2011年1月14日金曜日

戦争の弾跡

さっきの記事の工事中簡易トンネルを抜けた先、
ペルガモンの側面柱廊。
 
真ん中の部分の色が違うことが分かってもらえるだろうか。
ここだけ新しいわけである。
 
こうした古い方の柱をよく見てみれば、
そこここに無数の穴があって、
それらは第二次大戦中の市街戦で
砲弾を浴びた跡。
ペルガモン宮殿の正面の方の壁(柱)に
だって、よく見ればそうした跡がまだ残っている。
 
修復が必要な箇所は修復され、
早急に修復が必要でない箇所でも、
こうした柱の傷から劣化が進めば
いつかは修復されることになるだろう。
そして弾痕までを復元するなんてことは
もちろんあろうはずもなく、
修復された箇所からこうした痕跡は消えていく。
だからある時点で記録を残しておくことは
歴史的にそれなりの意味がある。

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