市議会選挙って日本語を使うとちゃっちい感じがするけれど、
ベルリン市は一つの州扱いなのだということを思い出して頂いて。
社民SPDのヴォーヴェライトが市長の座を守った。
ベルリンの政局を担当してきたSPDと左派党
(いわゆる「赤赤連合」)はしかしそれぞれ少しずつ支持を落とし、
その失った分が緑の党に渡った感じ。
今や破竹の勢いとなった緑の党は
CDUをあわよくば追い抜いてやろうと思っていたのでは、
と自分はテレビでの様子を見ながら思ったが、
さすがにそこまでの票は獲得できなかった。
あまりフランスの事故が大きな話題にされなかった
(これはあくまで自分の印象)こと、
ベルリンはベルリンの問題として貧困が争点になったこと、
この辺が関係していそう。
それでもSPDは左派とは組めなくなったので、
多分緑の党と連合を組むことになるだろう。
CDUという可能性もあるにはあれど、
確かこっちとは組まないという発言か情報を
どこかで見たような気がする。
今回の選挙で一番興味深かったのは海賊党の躍進。
ここは実は先のメクレンブルク-フォアポマン州の選挙でも
そこそこの票を獲得していた党で、
そっちでは議席獲得の5パーセントに届かなかったものの、
ベルリン市では約9パーセントの票を獲得し、
一気に議会入りを果たした。
テレビではSPD・左派・海賊党の連合もあり得ると冗談もあった。
これはこれで面白そうだけれど。
海賊党というのは簡単に言うと通信・情報系左派。
無線LANの無償化を掲げていたり、
後は何か著作権とかネット上の検閲廃止とか、
そういういかにも今っぽい政党。
上の写真はその海賊党の今回の選挙対策パンフレット。
自分のようないかにも選挙権のない人間にさえ
チラシを配ってくれた政党はここだけだった。
コピーレフトって坂本龍一のやつか?と中身を覗くと、
政教分離とかドイツ国籍取得の容易化とか
中々に好感が持てる内容だった。
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