弄ること少々、
テレビにパソコンの映像が映し出された。
が、知っている人は知っているように、
テレビの画面の解像度は著しく低い。
作業には全くもって向かないばかりか、
基本的には字はまず読めない。
それでは一体何のため?というと、
DVDプレーヤーとしてなら使えるかな、と。
果たして字幕は映るだろうか、
これから実験してみようと思う。