いよいよ迎えた帰国前日。
7年半暮したこの部屋に別れを告げる時が迫っていた。
この日は朝3時起き。
これは別に早起きしたわけではなく、
飛行機に合わせた生活調整の結果であって、
自然にこの時間に起きた。つまりはいつも通り。
軽く朝食を取ってから、
アパートの住民が起きる前にやらねばならないことをやる。
マットレスの処理だ。
リサイクル場の話をするとドイツ人(アラブ人含む)は皆、
そんなことわざわざやんないで
普通にゴミの横に置いときゃいいんだよ、って話をする。
本当はいけないような気もするが、
今回ばかりはそうさせてもらうことにした。
丁度階下には別のマットやベッドが立てかけてあって、
そこに数日前からさらに小さな机が、
そして前日には食器洗い機が加わっていた。
そこに忍ばせておいた。
そして街が暗がりの中にある内にやっておきたいことも。
「Zu Verschenken (=差し上げます)」と書いた紙を張って
通りの邪魔にならない所に、要らなくなった、いや、
誰かが必要としていそうなものを出すこと。
まずは中が片付いた本棚から。
これはちょっと凄かった。
街が明るくなった時には既にその場から消えていたのだから。
もう誰かが見つけて持っていったのだ。
これは俄然Zu Verschenkenをやる気が出てきた。
だがゴミの整理をしている内に街が白んできた。
このZu Verschenken方式も正攻法である自信がないので、
ここでひとまず打ち切る。
ゴミの整理。
すなわちもはや捨てられるものは明白なので、
全てゴミ袋に入れていく。
「一応」なんて思って取っておいたものは結構ある。
そういうものはどんどん捨てていく。
この日合計では25袋くらいゴミを出したと思う。
物もそうだが、掃除の結果出るゴミもある。
別に大家さんによるチェックはもう終わっていて、
最終日だからといって何かがあるわけではない。
だから掃除もしなくてもいいのかもしれない。
が、そこは立つ(発つ?)鳥跡を濁さず、か。
どの道後で清掃業者が来るんだろうが、だとしても。
朝早い内はこっそりと、いや、静かに、
日が明けてからは堂々とゴミをコンテナに入れに行く。
そうでないと玄関から外に出られなくなるんで。
コンテナには意外に物が入る。
週明けとか溢れていたあれは何だったんだ。
基本は一部屋片付け→掃除。
キッチン→ベランダ→バス・トイレ→部屋→玄関の順。
あった物は捨てるか移すか。
キッチンは朝食さえ済ませてしまえばもう使うこともないので
午前中の早い段階で片付いた。
バス・トイレの掃除はタイミングが難しい。
着替えて外に出ようとすればその前にシャワーだが、
掃除するとまたシャワーを浴びる必要が出るかもしれない。
ベランダの掃き掃除を終え、カーテンを取り外し、
付けていた網戸をはがし、トイレや洗面台掃除まで終えた後でシャワー。
その後バス用品やシャワーカーテン等を処分、
そして風呂場の掃除。
そんなところまでが午前中。続く。
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