今日は文字だけ。
ベルリンのクリスマスについて、
幾点かまとめておこうと思う。
ドイツ国内でも地域によって
(特に南の方、ミュンヘンとか)
差はあれど、まあ、ほぼ一緒だろう。
1.クリスマスは正月。
ドイツのクリスマスは日本での正月に当てはめると
非常に理解しやすい。
今ちらっと検索して、他の人はどんなことを
書いているのか参考にしたら、
ドイツのクリスマスは正月だと断言している
サイト、ページもちらほらあった。
まず、クリスマスそのものについて。
ひとえにクリスマス、と言っても、
いくつかの語義がある。
まずはクリスマス休暇。
これは州ごとに暦で決められており、
ベルリンは今年は今月21日から来月2日まで。
ザールラントでは18日開始で、
バイエルンは24日開始。
ハンブルクは今月31日までなのに対し、
バーデン・ビュルテンベルクやヘッセンでは9日まで。
と、州によって始まり、終わりの日もバラバラなら、
その長さも様々。
これは日本で言う年末休暇に当たる。
そして次に、これが普通の意味でのクリスマス。
ドイツでは25日を第一クリスマス、26日を第二~という。
これは毎年変わらず。
ドイツには聖ニコラウスの日というプレゼント交換の日が
12月6日にある(と今年初めて知った)が、
昨日23日、最後の瞬間にプレゼントを買い求める人々
の姿がテレビのニュースでやっていたので、
この6日は子供のための日か何かなのでは、
と思う。これは推測。
24日、イブ。一応イブ。
一応というのは、特に大きな意味はない模様なので。
もともとユダヤの暦では日没で日が代わるので、
それで24日の夜からクリスマスということになった、
その名残のようなものかと。
24日はスーパーをはじめ、店は早仕舞いする。
去年は17時、今年は14時だった。
日曜だろうが関係なく開いている飲食店も、
この日は早仕舞いする。
日本の大晦日とほとんど同じ。
街も静かになる。
人通りもまばらになる。
クリスマスミサは差し詰め初詣。
ただし、日本の初詣よりは、
かなり、いや、相当と言うべきか、
宗教色は強い。
まあ、当たり前だけど。
一応、誰でも出られるが、
出たらクリスチャンだと思われていると
思って間違いない。
で、もし、え、キリスト教徒じゃないですよ、
何てなことを言った暁には、
何しに来たんだコイツ、との表情が
一瞬向こうの顔をよぎるのだろう。
ベルリンの人、こういうの隠すの下手だから。
ちなみに去年だったかな、
CDU(メルケルのとこのキリスト教の党)の
ある議員が、教会税払ってる人間だけが
クリスマスミサに参加できるようにすべき、
という発言をしてちょっと話題になった。
きっと人が多くて座れなかったのだろう。
早く行け、馬‥いや、何でもない。
ドイツではクリスチャンは教会へ税金を払っている。
クリスチャンだと所得からその分が引かれる。
逆に、それを払って初めてクリスチャン。
これを払っていないと例えば教会での結婚は出来ない。
そんなわけで、信じているから払うという関係が、
逆転的に、払っているから信者だ、となると、
そういうことを言う人も出てくるのだろう。
翌25日はまず店は開いていない。
元旦の感じ。
日曜でも開けている飲食店も
この日は休業。
復活祭の最初の日とこの日、
年2日はどこも休みということになる。
前日までにこの日を乗り切る食料を
調達しておかないと結構厳しい。
普段から地上波でも日当たり20本近く
映画を流しているドイツのテレビでは、
例年クリスマスを待たずして
クリスマス映画を流しきってしまうものだが、
今年はバラエティが多かったのか、
今日や明日でもまだクリスマス映画がチラホラ。
不思議とこの時期にはエイリアンをやるのだが、
その理由は未だ不明。
クリスマス、エイリアン‥何のつながりが?
よく見てもサンタには似ていない。
26日、第二クリスマスになると
飲食店は営業を再開、
スーパーはまだ閉まっているとはいえ、
街も普段の日曜のような程度には
人通りが戻ってくる。
そしてその翌日からは
要らなくなったツリー用もみの木で
アパートのゴミ捨て場や道が
溢れかえる。
もみの木コレクターにはたまらない日となる。
そんな人いるのか知らないけど。
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