論文提出以降というもの、
何やらやたらと知り合いが増えるようになった。
最近なんて外歩いていて
人に挨拶されるようになってやんの。
近所にそんな知り合いはいないんだけれどね。
えーと多分アパートの同じ階か
ただの同じアパートかに住んでいるおばさん、
あるいはこれまた推定になるけれど、
近所のよく行くピザ屋の店員の人、とか。
いずれも相手の素性が分かる状況外だと
どこかで会ってはいるはずだが、
どこで会った人だったかって感じなんだけれど。
それはごく日常の話。しかも知り合い未満。
知り合いが増えているのは大学の方。
今日もまた一人、知り合いが増えた。
厳密にはずっと前に一度だけ会っていて、
こっちは名前を覚えていた人だったわけだけれど、
向こうにとっては初対面もいいところだったろう。
それだというのに、自身で開かれている(ごく内輪の)
勉強会への参加のお誘いまでしてもらってしまった。
今メール打ったところ。
しかし、前々から実は気づいていたことだが、
今日はっきり確信した。
向こうと一対一で話しているうちはまだいいのだが、
グループ(今日は4人、ドイツ人3と自分)で
話が始まると途端にドイツ語が分からなくなる、
ということが。何だろう、これは。
自分に対して話しかけられている内は
それなりに緊張感を持っているのだが、
自分が会話の輪から抜けられると分かるや
安心するとか、脳が回路を切るとか、
そういうことなのだろうか。
おっと口頭試問は5対1だ(笑。
ともあれ、どうも最近の自分は表情に和らぎが
出たのでは、と密かに思っている。
っていうか、前はどんな恐い顔してたんだよ、と。
いくら外国人に積極的に話しかけるなんてことは
しないベルリン人たちだとはいえ、
自分の場合は極端な例だったのかもしれないと
このところ思い直しつつあるのだ。
哲学だけでなく、研究者一般にそうだと思うけれど、
やっぱり自分の中のアイディア保護というか
何というかのために口数少なく、表情も硬くなりがち
になるんだろうなあorなっていたんだろうなあ、と。
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