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2012年7月2日月曜日

そしてまたスペインが優勝

このブログのどこかでコケるという予想に見事反し、
スペインがユーロ2012優勝。連覇を達成。
準決勝までの戦いっぷりは強いスペインのそれではなかっただけに、
だいぶ批判もあったらしいのだが、
決勝のあれは…ああ、ドイツではまったく勝てなかったわ、と。
 
そのドイツは準決勝でイタリアに敗れ敗退。
試合後に色々書こうとも思ったが、
とにかくダメなところしかなかったし止めておいた。
バイエルンから抜け出さない限りこれ以上もないが、
まだしばらく抜け出せることもなさそうなので、
もうあまり期待しないで置こうと思った。
ドイツメディアも今回は非常に歯切れが悪かった。
特にテレビはコメンテーターにバイエルンの息が掛かった
人間しか出てこなかったからかもしれないが、
それ以外でもほとんどピンボケなことばかり言っていたように思う。
監督、選手、協会の人間も、それは何でも言えるわけではない
というのは分かるが、嘘というのは強すぎる言い方だとしても
明らかに違うことを言っているのも何だかなあ、と。
だから今大会のドイツ関係者から参考になる話ってのもなかった。
次につながるものってのもなかったように思う。
ないない尽くしでこの記事の締めもないが、そんな辺りで。

2012年6月25日月曜日

準決勝進出チームが出揃う

スペインはフランスを難なく破った。
フランスは正直もう少し何とか出来ただろうに、という内容。
いや、そうでもないのかなあ、
というのも攻撃を牽引していたのがベンゼマとリベリー。
レアルとバイエルンの選手。
つまりは行った先のクラブで成長しなかった人たち。
リベリーはともかくベンゼマのレアル行きは
本当に残念な思いをしたからなあ。
そのツケがこんな形で出てくるとは。
もう一枚二枚、攻撃にいい選手がいれば
全然違ったチームになったのだろうけれど、
手も足も出なかったのか出さなかったのか、みたいな終わり方。
せめて延長まで引き込んでくれると
ドイツ視点からすれば良かったのだろうが、それも叶わず。
 
スペインは準決勝でポルトガルと対戦。
ここは難なく勝って来るだろう。
今度は相手にロナウドしかいないようなチームだし。
延長もなさそう。
スペインの方はメンバーを落として来さえするかもしれない。
 
ドイツの準決勝の相手はイタリアに決まった。
がまずはその前に準々決勝の話。
イタリアとイングランド、思えばあったようでなかった対戦カード。
10年ぶりとか言っていたかな。
延長も合わせて120分のスコアレスドロー。
でも見所は多々あった。
バロテッリにもっと決定力があったら試合は早々に決着がついていたはず。
今時あんなにシュートをふかす選手も居ないわな。
判断というより次の行動への切り替えが鈍く、視野も狭い。
イングランドはだいぶ助けられていた。
ボールの支配率はイタリアが64パーセント、
シュート数イタリア35に対しイングランドわずか9、
こんな数字も表しているようにイタリア優勢の試合だったので、
イタリアの勝ち抜けは順当。
最後の方に一方的になったのを除けば
ここまでの両チーム様子から容易に予想できた展開。
イングランドは何でジェラードをあの低めの位置に入れるかな。
ランパードが居ないのが痛かったのか、
でもジェラードは前でこそ恐い選手だと思うんだけどなあ。
対してイタリアのボランチ、ピルロは
こういう大きな大会に限って言えば過去最高の出来なんでは、と。
パスもシュートもキープも今大会はかなり光るプレーが多い。
バロテッリに分けてあげたくなるほど周りが良く見えている。
ワンボランチでも2人分くらいは働いている。
 
準決勝、しかし、ドイツの勝ちは決まったかな、と思う。
ドイツの方が2日も日程的な余裕がある上、
イタリアは延長戦をこなす羽目になってしまった。
この差はどうしても出てくるだろう。
ただイタリアはカッサーノとデ・ロッシを引き上げさせていた。
最後までピッチに残ったのは割と恐くないバロテッリ。
この辺は結果的に好判断だったのかもしれない。
そしてドイツ側からすれば一番嫌なのはディ・ナターレだろうが、
この日は出番なし。
バロテッリの代わりに入ってくるとかなり厄介なことになるかもしれない。
でもバロテッリはPKの第一キッカーを任されるほど信頼されているようなので
そんなこともなさそうだ、と考えれば、
ドイツとしては先制点さえ取れれば楽な展開も望めるかな。

2012年6月23日土曜日

準々決勝突破

ベルリンのファンマイレに50万人だったって。すげ。
 
試合の方はと言うと、この日レーヴは攻撃陣を変更してきた。
ゴメス→クローゼ、
ポドルスキー→シュルレ、
ミュラー→ロイス。
これまでのスタメンをここで休ませるためだったのだろう。
後者2人に関してはここで試してみるという意味合いもあり。
ギリシャに舐めてかかっているなあ、というのが第一印象。
 
前半はギリシャペース…だったと敢えて言う。
ギリシャはいかにスロースタートなチームだとはいえ、
それでもいつもは前半も多少は攻めてくる。
それがこの試合はほとんど無く前半は守り一貫。
圧倒的にドイツが攻め続ける様子は、
普通なら100パーセントドイツのゲームに見えるはずのもの。
なのに一向に点が入らない。妙に重く嫌な空気があった。
これが正にギリシャ流。
加えてドイツ側に、新しく入った選手との意思疎通不足も見受けられた。
ロイスはチャンスに顔を出していたが、シュルレの方。
僕は彼のことはよく知らない。
今日の印象は結構悪かったが、
今調べてみたらまだ21歳、これまではそれなりに結果を残してきたらしい、
ではいきなり入って今日結果が出なかっただけ、か。
そういうこともある。
だけど今日のシュルレならポドルスキーの方が…
いや、左にはゲッツェがいるだろうに。
そんなにもまだコンディションが戻っていないのだろうか、
それともそんなにドルトムント勢で固めたくないのだろうか。
ともあれ。
 
前半にラームのゴールで先制。
これは素晴らしいシュートだった。
コースはそこしか無いという所にドンピシャ。
パスでなくシュートを選択したというのも好判断。
これは会心の一発だったわけだけれど、
それでも前半1-0ならやはりギリシャの狙い通りと言って良かったと思う。
 
そして実際、後半になってギリシャは攻撃もしてくるようになる。
得意のカウンターの畳み掛け。
畳み掛けってほどの頻度でもないけれど、
一回一回が何とも言えない恐さを持っている。
ドイツは同点に追いつかれてしまうのだが、
その同点のゴールはドイツのDF3人に対し2人でもたらされた。
直前にも2対2になるシーンがあって、
こっちで決まらないと思った矢先の話。
ドイツの選手3人はいるべき所にいたので、
これは本当に決めたギリシャの選手2人の力。
 
この段階でもう非常に嫌な予感しかしなかった。
が、そこからすぐにケディーラが再びリードを奪うゴールを決める。
これが大きかった。
この時点でギリシャに90分以内での勝ちが消えたわけだから。
そしてクローゼのゴール。
この時点で勝負は決まり、ギリシャが試合を諦めたところでロイスが加点。
持ち前のシュートのテクニックを発揮する。
さすがドイツで今一番危険な男だ、と言いたい所だけれど、
このブログではロイスは散々持ち上げてきたし、
今回のゴールはダメ押し的なものなので、あまり多くは語らないことにする。
その後ボアテングがペナルティエリア内でハンドを取られ
ギリシャはPKを決めて4-2とするもタイムアップ。
 
ギリシャは何だかんだ言ってドイツからも2点取ってきた。
このチームからはやはり3点以上取れないと恐いんだなあ、と。
スコアから、そしておそらくその他様々な数値からも
ドイツの勝つべくして勝ったという試合となったわけだけれど、
ちょっと転び方を間違える可能性もあったという、そんな試合。
新しい選手を試すならこれまでも交代で使える場面が
いくらでもあったじゃないか、レーヴさん頼むよ、と。
無駄に冷や冷やさせられた(笑。
 
準決勝の相手は僕はイタリアだと思うが、
カーンはイングランドとか言っていた。

2012年6月21日木曜日

ユーロ2012: 今日から決勝ラウンド

割とスペインかドイツか、みたいな空気になっている。
第3候補にイタリアかな。
 
ドイツの相手はギリシャ→イタリア→スペインとなると予想される。
前に書いた様にギリシャには油断さえしなければ問題ない。
 
イタリアは予選ラウンドのスペイン戦を見て、これは、と、
続くクロアチア戦を見て、これは、と
それぞれいい意味と悪い意味で思ったものだが、
クロアチアは実は今大会非常にいい仕上がりだったということが
特にスペイン-クロアチア戦で分かったので、
イタリアがクロアチアと引き分けたのは、
イタリアの出来云々よりも
クロアチア側の出来だったのだろう、と今は思う。
それでも今のイタリアにならドイツは勝てるだろう。
勝てるだろうが苦労はするだろう。
 
スペインはフランス→ポルトガル、か。
これはまあ普通に勝って来るだろう。
 
そのこの前のスペイン-クロアチア戦だが、
クロアチアが取った戦法はドイツの対スペイン用のそれ。
そして結果も同じ。
いや、この日のクロアチアのディフェンスは
今大会最高の出来だと言っても良かったと思うし、
少なくともこの戦い方で出来る範囲で
ドイツよりも上手く事を運べていたと思う。
つまりこの戦い方をする限りドイツもまたスペインには勝てない。
スタジアムではレーヴがこの試合を観戦していた。
胸中やいかに。

2012年6月18日月曜日

続々勝ち抜けが決まる

ユーロ2012は予選A組、B組の日程が終了し、
決勝ラウンド進出チームの半分が決定した。
 
A組にて「確実」と思われたロシア、ポーランドが
最終日にて逆転敗退するという事態に、
楽勝ムードが漂っていたドイツ国内でも、
万が一があるから、気をつけろとチームへなのか、
そういうことがあってもヘコみ過ぎない様にと国民へ向けてなのか、
よく分からないメッセージが流れていた。
 
そのドイツは死の組を3連勝勝ち点9で突破。
ゴールはポドルスキーとベンダーがそれぞれ1点ずつ。
さすが相手が格下だと途端に強気になるポドルスキーさん。
ベンダーはイエロー累積出場停止のボアテングの代わりで、
そこにゴールが生まれたことは流れ的にとてもいい。
準々決勝の相手はギリシャ。
普通に闘って負ける相手ではない。
以前のギリシャは失点を0に抑えつつ
1点取ってくるサッカーをしていたが、
最近は2点取ってこれる代わりに2失点するサッカーをしている。
ドイツから2点は取れないだろうから
2-1か3-1でドイツの勝ちが見込める、と。
 
同B組みで勝ち抜けたもう1チームはポルトガル。
ロナウドが2点。
爆発とか、エースが決めたとか、って話ではない。
単にオランダのDFがサボっただけ。
そしてまた組織的な崩しにまたしても文字通り崩されただけ。
これまではドイツとデンマークのディフェンスが仕事をしたので
ロナウドから得点が生まれなかったが、
それでもフリーにさせたらそれなりのことはしてくる、
とそれでもスペインがいるからもうドイツとは当たらないか。
 
「ファンマイレ」と呼ばれるフットボールファン用の
特設会場がドイツ国内各地に出来て、
昨日は大盛り上がりだったのだそうだ。
そう言えば昨日大学との行き帰りの電車の中でも
結構そこに行くんだろうなって人を見た。
ベルリンではブランデンブルク門のところだけど、
そこに昨日は40万人集まったとのこと。
ベルリンの人口は350万人くらい。
どれだけそこに集まったが分かるというもの。
行った事がないので分からないが、
いつも思うのは後ろの方の人たちは
スクリーンすなわち試合模様が見えているのだろうか、
という事で、まあ多分騒ぎに行くんだろう。
 

あ、それとバスルームの照明は復旧に成功した。

2012年6月15日金曜日

2連勝

イングランド-フランス戦からというもの、
何となくまったりした試合の続くユーロ2012。
読書の方は捗るからいい、のか?
 
ドイツはオランダも破り2連勝。
それでもまだ予選ラウンド勝ち抜けが決まったわけではないので
本当に死の組になっている。
ただここを抜けられれば準々決勝の相手は
A組のどこが来ても楽なチームになるので、
そこでちょっと一息入れられる。
 
この試合の前、ドイツ国内ではとにかく話題はゴメス批判だった。
でもこれは他に特に話題が無かったから、というのが実情だったと思う。
テレビのコメンテーターの一言を拡大解釈して
メディアで騒ぎを作っただけという。
それはまあドイツでは勝ったって批判が出るのはいつものことだし、
特に珍しい事態でもないのだけれど、
今回のはちょっと人為的・作為的過ぎだったかな。
 
そんな「批判」を受けてかどうかは知らないけれどゴメスは一念発起。
シュバインシュタイガーのコンディションも
まずはパサーとしての部分が復活してきたようだ。
準決勝までの道はもう見えている。
あるいは決勝まで、かもしれない。
オランダは未だ勝ち点ゼロの暗雲、
今日イタリアがクロアチア相手にやらかして
勝ち抜けが怪しくなってきたから。
今のイタリアの攻撃的なサッカーはかなりいいと思うので、
ここで消えてしまうなんてことがあると少し残念だ。
 
しかしイタリアにはまだ可能性があるのでそれを信じることにして、
今大会どうしようもなく残念なのはオランダ。
特に守備面が酷い。連携が形を成していない。
最低限のDF間の連携もろくに出来ていない。
4バック4人がそれぞれ一人ずつマークないしケアしているだけ。
それゆえコンビネーションプレーに驚くほど弱い。
そしてマークしている選手に付いて持ち場を離(さ)れてしまうと
そこに出来たスペースを突かれるという。
直前にテストマッチで6-0とかやっていたから
相当な仕上がりなんだろうと思っていたら、
ディフェンス面は何にも仕上がっていなかった。
これは何日かでどうにかできるものではないので、
仮に次の試合ポルトガル戦ででオフェンス陣が奮起して勝ち、
決勝ラウンドに駒を進めることが出来たとしても、
その先でやはりまたドイツに負けてしまうことだろう。
ドイツの攻撃というのは個人ではなくチームプレーが起点だから。
 
でもこの点に関してはドイツの方にも言わなければならないことがあって、
僕には何となく分かってきたことがある。
ゲッツェやロイスはレーヴのチーム構想からすると
手に余る存在なわけなのだろう、と。
そしてレーヴの場合は、仮に時間があったとしても
彼らを組み入れたさらに上位のチーム構成ができるとは思えない。
この辺がレーヴの想像力の限界なんだと思う。
いや、今大会はいい線行けそうだけどね。
スペインはビジャの穴がこんなに大きいとも思わなかったし。
ただシルバがいいんだよなあ。
さて、どうなるか。

2012年6月11日月曜日

スペインとイタリアの…決勝戦?

もしかするとこれが今大会のベストマッチになりうる、
そんな素晴らしい一試合だった。
 
まずイタリアがスペイン相手に3バックってのが驚いた。
実はこれだけだとボランチを下げて実質何バックだよ、
ってことになることもないわけではないけれど、
イタリアはスペインにガッツリ正面から当たっていった。
今(昨?)シーズン、バルサとミランで似たようなことがあったが、
お互い一歩も譲らないという闘志剥き出しの熱い戦いだった。
中盤のボールの奪い合いでさえ歓声が上がるくらい。
FWに代えてFWを投入、凄くはっきりした意思表示。
勝ちに来ているなあ。
そして代わって入ったディ・ナターレがゴールしたときは
本当にもう熱い展開だったが、
その直後に取り返すファブレガスもさらに素晴らしいゲーム展開をもたらした。
その後トーレスがかなり残念だったことを除けば、
非常に中身の濃い1対1。
 
僕がドイツ代表に求めているのもこういう戦い方。
06年、クリンスマンがやったような後半ガンガンFWを投入していって、
ポジションとかフォーメーションとか形はそっちのけで
強引にでも流れを引っ張ってこようというサッカーを
僕は馬鹿扱いしたものだけど、
レーヴはもう少し馬鹿、って言っては語弊があり過ぎるけれど、
破れかぶれというか、野心的でいいのでは、と思うのだ。
特に今の方がその時に比べて格段に駒は揃っているので。
それともあれか?対スペイン用の隠し玉のつもりか。
だったら面白いんだけど。

ドイツ、ポルトガルに辛勝

ほぼ全てを表裏2面から語らねばならないような試合だった。
とにかく初戦で勝ち点3を取った、
そのことは絶対的に評価できることなので、
表裏2面と言っても良い所:悪い所=6:4か7:3で
書いていることを始めに断っておいて、と。
 
そんなわけだが簡単に言えるところから言っていくと、
とにかく左サイドは酷かった。
ポドルスキーとラーム。
この2人は予想通りの滅茶苦茶っぷりだった。
ここはもう100パーセント良い所なし。
 
ドイツの選手は全体的に体が重そうだった。
ドイツ代表と言えば予選ラウンドの初戦から
トップコンディションを持ってくることで有名だったが、
ついに路線変更したのかもしれない。
さすがに今のサッカーでは
それでは最初から最後まで持たないと、それは明らかなので。
だとすれば初戦でコンディションの調整が上手く行っていなくても、
決勝ラウンドに合わせての事であるとして、良い方に捉えることができる。
 
特に重かったのはゴメス。
肝心な場面で決めてないと散々に書いたが、
この日は肝心な場面で決めてくれた。
全体を通して言えばボールに全然追いついていなかったり、
後ろ向きに走る相手ディフェンダーさえ振り切れなかったり、
ゴメスこんなに鈍足だったか?という場面多々だったが、
とにかく決勝点を取った、それだけで十分。
 
最初の5分か10分くらいまでは
エジルが上手くなったなあ、と見ていたが、
それ以降はパッタリ消えていた。
同じレアルマドリード組ならケディーラの方がコンスタントに活躍していた。
この日は非常によく周囲が見えていて、
攻守に渡って影の功労者だった。
相方のシュバインシュタイガーはチーム全体の体の重さ以上に
やはり何か本調子ではないのではないか、
と思わせる節があったが、杞憂であることを祈ろう。
 
右サイド、この日はロナウドを抑えるという大役があったせいもあり、
攻撃ではそれほど効果的な動きがなかった。
ミュラーはやはりもっと中目に入ってこそ足元の上手さも出て、
持ち味を十分に発揮できるタイプ。
センタリングを上げるだけの仕事ではもの足りないというか、
そういう風にさせられていたのかもしれないが、ともあれ。
ボアテングは常にロナウドに気を配っていなければならなかったので
攻撃時にサポートに上がり辛かったというのも
ミュラーの仕事が限定されてしまった理由であったろう。
 
最後のぺぺのシュートを止めたとノイアーが持ち上げられたが、
あれは正面に蹴ったぺぺのミス。
シュートコース的には股抜きを狙ったのかもしれない。
ノイアーはそれでもノイアー。
普通のキーパーならそれで良かったろうが、
というかちゃんとコースに蹴れば決まっていたので、
ノイアー自身も言うように運もあった。
 
この日手放しで良かったのはセンターバックの2人、
特にフメルスの方。
ドルトムントの時よりも良かったんじゃないかな。
当たり日だった。
一対一はほとんど全部勝っていたのではなかろうか。
これだけセンターバックに強いのがいると、
いかに他の選手が調子悪くてもチームは安定する、と、
そんないいお手本だった。
 
次はオランダ戦。
これも表裏2面から語らなければならない話になって、
というのも上の試合の前に行われたデンマーク戦で、
オランダがまさかの敗戦を喫してしまったから。
オランダはドイツに勝ちに来る。
ドイツとしてはそんな相手の状況や心理を上手く利用できるか、
という点がキーになってくる。
オランダは特に調子が悪かったとかではなく、
攻めても攻めても点が取れなかったという状態なだけだったので、
ドイツが昨日のような、
実況にこの2年間は忘れろと言われてしまう様なコンディションでは
間違いなく押し切られてしまうだろう。
それでも最終戦のデンマークに勝てばおそらく大丈夫であろうし、
酷い試合内容で精神的に響くような展開以外なら
それなりに妥協もできる。
アドバンテージはドイツにあるわけだが、さてどうなることやら。
左サイド、何とかしてくれ。

2012年5月20日日曜日

チャンピオンズリーグ決勝

チャンピオンズリーグ決勝。
今年は決勝がミュンヘンで行われることになっていて、
おまけにバイエルンが決勝まで残ったものだから
それはドイツでは盛り上がっていたわけ。
さらに加えて言えば、
バイエルンはもうほとんどドイツ代表みたいなもので、
スペインに対する苦手意識も共有されているわけだが、
バルセロナではなくチェルシーが決勝の相手ということで、
心中密かに優勝は貰ったと思っていたに違いない。
 
ミュンヘンの様子は前日からニュースでも流れ、
前日からこの人たちは何をしているのだろうというほどだった。
当日はもっと凄かったようで、
外の特設会場では6万5千人が集まったって言っていた。
ちなみにミュンヘンのスタジアムは
満員だったらそれと同じくらいの人は入るわけで、
これこそ本当に異様な盛り上がりだった。
 
バイエルンは再三言っているようにどちらかと言うと嫌いなクラブだ。
でも今回は僕はバイエルンが優勝するのだろうと予想していた。
(ベルリンとは全く違って)バイエルンはブンデスリーガ中、
最もホームで相手にしたくないチームだと思う。そこは認める。
おまけにチェルシーはこの日引いてきた。
バイエルンの弱点はとにかくディフェンス面、
それを隠すための充実した攻撃陣が相手チームを引かせられれば、
ゲームはバイエルンの筋書き通りなのだ。
センターバックのバトシュトゥバーが出場停止とかあったのに、
僕は最近のチェルシーのサッカーを知らないが、
脱モウリーニョなら、と思いきや、一転その頃よりも守備的だった。
だから83分まではバイエルンの計算通りだった。
ここまではチーム全体の出来としてもバイエルンが勝ちにふさわしかった。
 
流れが一転したのはそこから4分後、
87分にミュラーに代えてファン・ブイテンが投入されたとき。
終了前3分、確かに分からなくもない時間帯だが、
バイエルンのベンチは守備の意思表示をした、ということ。
そしてその実に1分後にドログバがゴールを決める。
バイエルンの指揮官ハインケスは、
はっきり言ってここが今シーズンのバイエルン最大の失敗なのだが、
この日も最後の最後でやらかした。
バイエルンはいい加減高い金払って選手はもういいから
監督を連れて来るべきだろうと思った。
 
ここ一番で決めたドログバの勝負強さというより、
その前までのポストプレーの強さが大いに賞賛に値すると思う。
前半は消えていたけれど、
後半尻上がりに力強さとタフさを発揮して、
バイエルンのディフェンダー陣の手を焼かせた。
ロングボールを相手を背負いながら止めてキープとか、
そもそも全然倒されないとか、
このタイプはブンデスリーガには存在しない。
バイエルンのセンターバックにはほとんど初の経験だったろう。
壁を相手にしているような感じだったのではと、
それくらいドログバはごつく、センターフォワードの鏡だった。
 
ドログバのヘディングは去年までのノイアーなら止められたかな。
今年のノイアーはダメだわ。
ユーロの時改めて書くかもしれないけれど、
今シーズンになってノイアーはドイツレベル内で
平凡なキーパーになってしまった。
去年までが神懸かっていたのかもしれないが、
ミスは多いし相手のシュートレンジからゴール枠に至るまで
対応出来る範囲が前よりぐっと狭まった。
集中できてないんじゃないかとも思う。
PKをはずしたロッベン、シュバインシュタイガー、
これら合わせてメンタル面に問題ありかと。
 
この日(に限らないけど)抜群の安定を見せた
チェルシーのキーパー、チェフ、
そこからゴールを奪ったミュラー。
そこから土壇場で同点ゴールを奪ったドログバ、
相手にPK与えたドログバ、
最後にPK決めたドログバ、
最後は全部ドログバが持っていった。
ヒーロー→戦犯→ヒーロー。
これが千両役者か。
 
幸いドログバはユーロには居ないが、
今回の試合はドイツ代表にも響きそうだなあ、
といささかの懸念。

2010年7月8日木曜日

私的ドイツ代表の楽しみ方 part8: スペインに敗れる

スペインはここに来て今大会ここまでで一番いい出来だった。
ドイツは逆に一番悪い出来だった。
 
特に最初の15分はスペインの一方的なゲーム。
ドイツは怖がって思いっきり下がっていたし、
スペインは高い位置からプレッシャーをかけてくる。
ドイツはテンパっていたし、
自分たちを落ち着かせる時間も与えてはもらえなかった。
 
単位時間における攻撃回数の頻度を、
ドイツでは「テンポ」なんて言ったりする。
明らかにスペインのテンポはドイツが対応できる範囲を超えていた。
 
スペインはボールを取りに来るし、ボールを持つし、波状攻撃。
ドイツの方はと言えば、とりわけサイドバックの動きが
アルゼンチン戦とは対照的で、
自分たちのボールが相手に奪われる前提で
後ろへ後ろへ動いていた。
後ろへという点では、MF、FW陣もそうで、
プレーが常に後ろへとズレていた。
トラップした後で後ろへ一歩下がったり、
パスを受け手の後ろに出したり。
これではプレーが繋がっていかない。
 
ハーフタイムで解説のネッツァーも言っていたが、
前半は点を取られなかっただけ幸い、
これは=点を取られるのは時間の問題ということであって、
結果その通りになってしまった。
交代での攻撃の意志表示はあったものの、
スタメン、最初に採ってしまった試合への入り方は
最後まで影響し続けていた。
ドイツが点を入れたとしても運という形でだったろう。
 
はっきりした事は伝わってきてないので、
あくまで推測の域を出ないことだが、
試合前にちょっとあって、
この試合の入り方を間違えたらしい。
準備の段階で支障があったとか。
バラック、ラーム、シュバインシュタイガーの
キャプテンの座を巡る駆け引きめいた何やらが。
まあ、アルゼンチン戦にはメルケルとかもいたし。
何というか、上手くいっている時に
行き過ぎないようにとかいって歯止め・妨害・おせっかいを
かけてくる連中ってのはどこにでもいるわけで。
まあ、あくまで推測。推測。
 
ともあれ、スコアも内容も二年前の再現みたいな感じに。
これは今回はもう少しどうにか出来たように思うので、
結構残念。
3位決定戦は勝てるだろうと思うが、
これでまた3位。
せめて前回より一個上に行きたかった。

2010年7月6日火曜日

私的ドイツ代表の楽しみ方 part7: スペイン戦の展望

マラドーナがインタビューで言っていた。
ドイツとの試合で何が足りなかったのか、
という質問の答えに「創造性」だったそうだ。
だとしたら足りなかったのはやはり監督の脳ミ‥。
いや、さておき。
 
スペインもまた、今大会のここまでを
選手の創造性によって勝ち進んできている。
それがスペインが苦労している理由、
点が取れない理由である。
2年前、史上最強と言われていた頃は、
そんな個人の創造性に頼るようなチームではなかったし、
このチームを象徴する2人の選手、シャビ&イニエスタも
彼らの創造性(例えば一瞬のひらめき、ゴールに直結するような
シュートやパス、一人で試合を決めることのできるプレー等々)
によって評価されているのではない。
この2人において素晴らしいのは、
何よりシステム内での働き(例えばパスミスをしない、
トラップミスをしない、ボールを失わない、
最善手を見つけ出せる、無駄にもたつかない等々)であって、
スーパープレイという意味での個人の力の天才ではなく、
円滑な組織力を生む起点となるという意味での天才である。
 
2年前と何が変わってしまったのかは自分には分からない。
だが明からなのは、チームの組織は大して機能している
わけではないということで、その当時最も強みを持っていた
部分が今は鳴りをひそめてしまっている。
 
従って、2年前は手も足も出せなかった、
というか出さない戦いをせざるを得なかったドイツに
チャンスはあるようになったわけである。
 
ドイツの内情から言えば、
これまで活躍してきたミュラーがイエロー累積で出場停止になる。
代わりはカカウだろうか、クロースかもしれない。
ポドルスキーは1回のアシスト以外はやはりアレだったし、
エジルもまだ本調子ではない。
そうでなくとも個の力はスペインが上だろう。
 
お互いに組織的なチーム作りをしているが、
逆に組織的なチーム作りをしているチームを
相手にした時はどうだったか。
予選リーグの段階で、ドイツがセルビアに負けたように、
スペインも同じく欧州中堅のスイスに負けている。
スコアも0-1で同じ。
 
そんなことを考えてみると、
スペインが今大会のこれまでのような試合を
結局のところしてくれれば、ドイツが3-1くらいで勝ちそうである。
逆にスペインがドイツを相手にすることによって
2年前の自分たちのプレーを思い出してしまったら、
4-1くらいでスペインが勝つのではないか、と思う。
 
前にも書いた様に、
今大会のドイツに守り勝ちは出来ない以上、
どういうサッカーをしてくるか予想のつく分、
対処としてはスペインの方が有利であろうし、
打ち合いの展開になってもスペインに分があると言える。
ドイツとしては、アルゼンチン戦同様、
序盤から積極的にいって
流れを自分たちの方に引き寄せたいところだろう。
2点目を先に取った方が勝つ、と見る。

2010年7月4日日曜日

私的ドイツ代表の楽しみ方 part6: アルゼンチンに勝つ

アルゼンチンに完勝。
 
前に書いた様に、ポイントなるのは
レーブが守ってくるのか、攻めの姿勢を貫くか、であった。
 
蓋を開けてみたら驚いたことに、
これまでの4試合以上に積極的な攻めを展開した。
ラーム&ボアテングの両サイドバックは
どんどん攻撃参加してきたし、
シュバインシュタイガー&ケディーラのボランチも
前の方で目立っていた。
挙句、センターバックであるフリードリッヒにゴールが生まれたり。
代表初ゴールがこんな大事な場面。
 
アルゼンチン側からすれば、常に後手後手に回っていた。
前半は後ろからの押し上げが弱く、
攻撃と守備の選手の間が分断されていた。
ドイツの両サイドバック裏のスペースとかは
使えそうなものだが、そういう意図を持った動きも
見られることはなかった。
こういったことは試合が始まればすぐに分かることで、
監督は直ちに修正していかねばならないことでもある。
マラドーナは常にピッチサイドに立って、
何か言ってもいたのだが、
何の指示でもなかったのでは、と思わざるをえない。
 
マラドーナにはドイツが一番恐れていたメッシのドリブルを
生かすという考えも欠落していたようで、
メッシが唯一「華麗」といえるドリブルを披露したのは
自陣奥という有様だった。
 
遅まきながらとはいえ、
後半から上のアルゼンチンの「分断」は修正された。
ドイツ側からすると、それとともにプレッシャーが激しくなって、
ここがドイツにとって一番キツい時間帯だった。
だが、アルゼンチンは最終的な決定打を欠き、
逆にドイツはこの時間帯を自分たちで追加点を上げる
という最高の形で乗り切る。
 
大選手が監督をやるとどうしても起きがちなことは、
自分がかつて個人の力で状況を打開したようなプレーを
選手に対しても「期待」してしまうことである。
それでちょっと良い方向にプレーが行く兆しが見えると、
ついその調子で次こそは、と考えてしまうのだろう。
アルゼンチンくらい上手い選手が揃っていると、
この考えは益々ドツボにはまっていく。
自分から言わせて貰えば、後半開始時に、
あるいは遅くとも後半開始とともにドイツの側が
何もいじっていないのを確認した段階で、
攻撃的な選手を入れるか、
メッシにFWの仕事に専念させる布陣にチームをシフトさせるか
しなければならない。それが普通。
動いてきたのが2点目を入れられてから、
これでは全く遅い。
時間もその時には既に後半25分も過ぎていて、
つまり半分以上の時間を無駄にした。
さらに、その後投入されたアグエロに与えられた時間は15分。
明らかにせいぜい1点しか計算できない。
 
逆にドイツ側。
アルゼンチンがより攻撃的にくることは分かる、
首尾よく2点目も入った。
時間的にも守って勝ち抜ける。
だが、ここからがポイント。
そこでレーブの採った作戦は、
さらに攻撃する、というものであった。
「中央に入ればさらに強い」と言われた守備を見せていた
ボアテングに代えて、ヤンゼン。
サイド「バック」をサイド「アタッカー」に代えた。
そして追加点。
さらにこちらも守備でも力強さで目立っていたケディーラに代え、
クロース。前に言った完全に攻撃的MFの選手である。
完全に狙いは「完勝すること」であった。
そしてまた追加点。
 
アルゼンチンは攻めてもロング/ミドルシュートばかり。
前に、ドイツではキーパーのポジショニングミスで
クラブを解雇されうるという話をした。
実際解雇した人間がいて、マガトという監督である。
現ドイツ代表GKノイアーが所属するシャルケの監督である。
ノイアーが普段置かれている環境とはそういう環境。
彼からポジショニングミスは最も期待できない。
ロングシュートやミドルシュートは
彼から最も点を奪い辛い攻撃方法と言える。
だが、アルゼンチンはこれを前半から繰り返し、
これは後半になっても修正されず、
試合が終わるまで直らなかった。
ノイアーは何度正面でボールをキャッチできたことか。
ここにはアルゼンチン側の相手の研究不足が指摘できる。
 
さらに今回の試合前話題になったいわゆる「舌戦」。
自分は一々全部追っていないが、
ドイツ代表には優秀なメンタルメディカルスタッフ
(あるいはメンタル管理の方法)が存在していることは
06年の段階で既によく知られた話。
前半の様子からして、
これをやって明らかに損したのはアルゼンチン。
まあ、マラドーナがアルゼンチンの監督に就任したのは
一説では金持ちの道楽らしいし、
さすがに彼に任せるわけにはいかないから、
コーチにはそれなりの人材を起用していたはずで、
全部マラドーナの責任というわけではなかろうが、
どうにも調子こいたマラドーナの自滅感がぬぐえない。
対してレーブの計算の方は、この試合、
ほとんど狂わされることはなかったと言っていい。
監督の差、である。

2010年7月3日土曜日

私的ドイツ代表の楽しみ方 part5: FW

現在のドイツ代表の1トップはクローゼ。
カカウがかなり違ったタイプである以外、
ゴメスもキースリングもセンターフォワード型と
言っていいプレーヤーである。
 
レーブはクローゼに対する信頼が厚いので
スタメン当確として、
クローゼの特徴というと、これが中々難しい。
02年日韓の時は全ゴールがヘディングだったので、
高いというイメージが先行しているかもしれないが、
ゴメスやキースリングの方が上背はある。
足元の技術やスピードもあるし、
それなりにドリブルも出来たりするのだが、
特徴というほどでもないような気がする。
テクニックならキースリングの方がありそうで、
FWとしての全体的な能力、特にパワーに関しては
ゴメスの方が上だろう。
ただ、ゴメスもキースリングも代表ではイマイチフィットしていない。
キースリングに関してはそもそも出場機会が少ないのもある。
フィットしない→使われない→フィットしない、の流れに
なっているように思う。
他方クローゼは使われる→フィットする→使われる、
の流れであろう。
どの力も平均的、というと正確ではないな、
バランスよく持っていて、安定しているので
クローゼを起用といったところかな。
 
クローゼがレッドカード貰って出場停止になっていた時、
代わりにスタメンだったのがカカウ。
彼は上の3人とは違ったいわゆる「飛び込み型」フォワード。
速くて、ドリブルも出来て、動いて稼ぐタイプで、
それゆえの守備的貢献も+αで付いてくる。
ただ1トップ・センターフォワードを務めるには
いささか心もとない気がするので、
出るとしたら、MFを一枚削って
彼を入れて2トップにするとか、
そういう場面でかな、と。
 
こんな風に局面局面に合わせて試合運び出来る様、
色々なタイプのFWを揃えたといった人選。
これも自分はレーブらしいところだと思う。

2010年7月2日金曜日

私的ドイツ代表の楽しみ方 part4: 攻撃的MF

攻撃的MFは
左にポドルスキー、中央エジル、右にミュラー。
ただしポドルスキーもミュラーもそもそもはFWの選手で、
代表チーム内での動きも、中盤を構成してチャンスメイク
というよりはFWの動きをしているので、
限りなく3トップに近い1トップみたいなものかと。
 
まずポドルスキー。‥ポドルスキー(笑。
いや、何と言うか、ピリッとしない選手である。
相手が弱かったり、チームが楽勝ムードに
あるときほどプレーが強気になり
(得点にしろ、審判に見えない所での肘入れ(笑)にしろ‥)、
相手が強い、格上と見るや
ミス、というか手も足も出ない、的プレーを連発、
というのはどうしたものか。
多分メンタル的なものなんだろう。
かつては「王子様」とかいうあだ名もあったが、
どう考えても小国か田舎の王子的な感がぬぐえない。
チーム内で居場所がないのにバイエルンで数シーズン
過ごした後、ケルンに戻った昨(今)シーズンは
2ゴールも上げた(笑。
それでもその内の1ゴールはバイエルンからのものであるとか、
この前のイングランド戦では落ち着いてゴールしていたとか、
それなりに成長は見られ‥るのかも?
この際セルビア戦のPKを含めたはずし具合は目をつぶるか‥。
あれはだって、そんな大事な場面でポドルスキーに
蹴らせるのが‥。シュバインシュタイガー蹴れよ‥。
まあ、文面にするとどうも悪し様になってしまうが、
代表のチームにフィットしていることは確か。
ただ06の時はヘルメス、
今年はクロースの方を使って欲しいかな、個人的には。
 
エジル。
この2010年W杯はエジルの大会として記憶される、
少なくともドイツにとっては、と期待された/ている選手。
今のところはガーナ戦のスーパーゴール、
イングランド戦のカウンターくらいしか目立った活躍がないが、
前者はシーズン中のエジルにとっては
朝飯前程度のものでしかない。
後者は彼がスピードも持った選手であることを示したが、
彼の何よりの長所は高い技術であり、
ボールを失わないところであり、
最善の「解決」を見つけていくところであり、
と、若干21歳にしてすでにトップ下の選手として
必要なものは全て備えた選手。
ジダン型とも言えるかもしれない。
 
そしてミュラー。
イングランド戦を見た人なら、もう彼が並みならぬ選手であると
分かっただろう。こちらは20歳。
バイエルンでクローゼやゴメスを差し置いて
レギュラーを奪った男である。
DFがちょっとでも時間を与えると、
ペナルティエリア付近くらいの距離なら
どんどん点を入れてくるという
驚くべきシュートの正確性を持つ選手。
若いのにパワーもあって競り合いにも強い。
さらに相手DFとの駆け引きや、
動き出しも非常に上手い選手で、
縦横(&斜め)無尽に走っては
相手の死角に入り、死角から出、
ということをやってくる。
それによって自分が攻めるのはもちろん、
周囲の選手のためのスペース作りにも貢献している。
クレバーなプレーをする選手。
今のドイツ代表で、というかドイツサッカー全体で見ても、
見ていて一番面白い選手。
ちなみに彼のインタビューはいつも面白い
(こちらはひょうきんという意味で)。
この前のイングランド戦後のインタビューでは、
公共の電波を家族へのビデオレターにして
解説・司会アナを笑わせていた。
勝てばまた何か面白いことを言ってくれるだろう。
 
おまけでトニ・クロース。
次のアルゼンチン戦、まずスタメンではないだろうし、
交代でも出してもらえるかは分からない。
でも書いておく。
MFがまさに天職といった選手で、
やはりその正確で高いキックの技術はパスして良し、
シュートして良し。特にシュートレンジの広さには
いつも驚かされるばかり。
現在20歳でミュラー同様のバイエルンユース出身。
バイエルンユースが最近高スペックな選手を量産しているのだが、
一体どんな練習しているのだろう。
エジル、ミュラー、クロース、この3人は次、あるいは
その次の大会まで余裕で出てきそうだし、
彼らが年齢的にも本当に中心になった頃には
ドイツ代表の黄金期が来る(、多分)ので、
覚えておいて損はないだろう。

2010年7月1日木曜日

私的ドイツ代表の楽しみ方 part3: 守備的MF

いわゆるボランチ。
左にシュバインシュタイガー、
右にケディーラ。
 
シュバインシュタイガーの方は代表歴も長く、
よく知られた選手かと。
ドイツ代表にはバイエルンからの選手が多く、
彼らは「バイエルン・ブロック」と呼ばれたりする。
その中でも個人的には好きな選手である。
最近はクラブでも代表でもボランチをやるが、
そもそも攻撃的MFだったし、
キックの技術の高さは変わらず。
中盤構成の力を身に付け(あるいは磨き)、
ひょっとしたら新キャプテンはこの人かとも思っていたが、
まあ、それはそれ。
 
ケディーラの方はというと、
その前キャプテンである怪我をしたバラックの代わりとして
抜擢された選手。
正直言って普段のプレーは知らないが、
代表での様子を見ていると、バラックよりも上がるわ上がるわ。
ペナルティエリアの付近および内部、
それも相手ゴールの方で目立っている。
もう少しシュートが決まると、
本人としてもチームとしても万々歳ってとこかな。
というわけで、こちらもシュバインシュタイガー同様、
攻撃型のボランチである。
 
ドイツ代表にはこの大会が始まる前多くの怪我人が出たのだが、
その中で最も痛手と言われたのがもちろんバラック。
バラックは確かに現在ドイツで一番のプレイヤーであろう。
そのことは前置きした上で、あえて言わせてもらうなら、
自分はバラックがいないことは実はそれほど大きな問題では
ないと思ったし、今もそう思っている。
というのも、最近のドイツ代表の試合では、
バラックはボランチで起用されていたのだが、
彼はやはり攻撃的MF、あるいはタイプとしては
それより前のそれこそFWという選手で、
そこでこそ相手にとって恐さを発揮すると思うから。
だが今のドイツにはFWは専門でいい選手が揃っているし、
攻撃的MFの中央、いわゆるトップ下にはエジルがいる。
そんなわけで、バラック不在の影響は
むしろメンタル面かな、と。
ドイツのサッカーではボランチもキーパー並みに
重視される(=色々注文が多い(笑))ポジションである。
ここの人材はそれなりにいるはずなので。
 
興味深いのは、昨日の話との兼ね合いで言うと、
(おそらくは唯一の)不安材料がDFであるにもかかわらず、
ボランチ2枚が両方攻撃重視で構成されていること。
この辺りにレーブの考え方がよく出ていると
自分なんかは思う。
そしてまた逆に、そんな構成だからこそ、
守り勝つなんてことはそもそもできないはず。
アルゼンチン戦はこの辺りがキーになりそうである。
 オシムなら「コンプレックス」と呼ぶ事象が、
ドイツにもやはり幾分かある。
ドイツ代表もまた強い相手との試合の経験が少ない。
だが、日本のマスコミがそう信じさせたがっているような、
「『本当は相手はそこまで強くない/自分たちは
自分たちが思っているより強い』、と信じること」
が問題なのではなく、
相手のレベルいかんに関わらず自分たちのサッカーが
同じように出来るか、それが問題なのだから。

2010年6月30日水曜日

私的ドイツ代表の楽しみ方 part2: DF

現在のドイツ代表のディフェンダーは
センターバックの2人が
フリードリッヒとメルテザッカー、
サイドバックに右がラーム、左がボアテング。
左サイドバックはセルビア戦まで
バートシュトゥーバーが務めていたのだが、
その試合で相手の得点となる起点を作られたことが
「ミス」とされたことからか、
次のガーナ戦からはボアテングが入っている。
 
ボアテングは良く知らないとしても、
とにかくここが一番不安なポジション。
 
まずセンターバックの2人。
どちらも何と言うか、線が細い。
メルテザッカーなんかは背が198cm(それ以上との噂も)
もあるらしいし、そのせいなのかもしれないけれど、
せめてどちらか、もちろん理想は両方、
ゴツいタイプが居てくれないと、
パワー負けしそうで。
何か、ちょろちょろそういう場面がある。
 
右サイドバックのラームは今回キャプテンである。
が、言わずと知れたバイエルンの貧弱DFラインの一角である。
相手と一対一の場面になると負けているイメージしかない‥。
ただ、彼の場合、自分の責任で点を取られると、
自分の攻撃参加で取り返している。
その辺はすごいと思うが、
だったら点を取られる前からその気で攻撃参加すれば‥
とか欲を出して言って見たくなる。
 
上で書いたように、左サイドは最初バートシュトゥーバーが
就いていた。正直件の「ミス」なんか、
ホントにちょっとした場所のズレみたいなもので、
あれがミスだとか言ったら、
ベッカム辺りに上げられるクロスなんてなくなっちゃうよ、
というほどのものだったと思う。
カーンはバートシュトゥーバーが元々左サイドバックは
専門外とか何とかという擁護をしていた。
経験が足りなかったということか。
あ、そう、DFはもちろん経験が重要。
でも代わりのボアテングも同じ21歳。
まあ、短期決戦とはいえ、
このバートシュトゥーバーをさっさと代えてしまう辺り、
レーブの中にも迷いというか不安というかが
あるのではないかなあ、などと思ってしまう。
 
ともあれ、アルゼンチンに勝とうと思ったら、
ここDFが大崩れしないことを祈るしかない。
あ、ちなみにバイエルンの貧弱DFラインの中心ではないが
中央はアルゼンチンのデミチェリスであって、
どの試合だったかは忘れたが、
今大会でも早速ミスをやらかしてくれている。
お互いに爆弾を抱えあっているような‥w。

2010年6月29日火曜日

私的ドイツ代表の楽しみ方 part1: GK

では、話題の新鮮度がなくなる前に(笑、
サクッと今大会のドイツ代表の話。
ポジションごとにやった方が書き易そうに
思ったので、まずはキーパーの話から。
 
今大会のドイツ代表正ゴールキーパーはノイアー。
ドイツのキーパー育成には今なお定評があって、
ブンデスリーガの全体的なレベルで、
英、西、伊に及ばずといえど、
キーパーの水準だけはそれらと互角、
あるいはそれ以上だとしばし言われる。
1年前の今頃なんかは正GK候補が4人もいて、
監督レーブの嬉しい悩み所だ、とか言われていたのだが、
その後エンケの自殺やアドラーの骨折があって、
現在のノイアーがゴールマウスを守ることになった。
去年のU21欧州選手権優勝組なので、
もっと若いかと思っていたが、現在24歳。
それでもGKとしては若い方だろうか。
 
日本の実況・解説を聞いていると、
キーパーに関して勘、経験、気合で評価しているのを
よく耳にするのでは、と思う。
いわゆる「当たっている」とか、
「気持ちの入ったプレー」というやつである。
積み上げられた経験が勘を養い、
気迫のプレーでチームを鼓舞し、
自身はスーパーセーブを連発する。
そんな感じが期待されているキーパー像なのだろう。
 
これに対し、ドイツで徹底的に叩き込まれるのは
基本技術の習得とポジショニングである。
ポジショニングとは、簡単に言ってしまえば、
「局面ごとにどこにいるべきか・いなければならないか」
の事である。
正しいポジショニングの位置は、どこにいればゴールを
守ることができる確率が一番高くなるか、
ということを元に決定される。
その確率分布は現行の戦術理論であるとか、
これまでのあらゆる試合の分析等々によって、
統計的にかなり固められた結果がある。
だから正しいポジショニングの取り方を
習熟しているキーパーは、それだけで、
個人が我流で何年もかけて得た経験よりも
はるかに多くの先人の経験に支えられていることになる。
また逆に、正しいポジショニングの取り方が
出来ないキーパーは、自らの手で自ら、
及びチーム全体を窮地に追いやっているので、
ブンデスでは使ってもらえない。
というか、場合によっては即解雇‥。
 
ともあれ、キーパーに試合中求められる事は
そうした理論への理解とその適用の能力を示すことである。
気合も重要といえば重要かもしれないが、
より重要なのは冷静さと集中を失わないこと、
ということとなる。
 
スーパーセーブというものは、
実は多くの場合、キーパーがそもそも
直前にポジショニングを間違っていて、
それをセーブで自分で取り戻しただけ、
という、自分でまいた種の自己回収であったりするわけで、
実はスーパーセーブがない方が
いいキーパーだったりする。
仕事をしていないように見える時の方が
仕事をしているのである。
その意味において、ドイツのキーパーは
いいキーパーであって、ノイアーもそうである。
若さは経験不足ということにはならない。