2010年1月19日火曜日

雪に砂と塩

ベルリンでは雪が積もると、
第一段階は雪かき車が車道及び歩道を雪かきする。
続いて、第二段階に塩及び砂を撒く(歩道)。
塩は雪を溶かすため(凝固点降下の効果)。
砂は滑り止めのためである。
日本でも北海道とかではやっているという話だが、
新潟出身の両親には馴染みがなかったらしく、
となるとその様子を書いておくのも
無駄ではあるまい、と思った。
 
砂を撒くと具体的にどうなるかというと、
こんな風に雪が砂と混じってシャーベットみたいになる。
これで滑ることはほぼなくなる。
「ほぼ」というのは、これ自体は滑らない。
ただ上の方が溶けていったり、
あるいはそれ以前に既に凍結していたとかで、
下の方にもう氷状になってしまった部分が
出てきてしまったときには、それは普通に滑る。
それだけ、ということ。
ただ、それも上が滑らないことで多少なりとも防げている。
 
また、このシャーベット状は、
溶け出すまでは別に水っぽくもないので、
ズボンとかはあまり汚れない。
泥はねしないというか。
 
これは今日、もうだいぶ解け始めた頃の写真だが、
道の端に寄せられた雪が
道の方に崩れて来ないようにする意味もあるのかも。
道側の方だけ砂なのは、
砂を撒いた雪をさらにその後で端寄せしているから
であるが、端寄せした雪の道側の部分に砂を
撒いているのもやはり見たことがあったので。
 
ちなみに下の方で凍結し氷状になった部分は
残しておくと危ないので、
最近朝早くから、市の係の人たちが
ガリガリやっている音が聞こえてくる。
今は日の出がまだ朝8時以降なので、
余裕で日の出前である。
それらはブロック状で、道の端に山積みになっている
こともあれば、基準は分からないけれど、
トラックに積まれてどこかへ持ち運ばれる場合もある。
 
最後にベルリン人の習慣について。
さすがに雪慣れしているというか、
建物に入ったところでは、
誰しもが足をドカンドカン踏み鳴らして
靴の裏に付いた雪を落とす、
この動きが習慣として身についている。
雪がきちんと落ちたかどうかを確認するなどという
まどろっこしいことはしたくないのだろう、
またなるべく少ない回数で済まそうと、
だから逆にとりあえずこれくらいやれば
確実に雪が落ちるだろうという強さでもって足踏み。
これも実際より音が重要なファクターなのだろうと見る。
 
建物に入ってすぐのところにある
エスカレーターは多分このせいで
この時期頻繁に壊れるのだろうと思う。
まあ、ベルリンのエスカレーターは
そもそもしょっちゅう壊れるものだが。

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