今日博士論文を正式に提出してきた。
滞りなく受理された。
ただ、主査・副査の教授及び
その他3人の審査委員の人々に
それぞれ論文を手渡ししなければならないので、
それが終わってやっと提出した、と言えるかと。
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以下例によって経過の詳細。
これも長くなりそうなので、
何回かに分けて書くことになると思う。
まず、ベルリンではいわゆる「コピーショップ」と
いうものが発達していて、街の至る所に存在する。
機能は名前から容易に推測できるかと思う。
日本の生協とかにある製本所に近いのかどうか、
自分はそっちを使ったことがないので判断に困る。
卒論の時は自分で印刷した原稿を、
買ったクリアファイルみたいなやつに
セルフサービスコーナーでアイロンがけみたいにして
綴じ込んだだけだったもので。
ベルリンのコピーショップでは、
普通のコピー、本のスキャンとPDF化、
製本、CDやDVDの作成、
広告・フライヤー等の作成、
あるいはプリンター及びインク、
その他事務用品各種の販売、
等々、種々様々な業務を行っていて、
「印刷」とか「コピー」とかに関することなら
何でも取り扱っている、そんな場所。
論文の製本がしたいという今回の自分の場合、
文書を1つのPDFファイルとしてまとめ、
それをメールの添付ファイルとして
コピーショップに送る、
ということをしなければならなかった。
文書をワードを使って作成したのだが、
ワードについたPDF出力の機能は不安あり、
との話を聞いていたので、
変換のためのフリーソフトを探し、
いくつもダウンロードしておいた。
自分の論文では、ドイツ語はもちろん、
各種外国語のフォント(名前の表記のため)、
日本語のフォント(論理記号、数学記号その他用)
さらにはIMEに標準では含まれておらず、
外字エディタを使って自作したフォント、
といった文字が含まれているため、
フォントを埋め込んでPDF化する必要があった。
どのプログラムがフォントの埋め込みに対応しているか、
またどの程度正確にそれを行えるのか、
そこら辺は未知数だったので。
幸いなことに一番最初にインストールした
PDF995というソフトが大当たりだったので、
非常に助かった。
特に設定とかもいじらず
インストールした時のままで使ったが、
きちんとフォントデータを埋め込んでくれたし、
PDF化もすぐに出来る優れものだった。
それよりはワードそのもので苦労した。
ご存知、ワードは文書を分割したり
結合したりするのが苦手なエディタ。
長い文章を短く(例えば章ごとに)切って
後でくっつけようと考えるくらいなら、
最初から1つの文書として作成する方が
どれほど楽かということを身をもって知った。
コピー&ペーストも何かイマイチなのは
ずっと昔から変わらない。
改めて打ち直したほうが
よっぽど精神衛生上良かったりするし。
さらに途中でパソコン、特にワードのバージョンを
替えてから.docと.docxなる二つの形式を
混在させてしまったのも良くなかった。
新しい.docx形式を古い方で保存しなおそうとすると
なにやら失われる書式だかスタイルだかがあるらしく、
そんな警告を出されたら不安で仕方ない(笑。
どんな部分に変更が現れるのか、
具体的に示してくれるとありがたいんだが。
そんなわけで「1つのPDFファイル」という条件は、
実は「1つの」と「PDFファイル」という
2つの条件を含んでいたわけで、
前者をクリアするのにかなり時間を要した。
約1週間ほど前にこの二つの条件を
クリアした文書が仕上がったのだが、
それを印刷して前のものと比較したり、
改めて中身をチェックしてみると、
結構手直しが必要な所が見えてきて、
実はそこから今回の正式バージョンに至るまで
実に7つもベータ版のようなものが出来た。
いざ提出、となると、
色々気になる点が出てくるってことなのかも。
それでも、それはそれで良かった、
という話は次回。
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