2011年9月11日日曜日

舌も青ざめる体験

ドイツ人はアイスをこよなく愛する国民だ
ということはかねてより書いてきた通り。
スーパーで非常に安く買ってこれるものもあれば、
学食横の自販機で売っているもの、
そういう一本ごとの形態はこれまたスーパーに行けば
色々なバリエーションを見ることが出来る。
こちらの値段は多分日本と同じくらい。
ただしスーパーその他ではその冷凍庫は
冬季は倉庫行きになるので、
夏の終わりの今の時期は半額とかになる。
特に買ってみたことはないけれど。

本物はしかし、店で売っているアイス。
コーンの上に一つ、二つと乗せてくれたりする、あれ。
使われている素材がいいとの専らの噂で、
前からずっと食べてみようと思っていた。

ベルリン各所に存在するアイス屋。
彼らは基本的に3月から店を開け、10月に閉める。
3月はいくら寒くてもそこから開業し出し、
10月はいくら暑くても(10月に暑いってことはまずないけれど)
店仕舞いする。何かそういう決まり。
春から夏にかけては近所のアイス屋はどこも長蛇の列、
その後8月とか今の時期になるととにかく蜂が怖い、
そうこうしている内にアイスを食べる気が起きない寒さになる、
とこれが例年の流れ。ずっと機会を逸していた。

それが今年は寒くなったり暑くなったりを繰り返しており、
それがちょっとした変化をもたらした。
ドイツの住宅をはじめ建物は熱を逃がさない構造になっているが、
そのために内部と外部の気温の連動に日のズレが生じる。
外が寒くなったからといって地下鉄であるとか図書館が
寒くなるのは次の日とか、その次の日になる。
だから長袖を着て図書館に行っても
中は長袖では暑く、暑い思いをしながら出てきて、
体が冷える前に地下鉄に着き、
地下鉄も同様に腕まくりが丁度いい気温だったりするわけで、
そのまま自宅最寄り駅まで着くと、
アイス屋の前に誰も並んでいないが
自分の体は冷たいものを欲するという
アイス最適状態が構成されると。

さらに最近は図書館のコピー機が空くのを待って
ちょっと遅くまでそこにいるので、
家に戻ってくる夜にはさすがに人は少なくなっている。

こんな意味もなく長い条件が揃ってやっとアイスを食べた。
文字にしてみるとかなり、まあ、我ながら、と思うけれど。
緑と青の二玉をコーンの上に積んでもらって1.6ユーロ。
これが激美味だった。
前から書いているように家には冷蔵庫がない、
もちろんだが冷凍庫もない。
アイス自体もうずっと食べていなかったわけで、
そういう影響もあったかもしれないけれど、
これがとにかく本当に美味しかった。
また次の機会を待っている、ともう店仕舞い間近。

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