2012年3月31日土曜日

VS ルービックキューブ その6

前回の続き。
最後の状態をひっくり返してから見てみる。

続いてその向こう、最初と同じ向きから。
これで分かるのはこの動かし方だと
最初に底面だった面をそのまま基準面にできるということ。
そして下から2段目で唯一入れ替わったキューブは
上面(基準面の対面)から90度移動してきたもの。
下1段目、2段目にその他の動きはないものの、
上面及び上段は割とグチャグチャ。
手前の角1キューブしか合っていない。
 
それでも、この90度だけ辺のキューブを動かせる
技術というのは大いに役立ちそうだ。
というのも、90度ずつ動かしていくのを繰り返せば
辺のキューブは思うところに持っていくことが出来るのだから。
 
例えばさっきの操作を左右対称に行って、
動いたキューブを元の位置に戻してみよう。
 
さっきは左上から手前に来るように90度回転移動した、
なので今回は該当のブロックを右上に設置。
上の状態から上面を180度回転した状態が↓。
黄色・オレンジの辺キューブの位置が合っている。
これをさっきと左右対称に動かせば
元の位置に戻ってくれるはず。
 
さっきは左・上・右・下だったから
今回は右・上・左・下。
まず右。
 
上。ただし今回は左の面を動かす。
 
左。
  
 で、下、と。
 
底面はやはりズレているので戻して、
 
こんな感じ。
もう黄・オレンジ辺は戻っているのが分かる。
 
別の(良からぬ)変化が生じていないか
ひっくり返して確認。よし、と。
 
強いて言えば上面も一気に揃ってくれなかったことは
残念だが、そうは単純にも行かないということだろう。
 
ここまでで分かったことのまとめ。
1. 1面を揃えた後次にその対面を揃えるべきか
側面を揃えるべきかという長らく頭の中にあった問いは
(もはや)あまり意味を持たない、ということ。
どっちにしたって次に3回動かすパターンを考えるし、
それで動かないようにはどうしたって動かないのだから。
2. ここからなら、他のキューブが動くことなく
上面(一般的に言えば1面)のキューブを動かす方法が必要。
具体的には辺のキューブの位置4箇所と向き2方向、
角のキューブの位置4箇所と向き3方向が
それぞれ希望では独立で、
おそらくは連動する形で変化させる動かし方を探す、と。
この内辺のキューブは向きさえ揃っていれば
位置は置き換えられることは最初の方の逆算で行っていた通り。
従ってその状態まで持っていくのが目標。
 
というわけで次回は最難関3操作編。

VS ルービックキューブ その5

さて今回は2回の操作とその戻しによって
キューブにズレを作っていくパターン探索。
前回挙げたこの絵の操作を
それぞれ上下左右と呼ぶことにする。
 
やることはただ動かすだけだが、
写真を混ぜないと分かりづらい説明になりそう、
と写真を用意したら25枚以上になっているので、
2回に分けての説明になるかと思う。
 
では早速。
最初の状態。
 
下。
 
右。
 
下右とやったので上左と戻す。よって上。
 
左。
 
戻したら全体を見て、
特徴的に変化している所を探す。
どうも有効そうなのはないようだ。
というか結構滅茶苦茶。
 
一番最初の段階で底面だった面と
奥の1つの面はキューブが1つだけ変化した状態で
変化した部分のキューブも すぐ隣にあったりして、
戻せそうなものは戻してみる。
元々1面は揃っている状態で
この操作をすることにする予定でもあったことだし。
 
まずピンクの面から。
右下のが光の関係で分かりづらくなっているけれど
該当のキューブ。これを戻す。すると、
完成!‥ちげー。
単に元に戻っただけだった。
 
赤の面だったら?ということでこっちも。
戻した後最初の状態に置いてみる。
揃えた赤の面は左奥に位置している。
すると、
赤の面を基準に考えて1段目は揃っていて
2段目も黄色・オレンジのキューブ以外揃っている。
で、このキューブはどこから来たかというと、
すぐ右下、そこから90度回転して来ている。
その元あった場所にはさらに右下からブロックがきて、
‥となっているがそこまで色々考えることもないかな。
基準となる面を動かさず2段目のキューブを1つだけ
基準と逆の面からズラしてくる方法、と。
この際その基準面の対面は結構グチャグチャになる、
という二次効果付きで。
 
同様の検証を4パターン行う。
すると、 もっと分かりやすいパターンも
あることに気づく。それは、
 
左。
上。
右。
下。
今度は底面のピンクを戻して、
 
この様に。
これがどんな意味を持つかは次回。

2012年3月30日金曜日

VS ルービックキューブ その4

90度動かす事こそがルービックキューブに「ズレ」を
持ち込む原因なのではないか、というのが
前回の結果からの予想だった。
 
今回はこの90度操作について考えていこうと思う。
 
まずルービックキューブで動かせるところはどこか。
この絵の様に9箇所である。
 
が、中央の列(あるいは行?)を動かすという事は
他の2つを逆に動かすのと同じことだという事は容易にわかる。
真ん中を動かす操作は別の2つを逆に動かすことで代用可能、と。
これはでも逆に言えば、真ん中を動かしてしまうと
その別の2つを動かしたことになってしまうということでもある。
一つずつ動かして様子を見たいというのに、
一気に2つ動かしてしまっては元も子もない。
よって真ん中を動かすことは封印せねば、と考える。
 
残った6つ、それぞれ2方向(±90度)を合わせて、12の動かし方があり、
それの順列を…とはもちろんならないのでご安心を。
ひっくり返したり回してみたりすれば同じ手なんて事はいっぱいある。
 
でもそれを考えていく前にもっと基本的なことを抑えておこうと思う。
例えば、ある操作を行うとする(A)。それを戻す(-A)。
すると当然だがキューブは元の位置に戻る(A+-A)。
これでは何の変化ももたらさないので、
この間にもう一個の操作を挟んでみる(A+B+-A)。
そうすれば挟んだ操作によってズレた分だけ変化が起きる。
そのズレた分も戻せば割と最初の状態には近いものの
確実にどこかがズレた状態になる(A+B+-A+-B)。
 
そして今からしようとしているのは
ルービックキューブの動き方全てを網羅する記述ではなく、
あくまでこの「ズレ」、「置き換わった部分」の生じさせ方なので、
1度行った操作は後でもう1度戻すのが原則となる。
 
1回の操作の場合、
これはそれを行った後ただ戻すだけなので考える必要はない。
 
2回の操作の場合、
A、BをB、Aと戻したら最初の状態に戻るだけなので、
A、BはA、Bと戻す。
実にこの1パターンだけ。
(もちろん実際にはそれぞれ±90度の動かし方を考える)
 
3回の操作の場合、
ABCを元に戻せるのはCBAの順で戻した場合のみ、
それ以外の場合でズレが発生する。
 
こうして4回、5回…とやって行けばいいのだろうが、
実は3回操作の段階で結構な面倒になる、
4回以上をやろうというのは相当な時間と手間を
覚悟しなければならない。
よってこの段階では、3回以内でどうにかならなかったら
素直に解法を見た方が良さそうだ、と考えられた。
 
では早速2回操作から。
でもまずは動かす場所を考えてみる。
 
上で残った6つの操作の内、
2つを組み合わせるのだが、
平行した所を動かしてもズレは生じない。
すると残りの組み合わせはどこを取っても
実は最初の操作とそれに90度絡んでくる操作になる、
要するに裏から見たりひっくり返してみれば同じ操作、ということ。
だから任意の場所2つ、分かりやすそうな所を選ぶだけでよい。
 
利き手と写真写りの関係でこの2つにした。
上下と左右があるので組み合わせは4通り。
意外と少なくて、これでは大した成果もでなそうだが、
順にやっていくのが重要ってものだろう。
 
というわけで次回は動かして得られたものの話。

2012年3月29日木曜日

VS ルービックキューブ その3

今回はルービックキューブの動きについて、
いわば、素人はこう考えた編。
 
こういうのをやる時ってのは、
変化のより小さいものからより大きなものへと
操作を移していくのが基本だろう。
いきなり滅茶苦茶にしてしまわないように。
 
で、ルービックキューブを手に取る。
変化が少ない動かし方ってどんな動かし方だろうか。
どの箇所も90度、180度、360度動かすことができる
(270度は-90度と考えられるため90度の操作と見なすなら)。
この中から操作を行う前後で変化が少ないのは、
というか全く変化しない操作がある。360度。
うん、当たり前。
本当に当たり前かな?
一回の操作で可能な最大の動きが全体には変化ゼロをもたらす。
最大が最小、ちょっと面白いと思わないだろうか。
 
次に180度動かす操作のみを使って色々な所を動かしてみる。
上下や左右は同時に、といった感じで
なるべく180度のイメージにある対称性を損なわないように
動かしてみるとかなり明確に規則的な模様が出来る。
こんな風に。
そこからもう一歩進めた形↓。
少し複雑になったものの、
それでも規則性は見て取れる。
 
180度操作だけでこうした状態ができる。
そしてある段階からはそれ以上複雑にならない、
というか元に戻ってしまう。
 
なのでそこに適宜90度もほんの少しだけ組み込んだら
(のだったと思う。今はもうあまり覚えていないけれど)、


とやってみるとこの様に非常に面白い状態が出来上がる。
 
でもルービックキューブを使った芸術に
チャレンジする企画ではないので、
完成させるのに役立ちそうな状態が出るよう頑張る。
というか上の様な状態が出てくる前のごく最初の方の段階。
すなわち、
こんなの。
写真で分かる3箇所が置き換われば完成だ。
この状態は初期状態から数手で出てくる。
 
が、自分の動かし方だともっと頻繁に出てきたのが次の形。
写真だと色が揃ってしまっているので分からないかと思うが、
中央右端のブロックも揃っていない。
これらと後に出す写真から、
どうも3つ4つのキューブを同時に置き換えようとしたら
綺麗に置き換えるための手順が存在しそうであると予想できる。
 
まあそれはさて置き、
上の写真2枚の状態を比べてみる。
上の方ではそれぞれの面に属するキューブが置き換わっている。
こういう状態になれば完成まで数手。
あくまでこういう状態になれば、だ。
左の見えない方の面が最初に揃えた1面だとしても
こういう状態を作ろうとしたら
どうもその後他の面を全て同時に完成させていく
必要がありそうな景観だ。
いよいよ人間離れした感覚が必要か?となってしまう。
 
だからこそ下の写真のような状態がより頻繁かつ簡単に
出てきてくれる/くれたことは非常に有難かった。
これは真ん中の列のキューブだけが置き換わっている。
ということは、最初に揃えた面を底面だとすると、
その対面の上面も揃っている状態、
かつ色も正しい位置に来ている。
ということは、最初の1面を揃えた後どうするべきか、
という前回の問いに答えが出た!次は対面を完成させれば
いいのに違いない…とこの時は思った。
 
それを信じて試行錯誤、ただ回していただけ、を
繰り返すことしばらく、再びあることに気づく。
1面が揃っている段階で、
計8個ある角のキューブの内4つは揃っている。
残りの4つも位置や向きはバラバラだとはいえ、
4つとも置かれるべき面にはある。
何というか、部品?パーツ?そういったものは
もう揃っているようなものだ。
 
これに対し辺を構成しているキューブ。
こちらは上面に集められねばならないというのに
側面に紛れ込んでいたりして、
必要な部品に欠損が生じているかのような状態。
だから結局この「辺」のキューブを置き換える方法を
見つけない限り上面にしろ側面にしろ揃えることは
よほどの偶然以外有り得ないなあ、と思った。
 
これとほぼ同時期、再び180度操作を試行錯誤していた時に
下のような状態になることがあったのも
大きな方向転換を促すきっかけになった。
この状態になったときは初期状態から直接ではなく、
これもちょっと記憶が不確かだが、
多分上の二つの状態のどれかから、
いずれにせよ派生でなったことだけは覚えている。
派生でなったにも関わらず、この状態を初期(完成)状態に
するのは割と簡単だったのでどうしてこういう状態が
生まれたかの方は忘れてしまった。
ちなみにこれは2箇所が置き換わっているのではなく、
これも緑とくっついた奥の「辺」キューブのどちらかかも
ずれている3個置き換わり型。
ちなみにその後4個置き換わりも出てきたが、
これは同じような(いや多分全く同じ)操作で
3個置き換わりの状態にすることが出来た。
 
側面の2列目(中央列)を揃えるのもあり、
という結論が出せる。
あくまでそれもあり、くらいの結論。
この段階ではまだ上面を揃える可能性も
捨てられてはいなかったので。
 
ただ側面を揃える場合でも、
そこが揃う=上面に必要なパーツが全て揃う、
ということを意味するので、
いよいよ置き換えパターンの研究が必須になる。
 
話を最初に戻すなら、
360度手順は変化なしであることが分かっ(てい)た。
180度手順は(ある程度だけど)規則的変化をもたらす。
カオスというか、エントロピーの増大を持ち込む操作は
むしろ90度型の操作によってなのだということは
この流れからでなくとも経験から明らか。
 
よって90度動かす操作の組み合わせを考える、
それが次回。
 
ちなみに
上の状態からはすぐこう変化させることができ、
完成、と。

2012年3月28日水曜日

VS ルービックキューブ その2

今また口頭試問のための日程探しをやっていて
朝晩メールチェックするが、
せっかくパソコンのスイッチを入れたことだし、
こっちもちょっと更新しておこうかな、と。
もう少し長くかかりそうな話だし。
 
さて、前回1面及び側面の一列を揃えたところから。
ここからルービックキューブが難しくなる理由は、
他の面を揃えようとするとどうしても既に揃えた面を
一端バラさないといけないというところにある。
 
それでも他の面を綺麗な手順で(要するに最短の手数で)
揃えられれば何かしら上手く行くのでは、とか考えて
揃えた面を無視してキューブを動かそうものなら、
別の面が揃う頃には前の面がグチャグチャになっている。
 
それぞれ4キューブ(場合によってはそれ以上)揃っている側面、
動作で一番影響が出にくそうな最初の面の対面、
そもそもどっちから手をつけていくべきなんだ?と考え、
結局分からないから両方試して、両方とも行き詰る。
 
論理ないし空間把握能力でこれを解こうというのは
将棋やチェスを、3局その場で目の前に盤を置いて、
もう3局頭の中で、しかも逆から、計6局同時に行うようなもの。
それらほどパターンはないかもしれないが、
そっちには駒の種類のバリエーションとストーリーで
覚えられるという有利さがあるのに対し、
こっちは四角ばっかり。色だけで区別するってのは中々シンドイ。
 
そこで考え方を変えてみよう、となる。
ここのキューブがここに来ればなあ、
あそこのキューブとここのキューブが入れ替えられればいいのになあ、
なんて思いながらやっていた、
じゃあそういう方法を考えればいいのだ。
ルービックキューブはあるキューブが別の所に来たからといって
前にそこにあったキューブがなくなるわけではない。
当たり前の話だけれど。
でもこれは要するに置き換えのゲームなのだ。
 
でもぐちゃぐちゃのままではどこがどう動いたか分かり辛くて仕方ない。
というわけで、自動でキューブを揃えてくれる
Javaアプレットを置いているサイトに行って
その助けを借りてキューブをリセット。
最初の全部揃った状態から規則正しく動かして、
その結果からどう動かせばキューブがどう動くのかを見る。
パターン作りをしようというわけ。
 
書いたらこの様に簡単だけど、
この動き方研究で出てきた結果にすぐさま飛びついた結果
ちょっと寄り道もあったりした。それも後で。
 
というわけでルービックキューブの動き方の仕組みを考えるのが次回。
 
今回は文字ばかりになってしまったけれどご安心を。
次回からはもう少しだけ写真や絵が増える予定。

VS ルービックキューブ その1

そういえばこの前の週末からサマータイム入りした。
パソコンは自動で時間を調整してくれるが、
それ以外の時計、テレビや腕時計は皆手動調整。
月曜の朝なんかは図書館とかもまだ時計の調節が
済んでいなくて、この季節らしいひとコマだった。
 
さて、ルービックキューブの話をしていこう。
今回は最初の最初の段階から。
 
まずバラバラのルービックキューブを見て、
最初に多くの人が考えることは、
とにかく適当に動かしてみようということだと思う。
結構適当に動かしても揃いそうに見えるから。
それが時間の経過とともに、
適当に動かして完成せずとも
完成に近い形までそれで持っていって、そこから全体を整頓しよう、
となって、最終的にはそんな「完成に近い形」さえ、
適当にやっていては到達できそうもない、と気づく。
 
そこで考えて解こうと思い至る。
あるいは自分のように、そもそも目的が
論理的な思考能力あるいは空間把握の認識能力を鍛える
とかいう人もいるはず。
 
まず最初に一つの面を完成させようと企てる。
「ここがここに来ればいいのだから、まずこれをこっちに動かして、
あ、一端これはこっちにズラしてこっちだけ動かして…」、
あるいは「これをこう動かせばこれがここに来る、
その時これはここに移ってくるから次にこうすれば…」、
とかそんな感じで。
 
最初の一面を作り上げようという考えの内には
もう一つ別の意図もあるはずで、
それは、そうして一面を作り上げられれば、
それを応用する形で2面、3面…と整えていけるのでは
という希望的観測である。
 
そして最初の一面を揃えるのは割と簡単なので、
この希望はほとんど確信になる。
 
次に最初に揃えた面の対面か側面を揃えようということになるが、
少しして気づくのは、
最初の一面を揃える時に同時に側面の中央を見て
その色とも合うようにキューブを置いていけばいいということ。
こうして一つの面と側面の一列及び中央(T字)までが揃うので、
もう半分まで来たんじゃね?と考える。
 
だがしかし、ここまでとここからでルービックキューブは
全然違ったゲームになる。それが次回の話。
これがその一面を側面の色も考え合わせつつ
揃えた状態。側面の色は中央のキューブを参考に。
 

で、裏返してみると案の定だけど滅茶苦茶。
さあ、どこから揃えたらよいか。

2012年3月27日火曜日

春先なので四角いやつを回す

ベルリンに春が来た。
先週はとても良く晴れ、気温も上がり、
コートなしで外を歩ける日もちらほら。
まあ自分はと言うと、
誰もコートを着ていない日に一人だけ真冬の格好だったり、
よしっ、とコートを家に置き去りにした日に限ってちょっと寒かったり、
と相変わらず要領を得ていない事をしていたような気もするが
ここは気にしない方向で。
 
何か新しい事でもしようか、
とすぐ思いつくのは新しい言語の学習なのだが、
一番色々な面から見て習得すべきフランス語は
日本に教科書を置いてきてしまっていて、
それが非常に分かりやすかっただけに
こっちでわざわざテキストを買い直す理由が見当たらない。
本屋を覗く限り、ドイツ語のフランス語教材は自分には
イマイチ合いそうなのが見つからないというのもある。
 
脳を鍛える目的ならパズルめいたもの、
ドイツ人はクロスワードをよくやる。最近は数独も。
これらは本や雑誌がごまんとある。
わざわざそういうのを買わなくても新聞を買えば
大体そこにそういうコーナーがある。
ポスト投函される無料新聞みたいなのや広告の隅とかにも
載っていたりするのでわざわざ買わなくても
そういうのに触れる機会は割と多いのだが、
クロスワードは結局ドイツ語の勉強だし、
数独くらいではもはや脳が鍛えられているのかも微妙。
脳トレ的な本やゲームも結構あるけれど、
ゲーム機はもっていないし、
大体そもそもそういうのは得意分野なので
やはり物足りなさが生じることは想像に難くない。
実は僕は脳トレだったら私立中・高の入試問題あたりを
漁れば結構いいのがいっぱいあるんじゃないか、と思う。
そしてこれらもやはり得意分野過ぎて自分にはイマイチだ。
 
そんな中、1ユーロショップを歩いていたら
見かけたのがルービックキューブ。
前に1度手を出して放置したままだったのを思い出したので
リベンジの意を胸に買ってみることにした。
 
そして勉強の合間や手が暇な時にグルグル回すこと数日、
ついに分かった…解き方が、ではない。
解き方は考えても出て来そうにはないという事が。
いやもちろんある所までは考えて到達可能だし、
どういう状態に持っていけばそこから完成形に
持っていけるのかと逆算することも可能。
これは「できる」という能力の意味での可能性。
この二つの間に、これはちょっと考えただけでは解けそうもないなあ、
偶然、それも非常に低い確率でその二つを結びつける段階があって、
これは「ありうる」という蓋然性の意味での可能性。
その二つの可能性の境界がどこにあるのか、が分かった。
少なくとも自分の能力に照らし合わせて。
 
これから数回、ルービックキューブの話をしようと思う。
現実的にどこまで考えていくことが可能で、
どこからは解法をどこかのサイトや動画で探す方が
労力と天秤にかけて効率がいいのか。
そんな話を。

完成形。
 
出来る限りバラしたところ。

2012年3月22日木曜日

週に2回は

図書館に行く理由は基本的に文献をPDF化すること。
なのでその機械が置いてあるフンボルト大の
大学図書館ばかり毎日通っているわけだが、
たまには自分の大学の図書館にも行く。
主にそっちには置いていなかった本を借りにいくため。
いつも同じ図書館とは限らないが、
自由大のどこそこの学部図書館に
大体週の内2日くらいは行く。
昨日も教授陣にメールを打ってから
フンボルト大大学図書館→自由大言語学科図書館
と梯子。言語学と言ってもこれは名称だけで、
哲学科やその他色々な学部の複合。
 
返す本、借りる本、コピーする本、
デジタル化されているのでダウンロードして
自分のメアドに送信する本、と用事があった。
 
貸し借りは普通。
デジタル化されている書籍について。
主に割と最近出版された書籍を中心に
結構デジタル化されているもので、
これはそのままPDFでダウンロードできる。
コピーする手間が省けるというもの。
原理上自宅からでもダウンロード可能なはずだが、
アカウントにログインしてもIPアドレスで弾かれてしまう。
プロクシの設定までしてアクセスするのはちょっとメンドイ。
なので用事で大学に行くことがあったら
その時にそこのパソコンでダウンロードして
自分のメアドへ送るということをしている。
自由大の図書館に置かれたパソコンは古い。
というか、新しくなった記憶もない。
そして処理速度がとにかく遅い。
アクロバットリーダーが立ち上がってこない、
ブラウザの表示が遅い等々。
それゆえ一度に全てを済ますのは少々難儀。
というわけでまだ何度か行かねばならないようだ。
 
借り出しが出来ない雑誌等の論文はその場でコピー。
これはフンボルト大でのコピー時に使う学食用カードでも
そうなのだが、自由大のコピーカードもまた、
最後のデポジットが使えない。認識されないという不思議。
例えばコピー1枚5セントだとする。
カードにはまだ15セント残っている、
コピーしたいのが3部だとする。
丁度コピーできる、と思ってやっていると、
最後の5セントが認識されないのであと一枚なのに、となる。
昨日もそのパターンで通算2度か3度目。
あと一枚だけ、一枚だけなんだ、何とか‥ならない。
 
自由大のコピーカードのデポジットに課金するための機械は
小銭を受け付けてくれないので最低でも5ユーロから。
ここで100枚もコピーするかよ、といつも思うが、
100枚くらいは簡単に行ってしまうものだ。
でも手元に5ユーロ札がいつでもあるとは限らない。
そんなときは自由大の大学図書館。
ここならカウンターで自分の払った分だけデポジットできる。
ちょっと駅から遠いのが難だけど、
ここもそれなりによく行くのでそのついでで。
 
駅から遠い、と言えば、
自分の学部の図書館が含まれる
上記の言語学科図書館も駅から多少遠い。
最短コースは現在↑の様に工事中。
「現在」とか言ったが実はもうだいぶ長いこと工事している。
昨日そろそろ終わるんじゃないか、と思って窓から見てみたら
終わるどころか一層ぶっ壊れていた。
‥いやいや、現在自然科学図書館の建設中だそうで。
数学とか物理とか科学、生物‥学科の統合図書館になるのかな。
教育学、心理学の図書館も移動がどうこうと
そこの図書館に案内が書かれていたところから、
これらも含むのかもしれない。
 
昨日見た段階では
ブルドーザーとショベルカーが砂の奪い合いをし、
その横で真っ白な宇宙服みたいな格好をした人が一人で、
直径が大の男一人分くらいありそうなパイプを
引きちぎっては投げ、引きちぎっては投げていた。
 
ここ数年各所で(再)開発が進むベルリン、
色々建設現場を見ていていつも思うことだが、
ある日突如として建物の建設らしいことが始まるまでの
地均しというか、そういう段階は本当にシュールだ。
それそこに埋めるだけじゃないの?みたいな作業を
延々何ヶ月もかけて行っていたり、
そもそも外からだと何にも意味ない様に
見えることをやっていたりする。
ブルドーザーがただグルグル回っているだけだったり、とか。
広大な敷地の回りにぐるり金網フェンスで
立ち入り禁止にしているが、
一匹の鳥が飛んできて砂山をつついて餌を探している。
もう何だかそんな美学なんだろう、と思った。

2012年3月20日火曜日

週末は

先週の金曜から週末にかけて
グッと気温が上がったベルリン。
最高気温24度の予想が出た日もあって、
実際にそこまで上がったのかは
例によって分からないけれど、
暖かったことは確か。
紋白や紋黄の蝶がヒラヒラと。
 
 
日曜日に連邦大統領の選出選挙があった。
ドイツの政治の中心は首相の方だし、
選挙は国民ではなく議会がやるやつだし、
一応話題は話題だったけれど、
そこまでではないかな。
 
その日曜、朝方に2回大きな音がして、
朝から警察が外でガサガサやっていた。
自分のアパートのすぐ目と鼻の先で
スクーターが爆破されたのだそうだ。
犯人はすぐに捕まったらしいけれど、
朝自分が出かける時には
通りと歩道が封鎖されていて、
警官に許可もらってテープをくぐったりした。
 
最近は朝一の時間を狙って図書館の
コピー機を占有するのが日課になっているのだが、
この時間に出かけるとなると
マクドナルドが便利だということに気づいたこの頃。
前から言っているようにドイツのファーストフードは
値段に見合わないから敬遠していたのだが、
朝用のちょっとしたやつならレジ横に置いてある
クーポンと組み合わせでそれなりに悪くない。
まあ主にコーヒーばかりの活躍だけど。

2012年3月15日木曜日

バブルティーとか

身の回りに特に変化がないので
また放置ぎみになってしまった更新。
 
来学期の日程はまだ順次発表されつつある途中だし、
自分は学期休暇=合宿期に入ってから
図書館とスーパーと自宅間の行き来しかしていないし、
実に話題が乏しいものだ。
天気も最近は非常にまとめ辛い内容。
ここの所は曇りがちなベルリン。
気温的には0から10度。
これも朝晩の気温差が結構激しい時、
2, 3度くらいしか変動しない時、と2パターンあって、
一概にこうだ、とは言えない。
これから晴れ間も出て気温も上がってくるらしいが、
今の段階ではそんな掴みどころのない天候が続いている。
 

少し前からベルリンでブームのバブルティー。
紅茶(場合によっては↑のようにミルクティー)の中に、
バブル(タピオカかフルーツパール)が入っている飲み物。
写真の容器の下の方に見えるのがそのバブル。
 
中華料理屋だと2ユーロくらい、
スタンドや専門の店舗で買うと3ユーロくらい。
上のは最寄り駅の出口にあるお店で買ったもの。
今は大体どこのショッピングセンターに行っても
これを売っている店が出ているし、
大きなスーパーでは出口に
売り場が展開されていたり、とする。
 
自分はこの時要らないかな、と思って貰わなかったが
普通はストローをさして飲む。
これ用の太いストローだとそのバブルと一緒に飲める。
というかそれがないとバブルだけ下に残る‥残った。
 
上のやつはちょっと写真では伝わり辛いかもしれないが、
紫色をしている。
今ベルリンで何かカラフルな飲み物を
飲んでいる人がいるとすれば、
それはこのバブルティーを飲んでいる人。
これはコールドドリンクなので、
これから夏になれば一層売れることだろう。
種類もやたらと豊富で、
紅茶の種類とバブルの種類の組み合わせなら
もう軽く百パターン以上になるかと思う。

2012年3月3日土曜日

グラナディラ

久しぶりの南国フルーツシリーズ。
今回はグラナディラ(発音の正確さに疑問の余地あり)。
日本だとインドネシアに旅行ないし在住の方が
マルキッサとブログやサイトで紹介しているようで、
そっちの名前で通っているようだ。
そもそもこの果物自体の知名度が低いことは置いておいて。
 
パッションフルーツのことなんだ、という声もチラホラあったが、
両方食べてみたことのある身からすると別物。
しかしどうも客観的にはパッションフルーツの
3大種の内の一つらしい。

日本やドイツでパッションフルーツ味、
と言われる時のパッションフルーツは紫色、
こちらはオレンジ色。
そして大きさも一回り大きい。
 
カプっと開けてみる。
オレンジとかあるいは皮の部分を食べるのを期待していたが、
食べるのは中のこの緑というか灰色というかの種の部分。
‥正直自分が食べたのは微妙だった。
どうもそのインドネシアで売られているのは
パッションフルーツっぽい味がするらしいので
(皆パッションフルーツと言って疑問を持っていなかったから)、
自分が食べたのだけ変わった味がしたのだと思うけれど、
種系果実に特徴的なゼリー+種の食感と
それほど多くはない量に自分的な評価はイマイチだった。
やっぱ自分は果肉をガッと食べたい派なようだ。