2009年8月31日月曜日

おまけ:ベルリンと動物の話3

ベルリンに来た人が真っ先に抱くであろう印象は、
犬。
 
街中、いたるところに犬を連れて歩いている人がいる。
お犬様なので電車にも乗りなさる。
大きさも問わないでござる。
 
一方で、ネコはというと、
野良猫はいない。
電車に乗るときには檻籠の中が
義務付けられているし、
上手いこと飼い主の目を盗んで
家を飛び出した暁には、
失踪事件として新聞に写真付きで載せられてしまう。
 

再び駅へ


まあ、最初に上げた教会。
「ズュートシュテルンわきの教会」という、
何とも自己主張しない名前。
外見は古そうに見えて、
実際は100年かそこら。
といっても100年なら十分古いかな。

フィヒテシュトラーセ防空壕跡


ここはガゾメーターという、
ガスを貯蔵しておく施設が元になっていて、
それを戦時中に防空壕へ造り替えたところ。
 
現在はプライベートな空間とのこと。

大通りまで歩いて曲がって‥

向かいにこうした噴水のある公園、
のある通りまで出たら、
そこを曲がって、
フィヒテシュトラーセという道へ。

フィヒテシュトラーセ防空壕跡。

ズュートシュテルン

メーリングダムからU7で今度は東へ2駅。
ズュートシュテルン(直訳「南星」)。

2009年8月30日日曜日

おまけ:ベルリンと動物の話2

さて、一応裏手にも回ってみた。
すると、↓のところに何かが動いていた。
最初はネコかと思ったが、動き方がちょっと違う。
逃げ出してきたつながりで、ハムスターかモルモットの
類かもと思ったが、にしてはかなり大きい。
近寄って行ったら‥はねた!
そう、正体は、
ウサギだった。
フェンスの下をくぐりぬけるのに際し
尻が引っかかってジタバタしていた。
野生で人馴れはしていない模様。
この後すぐに草むらの中へ隠れてしまった。
 
大都会のど真ん中で野生のウサギに
会いたい人はクライストパークへどうぞ。

パラスシュトラーセ防空壕跡

さっきのマンション(写真2枚目)の左側に
防空壕跡が、そこに取り込まれているかの
ようにして、ある。

もっと分かりやすい角度から。
 
ここは中は見れないのではないかと思う。

そこにある空間

そういえば位置をまだ書いていなかった。
クライストパークへは前の記事に上げたURLの
ときのようにバス(M48, M85等)で行くか、
地下鉄U7でメーリングダムから西へ3駅で。

相変わらず危うい(笑。

別角度から。
これだけ上に乗せた重量を
一枚の壁板で支える。
いや、もちろん両サイドにも脚はあるけど‥。

クライストパーク再び

次の防空壕跡は、
以前にも取り上げたクライストパークに。
 
ちなみにその写真は、
http://berliner-kreaton.blogspot.com/2009/07/blog-post_7798.html
http://berliner-kreaton.blogspot.com/2009/07/blog-post_2633.html
を参考に。
 
↑奥の建物、これは高等裁判所。
みんな熱中症、ではなく、
日向ぼっこ。

裏手を回って、イオニア式。

この通りの反対側。
今背を向けている方へ。
中から行かなければ、
単に横手を回ればいいだけ。

2009年8月29日土曜日

今日のおまけ

シュパンダウに行ったときの帰りがけ、
立ち寄った夕日に映えるテーゲル湖。 画面端の白鳥が‥
こっちキター。
 
テーゲル湖はハーフェルが右に
(大きく)はみだしたような
格好になっている広い湖で、
写真のように船だけでなく
ヨットなんかも浮かんでいる。
写真を撮ったここは、
ジェットスキー用の空間としても
確保されていたように思う。
近くに泳いで/水浴びしていた人たちが
いたが、全裸だったので写真にはしていない。
 
デジカメなので光の自動調節が入り、
多少の逆光でも写真を撮ることができるが、
それでも色々調整したり、
撮る位置を探していたりしているうちに、
上の白鳥の親子がこっちに来た。
写真に写りたかったのだろう。
というのは冗談で、
多分エサをくれると思ったのに違いない。
自分の前まで来ると止まって、
みんなで一斉にこっちを見てきた。
いや、ほんと、食べもの持ってないんだ。
そんな目で見られても。
 
ベルリンと動物の話1でした。続く。

メーリングダム

U6を南下していくと、U7にぶつかる。
そこの駅がメーリングダム。
ここはこれからしばらくの間、
このブログによく出ることになるので、
頭に叩き込んでおくか、
叩き込まれておくかして下さい。

さっきの隣

さっきの防空壕跡の隣にある
ハインリッヒ・ベル財団の建物

ベルリンと防空壕と

今日からはしばらく、
ベルリンにある防空壕跡地の話を。


まずはオラーニエンブルガー・トアの
ところにある防空壕跡。
同名のUバーン駅(U6でフリードリッヒ・シュトラーセから
一駅)から出てすぐのところにある。
今見てみたら、グーグルの地図でも出ていた。
「Bunker」というのがそれ。
「ブンカー」と読む。
 
世界陸上のマラソンコースもここを通っていたのだが、
こっちを気にしている人は少なかった。
多分、多くは気づきもしなかったことであろう。
ベルリンには色々なところに防空壕跡があるが、
よほど目立つように(展示用に)
整えられていない限り、
付近に住んでいる人でも気づかず素通りして
しまっているというものが結構あるとのこと。
ここも割と周囲に溶け込んでいるので、
言われないと分かりづらいかもしれない。
ちなみに現在は「プライベート」な空間なよう。

2009年8月28日金曜日

ちょこっと近況

春先だったか、春終わりだったか、
最寄スーパーがつぶれた。
そして現在、もう一つの
最寄スーパーが改装工事中。
レオポルドプラッツ駅周辺から
スーパーがなくなった。
 
U6にせよU9にせよ、
一駅行けば問題ないし、
歩いても行ける距離なので、
特に大したことではないが、
水‥こればっかりは。
大体いつも1.5l×6の一組で買っているが、
約9kgを運んでくるのは結構しんどい。
ちょっと不便。

ベルヴェデーレを3方向から

これくらいはっきりやってくれると、
自分にもバロックだと分かる。

ここまでこの庭園を進んで来ると、
直線距離的にはもうユングフェルンハイデが近い。
というかすぐそこ。
しかし、さっき採り上げた川があって、
向こうへは渡れない。
来たほうへと引き返すしかないので、
初めて来る人は
この庭園を周っていると半日はかかる
と覚悟した方がよいかも。
 
広いので、格好のジョギングスポットとなっている。
ベルリンの人はジョギング好きだが、
人目を気にして街中をあまり走らない。
その代わり、こういった大きな公園、庭園では
走る人であふれかえる。
‥そこまで大勢ではないけど。
まあ、そっちの方が、
石畳の道を走るより足腰に優しい
というのもあるかな。
 
ちなみにそういった広い公園は
街中至る所にあるので、
ベルリンではジョギングしたい放題できる。

迷ったら関係ないところへ

シャルロッテンブルク宮殿・庭園には
3つの建物がある。
1つは宮殿そのもの、
もう一つが次の記事のベルヴェデーレ、
そして最後がマウソレウム(=「廟」)。
 
ベルヴェデーレに行ってからマウソレウムへ
向かったのだけど、道に迷って、
一旦外へ出てしまった。
というわけで、庭園とは関係のない写真。
 
ちなみに、マウソレウムは現在外装の改装工事中。
入れない(近寄れない)+シートをかぶって
様子は見れない、ということで写真はなし。

あ、何か

水位が高く感じる。

すぐ横にまた川

‥があって、

またいつかのように。
認識の相似と項と悪無限。

振り返れば

そこは泉。

並ぶ彫刻に焦点。

2009年8月25日火曜日

向こう側から


こっち側へ。

庭園

こんな風なバロックの庭が広がる。

このブログを書いている人は、
バロックと言って読んだ事のある本は
ドゥルーズの『襞』くらいなものなので、
バロックについてはちっとも分かっていない
(だからゴシックばっかり記事にしている)。
何故、この庭園がバロックだと分かったかと言うと、
それはヴェルサイユ宮殿の庭園に似ていると思ったから。
演繹ではなく類推。
噴水。

裏シャルロッテンブルク宮殿

有名な正面からの眺めは、
ベルリンに来たときの楽しみの一つであろうので、
当ブログでは取り扱わない。
あるいはグーグル様に問いただしてみて下さい。
 
↑の正面、あるいは裏面というべきか、には‥。

シュロスパーク・シャルロッテンブルクへ

脇から入って、
↑の裏道を行く。

途中横に見える像を通り過ぎ‥

Sバーン・リング、ヴェストエンド駅


ハーフェルを北上したところにある湖の話は
いつかU6沿線を取り上げるときに。
ということで、シュパンダウ方面の話はここまで。
 
次にしようと思っている話題の写真が
まだ揃わないので、ちょっと間に別の話。
 
ここはヴェストエンドというSバーン、リングの駅。
自宅方面から行くと、
ユングフェルンハイデの次の駅に当たる。
こっちの駅舎は現在工事中。
 
ここは、ここから行く人は少ないと思うけど、
シャルロッテンブルク宮殿の最寄駅でもある。

2009年8月24日月曜日

アイスヴェルダー

ブンデスリーガにヴェルダー・ブレーメンという
クラブチームがあることはご存知だろうか。
「ヴェルダーWerder」とは川中島のこと。
参考までに。

ここハーフェルにはそうした島がいくつも
浮かんでいて、ここアイスヴェルダーもその一つ。

島への入り口(入り橋?)。
対岸へのショートカットになっているので、
車通りが意外に激しい。

上の橋からあっち側と、
こっち側。

ハーフェル2

シュパンダウ要塞の北側、
ハーフェルの川幅もまだ広いところを
撮りに行くぞ、と、
そこまでたどり着くのに2時間くらい歩いた。
地図上ではつながっているように見えて、
実際には途切れている道とか、
有刺鉄線付きの柵とか、色々あって。



ロイター・ヴェスト・熱発電所

さて、この建物の話。
昨日のスパンダウ要塞から、U7で一駅、
ハーゼルホルストというところから。
 
ここは火力発電所なのだけど、
特に熱発電所と呼ばれる。
コージェネレーションと言えばピンと来る
人がいるかもしれない。
排熱を利用することでエネルギー生産の
効率を高める手法のこと。
電気と熱を作り出し、同時に供給するので、
都市の比較的近くに作られる。
で、ここにある。
 
ここを操業しているのは
ヴァッテンファルという電力会社。
ベルリンの世界陸上の協賛もしていたし、
これまで何度かこのブログの写真にも
それとなく写っていたので、
Vattenfallという文字を覚えている人もいるかもしれない。
というか、伏線張っていた。
(そういう伏線を至る所に散りばめているので、
最近では自分でも全部把握しきれなくなってきているが)。
 
さて、電話会社のように、
ベルリンでは電力会社も選べる。
で、自分は別に選んだわけではないけど、
自分の部屋もヴァッテンファル。

2009年8月23日日曜日

Uバーン・ツィタデレ駅

相変わらず舌を噛みそうな名前だけど、
その入り口。

ユリウストゥルム

‥という「ユリウス塔」がここのシンボルになっている。
13世紀に建てられたものらしい。
 
と、この要塞は16世紀に建てられたって
さっき言ったじゃん、と思う人がこの記事を
書いていたので、ちょっと調べてみた。
 
もともとはもっと古くから城があったのだが、
16世紀に(ルネサンスの余波だろう)
発達した新しい武器にはもはや耐え切れなくなった。
そこで改築というか、 増築というかし、
現在の姿になったということらしい。

シュパンダウ要塞

ツィタデレ・シュパンダウという。
ルネサンス様式で建てられた要塞、城。
16世紀に建てられた。
 
日本語で「城」と訳せるドイツ語が2つある。
普通、日本人がイメージするお城というのは、
中世の防衛を兼ねた城塞ではないだろうか。
こちらは「ブルク」という。
「~ブルク」という地名は大体それ。
 
一方、ベルリンのように、比較的新しいというか、
城塞が必要とされた中世にそれほど
歴史を持たないところでは、
「シュロス」と呼ばれる城が多い。
これは貴族というか、王族というか、選帝侯というか、
まあ、とにかく当時のセレブが建てた
邸宅や別荘やで、
「城」と訳されることもあれば
(ノイシュヴァンシュタイン「城」、カフカの『城』‥)、
「宮殿」と訳されることもある
(シャルロッテンブルク「宮殿」)。
パッと思いつかないけど、「~邸」と
訳されているところもあるかもね。
 
で、このシュパンダウ要塞はそれで言うと
「ブルク」型の城。
多分、ベルリンで唯一の例かもしれない。
 
このシュパンダウを訪れる人はほぼ間違いなく
この要塞を見に来ている、はず。
 
上空からの様子が面白いと思うので、
「Zitadelle Spandau」をグーグル地図に
コピペするといいかも。