2009年9月23日水曜日

ベルリンとテレビの話

ベルリンのテレビはもうずっと前から
デジタルに移行している。
というか、むしろ、
今もアナログ放送をしているのか自分は知らない。
 
デジタル放送には3種類規格があって、
DVB-C、-T、-S。
Cはアパート・一戸建てを問わず
通常は引いてあるTVケーブルを使ったもの。
このケーブル使用料が
家賃に含まれている場合もあるが、
そうでない場合、というか結局同じことだけど、
ケーブルテレビの会社に料金を支払う。
別途放送料、丁度日本でいうところの
NHK受信料みたいなものがあって、
二箇所宛てに支払う。
 
自分はT方式を使っている。
これは室内アンテナとそのデコーダーが
あればそれでテレビを見ることができる。
その電波が受信できる範囲であれば、
したがってどこでもテレビが見られるので、
パソコンでテレビを見たり、
屋外でテレビを見たりする人が
使っているのもこの方式。
Tはテレビ番組雑誌に載っている局のうち、
いくつかを除いて、という程度のチャンネルを
見ることが出来る。具体的には
ベルリンでは30だったか31チャンネル。
Tと次のSは放送料だけ支払えばよい。
 
Sはサテライト経由。
これは今結構人気で、
というのもチャンネルの多さが半端な数ではないから、
らしい。詳しくは知らないけど。
上の写真を見てもらえば分かるように、
アンテナが色々な方向を向いているが、
それは各々見たい地域のテレビに合わせているため。
ドイツの放送が見たい人はそっち、
ベルリンにはトルコ系の人も多いので、
トルコ語?アラビア語?あるいは英語が
入る放送を見たい人はそっち、といった具合。
あと割と多いのはイタリア方向。
サッカーと大人向けの番組があるから。
と、ずっと前雑誌で読んだ。
 
さて、うちの部屋もだけど
(契約の内容は部屋によって違うので、
自分のアパートとせず、部屋と限定する)、
パラボラアンテナの設置を禁止している
ところは割とある。というか、
そういう条項があったので自分はTにした。
しかし契約条項にそう書かれていようと
やりたいようにやってしまう人はいるもので、
これは裁判になった。
そして借りている方が勝訴した。
まあ、ベルリンでは借りる側が
一般的には強い。
したがって現在では、
たとえそういう条項があろうと
パラボラアンテナを設置してもOK、
というのが、新聞記事で広められるくらい
確定した判例となった模様。

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