2009年10月17日土曜日

ドイツのテレビの話 partいくつか:arteについて

arteという放送局をご存知だろうか?
ここはドイツ・フランス放送局、
と自身言っている。
フランスの事情は知らないが、
推測するに、同じ番組をドイツではドイツ語で、
フランスではフランス語で放送しているのだろう。
 
ともあれ、しかし、番組の内容は
完全な教養。取り上げるテーマも
フランス・ドイツに限ることはほとんどなく、
世界中から。
「教養」の幅はヨーロッパでは広い。
日本では「教養」に暗に含まれる意味として
いわゆる「保守」が頑として根強いが
(「教養」の内容しかり、
「教養」を持つ人物への先入観しかり)、
既に一定の評価が保証された、あるいは
そういった意味での「古典」や「伝統」に対し、
こちらではかなり「前衛」的なものも「教養」に
含まれるから。
 
具体的にどんな感じかは
http://www.arte.tv/
とかを見ていただくとして、
自分個人としては、
去年ゼミでデリダの『弔鐘』を読んでいたとき、
たまたまやっていたジュネの『女中たち』の舞台を
見たのもこのチャンネル。
先月か先々月、ベルリンと野生動物の
話をした後、やはりたまたまそのテーマの
番組を放送してくれたのもこのチャンネル
(多分次の記事)。
近々取り上げるであろうファン・デア・ローエも
この前ちょっとした番組になっていた。
見てはいないが一応『哲学』という題の
番組も週1である。
映画好き、とりわけいわゆるB級とか
さらにはC級とさえ言われる映画が好きな人にとって、
ドイツと言えばトラッシュ。
他局では絶対放送されないものも
ここでは、たまにだけど、放送されている。
まあ、それでももちろんテレビ波に乗せられる程度の
ものしか、ではあるが。
その他、前にちらっと触れた、
フランスの新人指揮者コンクールの様子を見たのも
このチャンネル。
‥と、その他はいつか記事と絡めて書くとして、
自分でも結構見ているものだと今改めて。

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